健康と施術の情報

2023-08-12 10:24:00

真実を観る「眼力」1 (マクロ編)

 目(眼)は、光を受容する感覚受容器で光の情報は眼で受容され中枢神経系の働きで視覚が生じます。

1.ヒトの眼は網膜に映った像を電気信号に変換して視覚情報を脳に送ります。視覚ははじめ、網膜の上で対象物を光点の集合として写し取り、その光信号は網膜で電気信号に変換されて脳の後頭葉(視覚野)に運ばれて第1次の情報処理を受けます。

2.網膜から1次視覚野(大脳皮質視覚野)までの情報は、単に視像の輪郭(エッジ)を映しているに過ぎず3次元空間を2次元の平面的情報に置き換えて見ています。

3.その情報がその後も脳の各部位をめぐりながら2次、3次と情報処理されて脳で対象物を認知していきます。これらの視覚情報は30ほどあるとされる視覚野に中継されながら情報処理されて視覚認識されます。最初の視覚情報の情報処理(線、エッジ、輪郭、コントラスト、色 等)は自動的に働きます。

4.更に視覚連合野という脳部位で3次元的空間に変換するための形態分析をおこないます。

5.高次連合野では入ってきた視覚情報を今までの自分の経験、知識、概念等に照らし合わせて視覚情報の解釈をします。この目から送られてきた基本情報が意味あるパターンに結び付けられ対象を解釈し視覚認知されるには、自身の脳にある既存の常識・先入観・知識・概念・経験等に照らし合わせることで対象を意味あるものとして視覚認識する仕組みとなっています。

 

40眼 図o_01.png

 しかし、入ってきた視覚情報で今までに自分の経験、知識、概念等の無いものに関しては情報の解釈が出来ないので推察して解釈し視覚化する必要があり、このような時にヒトが見るという行為は脳が作ったイメージを見ている、こころの反映を視覚化している、ということになります。

極端な話、文明に接した事の無い未開人が見たこともない飛んでる飛行機を見た時に飛行機と言う認識やそれに関する知識も無いので自分のいままでに体験した情報に転化して視覚化し、あれは鳥だとか、または何にも見えない等!?

 

このように視覚からの感覚認識さえも「常識・先入観・知識・概念」というフィルターを通すことでありのままの真実を正確に捉える事が出来なくなり脳で誤認識された結果、自身にとって都合の良い合理的な解釈をしてしまいます。ヒトは、他の生物と違い大脳新皮質という思考・演算機能を持つ強力な武器を身に付けたがゆえにその機能(思考回路)が反って仇となり、その産物である常識・概念・観念等が身体感覚からの入力にフィルターをかけて感覚能力を不純なものとしてしまいました。

 

正邪善悪の入り交じった現象社会において真実を見通す目は、自身の脳にある常識・先入観・知識・概念というフィルターを通さず、ありのままの現象を唯、観察・客観しようとする意識の持ち方と実践、それに基づく分析と行動により真の眼力が磨かれます。

 

 では錯誤する感性(感覚)を、真実を感じとる確かな感性へ磨き育てることはできるのでしょうか?

 生物学的に動物とは「動く生物」との如く、物質環境のなかで身体運動を行ってきた生命体です。

 これを裏付けるようにヒトの脳は進化的に古い旧脳(脳幹・小脳・大脳基底核)の上に大脳新皮質がのっている構造となっています。

 旧脳(脳幹・小脳・大脳基底核)は身体活動、身体運動(出力)に深い関係をもつ脳部位です。

 ヒトの脳の構造からも分かるよう、旧脳から派生し後付けで大脳新皮質を発達させて来たことは生物は本来、身体運動(出力)を重点に作られ、それから身体感覚(入力)と身体運動(出力)のバランスを発展させて来たことをうかかがわせます。

 

 米デューク大学のクルパ博士の実験では、ネズミがヒゲを積極的(能動的)に動かし(身体運動=出力)モノに触れた(感覚神経=入力)時と、ヒゲを(受動的)に(身体運動=出力)なしでモノに触れさせた(感覚神経=入力)時の感覚神経の活性度は、積極的に身体運動からモノに触れた時の方が10倍も感覚神経が活性化したそうです。

