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肩甲骨と骨盤連動の運動法 体幹安定・姿勢改善・美しいボディライン・身体をスムーズに動かす
<肩甲骨ー骨盤リズム>とは
肩甲骨と骨盤が連動して動くことを言い、肩甲骨(肩関節)と骨盤(寛骨を左右として)が対角線に連動して動く現象を指します。
肩甲骨と骨盤は、身体をスムーズに動かすために重要な役割を担っています。普段から意識的に動かすことで、体幹の安定、柔軟性の向上、筋肉のバランス改善、姿勢改善、運動パフォーマンス向上などの効果が期待できます。
例えば、腕を上げるとき肩甲骨と骨盤の連動では、肩甲骨は上方に回旋し、骨盤は前傾します。また、前かがみになるとき、肩甲骨は下方回旋し、骨盤は後傾します。上の絵のように、肩甲骨が上転(上方回旋・挙上・外転)すると、対角線にある骨盤は縮小(挙上・前傾)し、肩甲骨が下転(下方回旋・下制・内転)すると、対角線の骨盤は拡大(下制・後傾)します。
歩く時には、左手と右足、右手と左足というように同じ動きをし、肩甲骨が閉じると骨盤も閉じるなど肩甲骨と骨盤(股関節)が連動します。
肩甲骨の左右のバランスが崩れると骨盤のバランスも崩れやすくなり、逆に骨盤のバランスが崩れると肩甲骨のバランスも影響を受けることがあります。
背骨の運動と肩甲骨の動きにも関連性があります。肩甲骨の外転(背骨から外側に離れる運動)が起きると背骨の後弯(背中が丸くなる運動)が起こり、反対に肩甲骨の内転(背骨に肩甲骨が近づく運動)が起きると背骨の前弯(背中が伸びる運動)が起こります。この連動性を理解すると、良い姿勢を構築するのに役立ちます。
<肩甲骨と骨盤の構造>
肩甲骨と骨盤は、体の前面と背面に位置する 2 つの大きな骨格構造です。どちらも体幹の一部であり、体の動きと安定性に重要な役割を果たしています。
肩甲骨 は、背中の僧帽筋、菱形筋、肩甲下筋など、多くの筋肉によって動かされる浮動骨です。これらの筋肉は、肩甲骨をさまざまな方向に動かすことができます。
骨盤は、寛骨、仙骨、尾骨で構成される固定骨格です。股関節、仙腸関節、恥骨結合など、多くの関節によって体幹に接続されています。
肩甲骨と骨盤は、次の筋肉によって互いに接続されています。
- 腸腰筋: この筋肉は、腰椎と骨盤に付着しています。股関節を屈曲し、体幹を回転させるのに役立ちます。
- 大臀筋: この筋肉は、骨盤と大腿骨に付着しています。股関節を伸展し、外旋させるのに役立ちます。
- 腹直筋: この筋肉は、恥骨と胸骨に付着しています。体幹を前屈し、骨盤を前傾させるのに役立ちます。
これらの筋肉は、肩甲骨と骨盤を協調して動かすのに役立ちます。
<肩甲骨と骨盤の連動が身体をスムーズに動かすのに大切なわけ>
肩甲骨と骨盤が連動して動くことで、体幹全体が安定し、体の軸がブレにくくなります。軸が安定することで、スムーズな動作や姿勢保持が可能になります。
1. 体幹の安定と柔軟性の向上
肩甲骨と骨盤は、体幹を構成する重要なパーツです。体幹は、身体の軸となる部分であり、姿勢を維持したり、動きをコントロールしたりする役割を担っています。
- 肩甲骨は、背中の筋肉群によって支えられており、前後左右に動かすことができます。肩甲骨が柔軟に動くことで、腕や肩の動きがスムーズになり、体幹全体の可動域が広くなります。
- 骨盤は、股関節と連動して、前傾・後傾、左右への回転などの動きを行います。骨盤が安定することで、体幹の軸がブレにくくなり、スムーズな動作が可能になります。
2. 筋肉のバランスを整える
肩甲骨と骨盤が連動して動くことで、体の各部位の筋肉をバランスよく使うことができます。筋肉や関節にかかるストレスが軽減され、これにより、肩こりや腰痛などの痛みを軽減するのに役立ちます。
- 肩甲骨が固まると、首や肩周りの筋肉が緊張しやすくなり、頭痛や肩こりの原因となります。
- 骨盤が歪むと、腰痛や膝痛などの下半身の痛みを引き起こす可能性があります。
3. 姿勢改善と美しいボディライン
肩甲骨と骨盤が正しい位置にあることで、背筋が伸び背骨が自然に整列され、美しい姿勢を保つことができます。これにより、猫背や反り腰などの姿勢不良を改善するのに役立ちます。
- 猫背は、肩甲骨が内側に入り込み、骨盤が前傾している状態です。猫背になると、内臓が圧迫され、呼吸や消化機能が低下する可能性があります。
- 反り腰は、骨盤が後傾し、腰が反りすぎている状態です。反り腰になると、腰椎に負担がかかり、腰痛の原因となります。
肩甲骨と骨盤を正しい位置に戻すことで、姿勢改善と美しいボディラインの形成に効果があります。
4. 運動パフォーマンスの向上
スポーツや運動においても、肩甲骨と骨盤の連動は重要な役割を果たします。肩甲骨と骨盤が自由に動くことができる場合、体の動きがより効率的になります。これにより、運動能力を向上させるのに役立ちます。例えば、ランニングでは、腕を前後に振る際に肩甲骨と骨盤が連動して動くことで、効率的な推進力を生み出すことができます。
- 肩甲骨が柔軟に動くことで、腕の振りや投げる動作がスムーズになり、パワーが増します。
- 骨盤が安定することで、体幹がブレにくくなり、力強い動きが可能になります。
肩甲骨と骨盤を意識的に動かすトレーニングを行うことで、運動パフォーマンスの向上に繋げることができます。
<骨盤安定性と内転筋の密接な関係>
内転筋群は、太ももの内側にある5つの筋肉の総称です。これらの筋肉は、股関節を内側に閉じるだけでなく、骨盤の安定化にも重要な役割を果たします。
- 骨盤を支える力強い支柱
内転筋群は、骨盤を左右から支える強力な筋膜と連携し、骨盤を安定した位置に保ちます。歩行や立ち姿勢、運動など、あらゆる動作において、骨盤がブレないように支えます。
内転筋の検査(股関節・骨盤帯・膝関節編 Practical skill 浅倉、堀内共著より)
<まとめ>
肩甲骨と骨盤は、身体をスムーズに動かすために重要な役割を果たしています。
これらの部位を意識してストレッチやトレーニングを行うことで、体幹の安定、可動域の拡大、筋肉の負担軽減、姿勢改善、運動能力向上、血流促進などの効果が期待できます。
(肩甲骨と骨盤の連動性を改善する運動)
- ストレッチ: ストレッチは、肩甲骨と骨盤周りの筋肉を柔らかくするのに役立ちます。
- 筋力トレーニング: 筋力トレーニングは、肩甲骨と骨盤周りの筋肉を強化するのに役立ちます。
- ヨガやピラティス: ヨガやピラティスは、肩甲骨と骨盤の連動性を改善するのに役立つエクササイズです。
肩甲骨と骨盤の連動性を改善する運動や筋トレの例をいくつか紹介します。
<肩甲骨の運動>
ラットプルダウン(タオル)
タオル、紐などの両端を持って背中側に回し、上下に動かす筋トレ。
①息を吸いながらゆっくり天井に向かって紐(タオル)を持ち上げる
②息を吐きながら紐を背中側に下げ肩甲骨を引き寄せる
(僧帽筋を背骨に引き寄せようにして肩甲骨を意識)
*①②を1セットとして20回、2セット
ダンベルデットリフト
①両足を肩幅に開いて立ち、左右の手にダンベルを持つ
②軽く膝を曲げ、お尻をやや後に引き、おへそは斜め下の床に向ける
③脇を締めて肩甲骨を背中の中央に寄せ、軽く肘を曲げダンベルを脚の付け根(腰の横側)まで引き上げる
④息を吸いながら脚の付け根から上半身をゆっくり前屈させ、腰が丸まらないように気をつけ脚に沿ってダンベルを下げ、すねの真ん中まで下げたら息を吐いて③に戻る
*ダンベルを引き上げる際、僧帽筋を中央に引き寄せるようにして肩甲骨を引き寄せる。④を1セットとし15回、2セット
チンニング(懸垂)
①バーを肩幅より広めに握りぶら下がる
②上体を少し後傾し胸を張りながらバーの高さに顔が来るまで体を引き上げる
*僧帽筋、菱形筋などの筋肉で肩甲骨を引き寄せ上体を上げる。
①②を1セットとし10回、2セット
<骨盤の運動>
棒体操
①仙骨を意識し片脚を上げ下げする 左右10回
②棒を肩幅やや広めに握り、骨盤は立て体幹で前屈する 10回
②骨盤は立て体幹で後屈する 10回
③骨盤は立て左側屈する 10回
④骨盤は立て右側屈する 10回
⑤骨盤は正面に向け左回旋する 10回
⑥骨盤は正面に向け右回旋する 10回
⑦仙骨に意識をおいて腹式呼吸 10回
*体幹の軸となるのが仙骨で、仙骨が安定すると体幹が安定し、上半身と下半身の連動性も良くなるのでスムーズな動作が出来るようなる。
ボールはさみ運動
①椅子に座り両膝にゴムボールをはさみ、内ももでボールを強くつぶすように押さえる 10秒キープ 3回
②両膝にボールをはさんだまま片脚立ちし、浮かした脚の内ももで軸脚へボール強く押しつける 左右:10秒キープ 3回
③両膝にボールをはさんで歩行
*ももの内側にある内転筋群は、骨盤を安定した位置に保つよう力強い支柱となり働く。内転筋を鍛える事は骨盤を安定させる上でとても大切。
サイドランジ
①足を右前に(約30°)出し上体をまっすぐにしたまま、股関節とひざを曲げていく
前ひざを90度まで曲げたらゆっくりと元の姿勢に戻る
②反対側も同様に行う
*ランジはまっすぐ前に脚を出せば、よりももの真ん中(大腿四頭筋)に効き、少し外側へ向けて出すことで内転筋に効かせる。
ワイドスクワット
①バーを担ぎ足を肩幅の2倍程度に広げ、足先は45°程度に外側へ向ける
②上体は立て気味にしてガニ股でしゃがみ込み、お尻は太ももが水平になるまで下げる ここから①に戻る