 この事からも感性(感覚神経)は、身体運動や行動という(出力)から発信した方が活性化しやすい特性があるので、この脳の特性を使い、意志から行動を通し体感しながら感性を磨いて行くことは脳生理学的にも順当な方法だと思われます。

 

感覚・感性の活性化の方向
脳・前頭前皮質(意志)→身体運動、行動(出力)→身体感覚、感性(入力)の活性化

 

 

 

 

2023-07-05 14:00:00

五大元素の取り入れ "白湯”

エネルギー保存の法則といい、エネルギーがある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるという法則があります。

 

 例えば物質が高い場所にあれば物質は位置エネルギーをもっています。そこで高いところから物質を落下させればエネルギーが位置エネルギーから運動エネルギーに変換されて物質が速度をもちます。このとき速度は最初にあった位置エネルギーの量に相当する速度になります。

つまり高所にある物体は落下によって位置エネルギーが減少するが、運動エネルギーを得て、その和は常に一定でありつづけます。

熱エネルギーも1kWhというエネルギーを利用する場合は860kcal以上の熱量を生み出すことができないという法則があり、電気エネルギーを考えた場合、1kWhのエネルギーは860kcalでありこれは変化しないのが「熱力学第一法則」です。

つまり孤立するエネルギーは、Aという状態からBという異なる状態に変化が生じてもエネルギーの総量は変わらないと言う事になります。

 この法則を生命エネルギーの変換に置き換えてみます。

例えば、食物を摂取(入力)し、その物質を分解吸収し熱Egに転化(出力)し生命活動を維持します。

食物の摂取(入力)と、分解吸収し熱Egに転化(出力)される総量が同じなら、入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態です。

呼吸・睡眠(入力)から動作・活動など随意運動Egに転化(出力)します。
*随意運動・・・運動の中でも、自己の意思あるいは意図に基づく運動の事。

呼吸・睡眠(入力)と、動作・活動など随意運動Egに転化(出力)される総量が同じなら、入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態です。

このように、生命Eg(個人差あり)の入力が10で出力も10であれば入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態といえます。

しかしながら人間は心身の不調、病気、など常に肉体を心身ともに良好に保てているわけではなく、入力系と出力系にアンバランスが生じています。


例えば入力10に対して出力15の場合を仮定すると、何か努力や集中しながら活動(日常生活)を続け出力過多(15)となり、疲労が蓄積されていきます。

「エネルギー保存の法則」では、ある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるのに、生命エネルギーでは入力と出力の総和にアンバランスが生じ、生命エネルギーの循環に滞りが生じて不調和(疲労、身心の不調、病気など)となっています。

 

生命エネルギーの変換様式

入力(感覚神経系)  出力系(運動神経系)
食事  から 熱(熱Eg) へ変換
呼吸・睡眠 から 動作(随意運動Eg) へ変換
瞑想 から 自律機能(不随意運動Eg) へ変換

 

現代社会において、ほとんどの人々が出力過剰となり「生命エネルギーの法則」の観点から、エネルギーの総量が一定していません。

これが生命エネルギーの循環に滞りを生じさせ、身心などに不調和をもたらす元にもなっています。

五感により意識(入力)を向け、感性を潤し、磨き、高め、入力(感覚神経系)と出力系(運動神経系)の調和を図ることは、身心の健康だけに留まらず、平安で幸福な人生を構築する礎にも繋がるように感じます。 

 

<簡単 入力方法> "白湯”

古代インドの生命科学であるアーユルヴェーダは、毎朝まず一番先に "白湯” を飲みことを勧めています。

アーユルヴェーダでは白湯を飲むことで、ヴェーダの基礎となっている五大元素(地・水・火・風・空)のEgを取り入れ、白湯の持つ熱Eg作用で消化力(ヴェーダではアグニといいます)を旺盛にして未消化物・毒素(ヴェーダではアーマという)が溜まりにくい体にし、生命力を高めます。

関連リンク:綺麗な体をつくる五大元素の取り入れ・・・感性を磨く 6

 

2023-06-21 21:55:00

嗅覚 「におい」を感じる仕組み

pdf 53嗅覚路.pdf (0.46MB)

 

 

 

 

2023-05-26 02:43:00

5Gの人体への影響とスマホ、電磁波からの防御

pdf 5G.pdf (0.24MB)

2023-05-25 01:00:00

電磁波の人体への影響

pdf 電磁波.pdf (0.43MB)

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