*スクワットの足幅を変えることで、鍛えたい筋肉も変える事が出来る。
ミディアムスタンス(肩幅)、ナロースタンス(股関節の幅)、ワイドスタンス(80cm程度)
内転筋を鍛えたい時はワイドスタンス(80cm程度)、大腿四頭筋、ハムストリングス、大臀筋をバランス良く鍛えたいならミディアムスタンス(肩幅)、ナロースタンス(股関節の幅)がよい。
体幹は身体の軸(中心)であり、この安定性や柔軟性は、内面(意識・心)にも反映されていきます。
体幹の安定と柔軟を獲得することや、その修正能力を獲得し体現することは、内面を平安に保って行くためのメソッドとしてとても大切な事です。
身心は相関関係にあることは、東洋医学の教えです。(^_^)
真実を観る「眼力」9 未来を変えると過去が変わる
2023年10月30日、イギリス・ケンブリッジ大学の研究チームは、量子力学の世界において、未来の観測によって過去の観測結果を変更することができるシミュレーションに成功したと発表しました。
この研究では、量子もつれと呼ばれる現象を利用しています。量子もつれとは、2つの量子が離れた場所にあっても、お互いの状態が常に関連しているという現象です。
研究チームは、この量子もつれを利用することで、未来の量子の状態を観測し、過去の量子の状態を変更できることをシミュレーションで示しました。
具体的には、研究チームは、2つの量子のうち1つを未来に送り、もう1つを現在に残しました。そして、未来の量子の状態を観測した結果に基づいて、現在に残された量子の状態を変更しました。
その結果、シミュレーションでは、未来の観測によって、過去の観測結果が変更されることが示されました。この研究は、量子力学の世界において、時間は線形ではなく、未来と過去が相互に影響し合う可能性(量子もつれ)があることを示唆しています。
しかし、現在の科学技術では過去に戻ることは不可能です。なぜなら地球上の生命、万物には時間の方向があり、それは過去から未来への方向だからです。これを時間の矢といいます。宇宙の万象万物にも時間の矢があります。
宇宙
時間が未来の方向にしか進まない理由については、最も一般的な説明は、熱力学第二法則に基づいています。
熱力学第二法則は、孤立系におけるエントロピー(無秩序度)は常に増大することを示しています。簡単に言えば、時間が進むにつれて、物は散らかり、エネルギーは均一に分布していくということです。日常生活でも、エントロピー増大の例を見つけることができます。例えば、以下のような例が挙げられます。
- 熱いコーヒーを放置すると、冷めて室温と同じ温度になります。
- 卵を割ると、元に戻すことはできません。
- 部屋を掃除しても、時間が経てばまた散らかります。
これらの例は、すべてエネルギーが分散し、無秩序度が増加していることを示しています。
生物は、外界からエネルギーを取り込み、自分の体を維持し、子孫を残しますが、生物もエントロピー増大の法則から逃れることはできません。生物は、生きている間は常にエネルギーを消費し、周囲に熱を捨てています。生物が死んだ後は、その体は腐敗し、エントロピーはさらに増加します。(エネルギーが分散し無秩序になる)
唯一、時間の矢がある宇宙のルールはエントロピー増大の法則で、時間の矢とは、時間の経過とともにエントロピーが増大するという方向性です。過去から未来へ時間だけが進む理由は、過去はすでに起こったことであり、エントロピーが低い状態であるためです。一方、未来は未確定であり、エントロピーが高い状態です。過去に戻ろうとすると、エントロピーを減らすことになり、これは熱力学第二法則に反します。
このようにエントロピー増大の法則は時間の矢との関係があり、エントロピーは過去から未来への時間の矢で必ず増大し、決し減ることがありません。このため時間の矢も過去から未来にしか進まないのです。
イギリス・ケンブリッジ大学の研究チームが成功した、量子力学の世界において、「未来の観測によって過去の観測結果を変更することができる」というシミュレーションは、未来のエントロピーが高い状態(増大)から、過去に戻るとエントロピーを減らす(減少)ことになるので、「エントロピー増大の法則」から外れてしまい、時間の矢のある時空の世界では不可能です。
ここでキーとなるのが「量子もつれ」という、離れた場所に存在する粒子間で、一方の粒子の状態がもう一方の粒子の状態に瞬時に影響を与えるという、一見不可思議な現象です。
「未来の観測によって過去の観測結果を変更することができる」とは、量子世界での「量子もつれ」という現象により、未来の状態を観測したとたんに、過去の状態に瞬時に影響を与え変更したと言う事になります。
量子もつれ
意識は時空を超える?
意識は、脳という物質的な基盤からどのように生み出されるのか?これは、脳科学における最大の謎の一つです。しかし、意識は脳の産物ではなく、時空を超えた存在であるという考えもあります。
量子意識とは、意識が量子力学的な振る舞いを示すという仮説です。これは、意識が脳などの物理的な基盤から独立して存在するのではなく、量子力学的な現象として生じるという考え方を指し、意識は時間や空間に制限されないという性質を持つと考えられています。これは、量子力学的な「もつれ」と共通する性質です。
「意識は時間や空間に制限されない性質を持つ」例として、
- 臨死体験: 臨死体験をした人は、肉体から離れて、時間と空間の制約から解放されたような感覚を経験することがあります。これは、意識が肉体とは独立した存在である可能性を示唆しています。
- 量子力学: 量子力学では、粒子は同時に複数の状態に存在することができるという「重ね合わせ」という現象が起こります。これは、意識も同様に、時間と空間に縛られない多様な状態を同時に体験できる可能性を示唆しています。
- 自由意志の問題: 量子力学では、粒子は複数の状態を同時に存在する「重ね合わせ」という状態を取ることができます。意識が自由意志を持つとすれば、これは量子力学的な重ね合わせと関連している可能性があります。
量子力学と時間の矢
量子力学では、時間の矢の存在が疑問視されています。シュレディンガー方程式は、量子力学における基礎的な方程式の一つで、微小な粒子の振る舞いを記述するものですが、量子力学のシュレディンガー方程式は時間に対し時間を逆転しても、方程式の形は変わらないことから、量子力学的な世界では、時間が過去から未来へ進むだけでなく、未来から過去へと逆行する可能性も示唆しています。
つまり、量子の世界(ミクロの世界)では、時間の矢は過去から未来の方向だけでなく、未来から過去へと逆行することがシュレディンガー方程式により証明されています。
先の「未来の観測によって過去の観測結果を変更することができるシミュレーションの成功」が意味することは、未来という未確定を観測(確定)したとたん「量子もつれ」により、過去の状態も確定したことを意味します。
これは時間の矢のあるマクロ(人間世界)からの意志による観測(意識の方向性、向け方)が、時間の矢のないミクロ(量子の世界)の状態を確定(量子もつれ)させた事を示唆します。
意識の進化の方向性は、意識はより高次元化し、三次元を超えた高次元の存在になると考えられます。
量子力学の多世界解釈によれば、私たちの宇宙以外にも無数の並行世界(量子重ね合わせ)が存在し、それぞれの世界には異なる意識が存在する可能性があり、パラレルワールドといわれています。
parallel world
私たちの在る3次元世界は、「意識」し、「行動」を起こす事で生じる世界です。何に意識を向け、行動するかは一人一人の自由意思によるところです。
<意識の高い人の振る舞いの特徴>
- 利他的
-
ポジティブ思考 物事を前向きに捉え、困難な状況でも希望を失わない。失敗を恐れず、挑戦し続けることができる。
-
行動力がある 考えたらすぐに行動に移すことができ、計画だけでなく、実行力も兼ね備えている。
-
自己認識力が高い 自分の思考、感情、行動を客観的に認識し、理解しており、自分自身をコントロールすることができる。
- 自立している 自分で考え、判断し、行動することができる。他人に依存せず、自分の力で問題を解決することがでる。
-
視点的多様性 物事を多角的に捉え、様々な視点から考えることができる。自分の意見だけでなく、相手の意見にも耳を傾け、理解しようと努力。
- 謙虚さ
-
周囲への配慮ができる 相手の立場や気持ちを考え、思いやりを持って接し、周囲の状況を把握し適切な行動を取ることができる。
- 倫理観や道徳観を磨く
- 学び続ける姿勢を持つ
-
感受性を磨く 自然や芸術など、様々なことに対して感動したり、共感したりすることができる。
-
責任感がある 自分の言動に責任を持ち、最後までやり遂げようとする力がある。
-
寛容である 異なる意見や価値観を受け入れる事ができ、多様性を尊重することができる。批判や否定ではなく、建設的な意見を述べることができる。
-
目標を持っている
- 感謝の気持ちを持っている
COVID-19 ワクチンの副作用とパンデミック条約・国際保健規則改定(2024.5 月) に於けるWHO の全世界的権限強化
COVID-19 ワクチンの副作用: 日本における学会発表と世界における論文報告の現状(抜粋)
「全国有志医師の会」は、2021年12 月から2023 年11 月の間にCOVID-19ワクチンと疾患との関連について日本の医学会で報告された内容を調査し、その学会発表演題一覧を公表している。本稿では、全国の医療従事者がCOVID-19ワクチンの副作用がみられる患者さんに対して適切な診療を行うために必要な情報を提供することを目的として、COVID-19ワクチン副作用として報告されている疾患名をキーワードとしてPubMedで検索を行った。
<内容の要約>
ワクチンはこれまでの医学で感染症に対する重要な予防策と信じられており、その迅速な開発と生産がCOVID-19の世界的予防制御に不可欠と考えられた。この為、各国政府の強力な支援と資金提供により「ワープ・ スピード作戦」の名の下に体内でDNAまたはmRNA でコロナウイルスのスパイクタンパク質を産生させ、これで抗原刺激する新規遺伝子ワクチンがグローバル製薬企業によって開発され、米 国FDA(食品医薬品局)により緊急使用承認された。日本においても規制当局 PMDA(医薬 品医療機器総合機構)の審査を経て、特例承認され接種が始められた。本稿ではCOVID-19に対するワクチンをCOVID-19ワクチン、ファイザー社製やモデルナ社製をmRNAワクチンと総称する。その後の研究で、COVID-19 ワクチン接種者における深刻な副作用の種類と発生率が企業報告内容よりも遥かに多く、多岐にわたる事実が明らかになりつつある。
「全国有志医師の会」は2021年12月から2023年11月の間に、COVID-19ワクチンと疾患との関連について日本の医学会で報告された内容を調査し、その結果を発表演題一覧として公表している。
Table 1 Diseases as side effects presented at medical conferences in Japan (December 2021-November 2023)
心臓の病気:心筋炎(複数),心膜炎(複数),完全房室ブロック,心筋梗塞,Brugada 症候群,心房細動,致死 性不整脈冠動脈瘤,Valsalva 洞動脈瘤,心タンポナーデ
腎臓の病気:肉眼的血尿 (複数),腎炎 (複数),IgA 腎症 (多数),ネフローゼ症候群 (複数),ループス腎炎 (複 数) 腎硬化症,多発血管炎,間質性腎炎(複数)
甲状腺の病気:亜急性甲状腺炎 (複数),甲状腺クリーゼ (複数),バセドウ病 (多数),破壊性甲状腺炎 (複数),慢 性甲状腺炎
糖尿病 :1型糖尿病発症(複数),糖尿病ケトアシドーシス(複数)
肝臓の病気:自己免疫性肝炎(複数),急性 B 型肝炎,昏睡性急性肝不全,薬剤性肝障害
皮膚の病気:帯状疱疹(多数),円形脱毛症増悪,皮膚筋炎,好中球性紅斑,全身性膿疱性乾癬,遅延性掻痒紅斑 膿疱性乾癬,扁平苔癬,好酸球性蜂窩織炎,全身性強皮症,急性汎発性発疹性膿疱症
目の病気:ブドウ膜炎 (複数),視神経炎,硝子体出血,多発消失性白点症候群 (複数),網膜分枝静脈閉塞症 (複 数) 網膜血管閉塞,網膜外層障害 (複数),ヘルペス角膜炎 (複数),Valsalva 網膜症,AMN,網膜血管 炎,網膜色素上皮炎,眼球運動障害 (複数),網脈絡膜循環障害 (複数),視神経症,多巣性脈絡膜炎, 強膜炎
血液の病気:発作性血色素尿症 (複数),血小板減少性紫斑病 (複数),血球貪食症候群 (複数),後天性血友病,自 己免疫性血液凝固異常症,血小板減少を伴う血栓症,自己免疫性後天性凝固因子欠乏症,血小板減少, 重症自己免疫性第ⅩⅢ/13 因子欠乏症,重症溶血性貧血,メソトレキセート関連リンパ増殖性疾患, 発作性寒冷ヘモグロビン尿症,von Willebrand 症候群
血管の病気:血管炎(複数),IgA 血管炎(複数),好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(複数),ANCA 関連疾患(多 数),分節性動脈中膜融解症,高安動脈炎,大動脈炎症候群,下肢広範深部静脈血栓症,血管炎によ る多臓器出血 解離性動脈瘤破裂,静脈洞血栓症,硬膜動静脈瘻(複数),皮膚血管炎
神経の病気:顔面神経麻痺(複数),ギラン・バレー症候群(複数),脱髄性多発神経炎(複数),脊髄炎(複数), 痛覚変調性疼痛,一過性全健忘,周期性四肢麻痺,悪性症候群,声帯機能障害,解離性神経症状,感 音難聴 脱髄性ニューロパチー,脳炎,てんかん発作,前骨間神経麻痺,後骨間神経麻痺 全身の病気 サルコイドーシス (複数),全身性エリテマトーデス (複数),多発性筋炎 (複数),多臓器出血,アナ フィラキシー,TAFRO 症候群,小児多系統炎症性症候群,IgG4 関連疾患 (複数),成人発症 Still 病
脳の病気:下垂体炎 (複数),ACTH 単独欠損症 (複数),帯状疱疹ウイルス脳炎 (複数),くも膜下出血 (複数) 脳梗塞 (小児),脳動脈瘤破裂,脳炎,脳出血,下垂体卒中,中枢性尿崩症,脳梁病変,自己免疫性脳 炎・脳症脳脊髄炎,下垂体機能低下症
肺の病気:胸膜炎,肺胞障害,肺塞栓症,呼吸窮迫症候群,肺胞出血,血栓塞栓性肺高血圧症,間質性肺炎 重症気管支喘息の増悪
副腎の病気:副腎不全(複数),副腎機能低下症(複数),副腎クリーゼ リンパ節・リンパ腫 反応性リンパ節腫大,TAFRO 症候群,悪性リンパ腫
消化管の病気:潰瘍性大腸炎(複数),重症腸炎 その他 筋炎 (多数),リウマチ (多数),多発関節炎 (複数),多発筋痛症,壊死性ミオパチー,RS3PE 症候 群 群発頭痛,横紋筋融解症,無月経,低 Na 血症
総ヒット数は3,071 報であった。ヒット数上位 10 疾患は血小板減少557報,頭 痛455報,心筋炎344報,血小板減少を伴う血栓症328報,深部静脈血栓症241報,ギラン・バ レー症候群143報,静脈洞血栓症143報,アナフィラキシー140報,リンパ節腫大132報,血管炎129報の順であった。
この所見は,COVID-19 ワクチン接種 による副作用の症例報告数が,ほぼすべての疾患にわたって世界中で年々増えていることを意味する。
mRNA-脂質ナノ粒子ワクチン製剤の人体への使用は今回が初めてである。“mRNA ワクチンは遺伝子の配列の設計や製造が効率的であることから、現在では様々な種類の病原体、さらにはがんに対しても応用されようとしている。しかし、ウラシル部位をメチル化修飾した難分解性のmRNAワクチンの短期~中長期的影響は不明である。COVID-19ワクチン接種後に発熱、頭痛、倦怠感、見当識障害、思考力や集中力の低下、情緒障害など様々な症状が長期に持続する副作用が厚生労働省に報告されている。(第 98 回厚生科学 審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)
ワクチン接種後症候群(post-vaccination syndrome:PVS]と呼ぶ)。しかし、これらPVSの発症機序の大半は不明であり、対症療法的対応しかできていないのが現状である。PVSの臨床症状,病理・病態,治療法や転帰についてもほとんど不明であり、医師がPVSと認識できていない患者さんが多数存在するのが現実である。また、COVID-19ワクチン接種後のPVS自体が一部の医療従事者にしか認識されておらず、原因不明の疾患として取り扱われている症例が多数存在すると考えられる。 加えて、COVID-19ワクチン接種後の病態として実臨床でよくみられるものに神経系障害があることがワクチン問題研究会の調査で判明している。
精神関連疾患に関する論文報告の現状を包括的に調査するため、MSD マニュアル(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/)に収載されている疾患名/症状をPubMed で検索したところ、相当数が報告されていることが判明した。
検索ヒット数の上位 10 疾患/症状は、精神障害22報,精神症状14報,うつ病/抑うつ12 報,不安/不安症状 11 報,精神病/精神病症状 8 報,機能性神経症状症, 不眠/不眠症,せん妄,ナルコレプシー,幻覚/幻視/幻聴/幻触/幻嗅がそれぞれ5 報であった。また、人格変化,思考障害,統合失調症はそれぞれ 1 報の検索ヒットがあった。また、神経疾患についてもさらに対象を広げて同様の方法で検索すると、脱髄 24 報,脳症 3 報,脊髄障害 3 報,筋痛症/筋肉痛 51 報,神経障害 27 報,神経痛 2 報という結果が得られた。
COVID-19 ワクチンが全臓器や細胞に分布して集積すること、脂質ナノ粒子自体の毒性、スパイク蛋白が血栓毒や血管障害性であることや自己免疫学的毒性があること、及び遺伝毒性などがある事実が報告されている。これらの事実を踏まえると、今後もCOVID-19 ワクチンの副作用による新規疾患が増加する可能性が高い。
既に膨大な数のCOVID-19ワクチン接種後の健康被害が世界中で報告されている事実が、システマティックな論文検索によって明らかになった。
病原体の異種タンパク質を体内で産生する細胞は“感染細胞”と見做されて自己の免疫系細胞により攻撃されることは免疫学の基本原理である。事実、PVSの中には自己免疫疾患と考えられる病理・病態が顕著である。敢えて言うならば、mRNA ワクチン自体が免疫学的には根本的な設計ミスである。COVID-19 ワクチン接種による被害をこれ以上拡大させず、PVSの被害の全貌を解明するためにも、mRNA ワクチン等の遺伝子ワクチン製剤の開発及び接種を即時中止し、日本固有の市販後全例調査に加え、世界的規模での網羅的調査を早急に行うべきである。
新型コロナワクチン(mRNAワクチン)の健康被害の実態
厚生労働省の疾病・障害認定審査会で新型コロナワクチンの健康被害として申達受理された件数は、2023年12月27日時点で9,789件(内、死亡1,094件)と1万件に迫る勢いで、今なお毎月300~400件程度増加しています。
過去45年間(期間:1977年2月~2021年12月)の間に新型コロナワクチンを除く24種類の全てのワクチンで救済が認定された3,522件(内、死亡151件)を新型コロナワクチンはたった2年10ヶ月の期間で認定件数 5,735件(内、死亡420件)と超過してしまいました。
予防接種法に基づく医療機関からの新型コロナワクチンの副反応報告も、合計36,301件、重篤者8537件、死亡報告2,059件にものぼり(2023年3月12日時点)、これらは氷山の一角に過ぎないと言われています。
WHOでは新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ将来の感染症の蔓延に備えるため、WHO憲章第21条に基づく国際的約束である国際保健規則を改訂すると共に「パンデミックの予防、備え、対応に関するWHO条約、協定その他の国際文章」(パンデミック条約)を2024年5月のWHO総会でパンデミック条約の草案及び国際保健規則の改定案を提出する予定で、内容はワクチンの迅速な接種体制の確立(ワクチン義務化・強制化)、誤情報取り締まり強化(意図的な情報統制)、気候変動対策、ジェンダー平等などの広範囲な権限で統制しようとしています。
パンデミック条約はWHO加盟国 2/3 の可決、国際保健規則改定は参加国の半分で可決されてしまうので、特にワクチンの迅速な接種体制の確立(ワクチン義務化・強制化)などを盛り込んだ草案が可決され、パンデミックの予防、備えと言う名目で緊急性、有事性が認められればWHO加盟国は法的拘束、強制力により、すべての人がワクチン接種の義務化と強制化に従わ無ければ罰せられる事になります。
新型コロナウイルス感染症及び新型コロナウイルス感染症ワクチンに、作為性や連動性があるという科学的根拠も示されて来ている中、新型コロナウイルス感染症m-RNAワクチンという動物実験だけの、人間に対して臨床試験を行っていない危険極まりないワクチン接種により全世界的な計り知れない人的被害と多数の死亡者を出しているにも関わらず、リスク面は切り取られ「パンデミックの予防、備え」と言う大義名分のワクチンの迅速な接種体制の確立(ワクチン義務化・強制化)という暴挙に対し、WHO並びにそれに賛成し追従しようとしている加盟国に対し、国民一人一人が声をあげて断固たる姿勢を持ち反旗を翻す時だと思います。
(釧路市議会のパンデミック条約・国際保健規則改正に関わる意見書)
私が、2024.2.1に厚生労働大臣 武見敬三氏へ送った嘆願書
2024年5月パンデミック条約 懇願書1.pdf (0.12MB)
厚生労働省「国民の皆様の声」からも意見を述べることができます。
asa Health Information 2024.1月号
asa Health Information 2024 1月号.pdf (0.19MB)
真実を観る「眼力」8 イベルメクチンの有効性
理化学研究所などの研究チームは12月23日、新型コロナウイルスに感染後、目立った心疾患を発症しなくても心臓が持続的にウイルスに感染し、心不全のリスクが高まる可能性があるとの研究成果を発表しました。近い将来、心不全の患者が急増する可能性を指摘し、対策の必要性を訴えています。新型コロナの感染は、ウイルス表面にある突起状の「スパイクたんぱく質」がヒトの細胞表面の受容体「ACE2」に結合することで起こります。チームによると、心臓は他の臓器と比べてACE2を発現しやすくまた、新型コロナに感染した人の一部は心機能が低下することが報告されていますが、詳しいメカニズムは分かっていません。
研究チームはまず、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いて心臓組織を作製。これに多量のウイルスを感染させたところ、心機能は低下し、回復しませんでした。一方、その1割の少量のウイルスを感染させると、一定の心機能は保たれたが、感染は4週間後も続きました。感染が持続しても、心不全を発症しない患者が存在する可能性があるといいます。さらに、心臓組織を低酸素状態にして心機能を低下させると、感染していない細胞は一定時間後に回復したが、少量のウイルスに感染したままの細胞は回復しませんでした。持続感染によって、回復機能が弱まったとみられます。理研の升本英利・上級研究員(再生医学)は「一部の新型コロナ感染者で、心臓が持続的に感染する可能性がある。心不全の患者が急増する『心不全パンデミック』に備えて、検査システムや治療法を確立していく必要がある」と指摘しています。研究成果は米科学誌「アイサイエンス」に掲載されました。
(毎日新聞配信)
新型コロナウイルスメッセンジャーRNAワクチンには、接種後、体内で新型コロナウイルスのスパイクタンパクを産生する機能が搭載されていて、これを筋肉注射するとm-RNAワクチンが入り込んだ細胞の中でスパイクタンパクが産生され、細胞の表面に出てきます。このスパイクタンパクに反応して抗体が作られることで、それ以降、新型コロナウイルスが体内に入ってきても抗体がやっつけるので、感染しないというメカニズムになっています。
新型コロナウイルスメッセンジャーRNAワクチン接種により産生されるスパイクタンパクは約2週間程体内に留まり、その後は酵素分解を受けて体内から消えます!??でしたが、、、、。
2022年8月に発表された研究では、ファイザー社製のコロナワクチン接種を受けた人において、スパイクタンパクが血液中に数週間から数ヶ月間残存し続けることが確認されました。また、この研究では、スパイクタンパクが残存する期間は、接種量や接種回数が多いほど長くなる傾向があることも示されました。
また、2022年9月に発表された研究では、モデルナ社製のコロナワクチン接種を受けた人において、スパイクタンパクが脳や心臓などの臓器に残存し続けることが確認されました。この研究では、スパイクタンパクが残存する期間は、接種量や接種回数が多いほど長くなる傾向があることも示されました。
これらの研究結果から、コロナワクチン接種により、スパイクタンパクが分解されず体内に残存し続ける可能性があることがわかります。
具体的なデータとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ファイザー社製ワクチン接種後、血液中のスパイクタンパクの濃度は、接種後1週間でピークに達し、その後は徐々に減少しますが、数週間から数ヶ月間、検出可能なレベルで残存し続けることが報告されています。
- モデルナ社製ワクチン接種後、血液中のスパイクタンパクの濃度は、接種後1週間でピークに達し、その後は徐々に減少しますが、数週間から数ヶ月間、検出可能なレベルで残存し続けることが報告されています。
- ファイザー社製ワクチン接種後、脳や心臓などの臓器に残存するスパイクタンパクの量は、接種量や接種回数が多いほど多くなる傾向があることが報告されています。
- モデルナ社製ワクチン接種後、脳や心臓などの臓器に残存するスパイクタンパクの量は、接種量や接種回数が多いほど多くなる傾向があることが報告されています。
本来、新型コロナウイルスメッセンジャーRNAワクチン接種後に産生されるスパイクタンパクは、接種部位(肩)に留まり、その後は酵素分解されて体内から消える筈でしたが、実際はスパイクタンパクが体内に残り続け、全身に広がり生体を長期間蝕んで行くことが分ってきました。
m-RNAは、脂質ナノ粒子に覆われているために酵素分解されずに細胞内に侵入でき、結果、脾臓、骨髄、肝臓、副腎、特に卵巣に高濃度で蓄積します。さらに、m-RNAは脳関門を通過して脳細胞にも到達するので、ワクチン後遺症の患者さんの多くに脳神経系の異常が見られるのはこのためです。
慶応論文中原研究の、コロナワクチン接種により心臓の病的パターンであるフルオロデオキングルコース取り込む方向(心筋炎の兆候)にシフトした原因は、心臓の筋肉の細胞(心筋細胞)に脂質ナノ粒子に包まれたm-RNAが入り込み、心筋細胞でスパイクタンパクが産生されることに反応した自己免疫反応で、これにより自身の心筋細胞を攻撃し炎症反応が起きる自己免疫疾患によるものと考えられます。
イベルメクチンが試験管レベルの研究で、新型コロナウイルスがヒトの細胞内で増殖する際に、ウイルスのたんぱく質の核内移行を妨害し、増殖を抑制することがわかってきました。モナシュ大学の研究チームは、2020年6月に、イベルメクチンが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の増殖を抑制する効果があることを発表しました。研究チームは、試験管内でSARS-CoV-2にイベルメクチンを投与したところ、48時間以内にウイルスが増殖しなくなったと報告しています。研究チームは、イベルメクチンがSARS-CoV-2の細胞への侵入を阻害すると考えており、そのメカニズムを解明するためにさらなる研究を続けています。
イベルメクチンとは、北里大学特別栄誉教授の大村智博士が1974年、静岡県・川奈のゴルフ場近くで発見した微生物が生み出す「アベルメクチン」をもとにした化合物(誘導体)で、もともとは家畜やペットの寄生虫、回虫などの治療薬として1981年に開発されました。家畜の寄生虫や皮膚病、イヌのフィラリア症などの特効薬となり、動物抗生物質として、20年以上にわたって売上高世界トップを維持する記録的なヒット薬剤となり、大型動物に効くのだから人間にも効くだろう、との予測から、イベルメクチンはアフリカ・中南米・中東などの河川流域で
(イベルメクチン 大村智著より)
イベルメクチンが、SARS-CoV-2の細胞への侵入を阻害するメカニズムを大村智博士(北里大学特別栄誉教授)は次のように説明されています。
新型コロナウイルスの感染には、ヒト細胞膜上に存在するアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)と呼ばれる受容体と、TMPRSS2と呼ばれるたんぱく質分解酵素が必須であることが明らかにされています。このACE2受容体に、新型コロナウイルスの外膜に存在する突起を持ったスパイクたんぱく質と呼ばれるたんぱく質が結合することで、ウイルスはヒト細胞に吸着されてしまいます。さらに、ヒト細胞に吸着したウイルスはエンドサイトーシスと呼ばれる細胞が細胞外の物質を取り込むシステムにより、細胞内に侵入することができます。イベルメクチンはこのスパイクたんぱく質との結合を阻害することでウイルスのヒト細胞への吸着・侵入を阻害していると推定されています。
2020年3月、アメリカバージニア州のイースタンバージニア医科大学の呼吸器・重症患者治療主任のポール・E・マリク教授がリーダーとなって、新型コロナに関する医師連盟であるFLCCC(Front Line COVID-19 Critical Care Alliance)が設立され、FLCCCは、世界で広がっているイベルメクチンの臨床試験の報告をいち早く評価して、自分たちのプロトコルにイベルメクチンを取り入れ、他のグループの臨床試験を集約して評価をはじめました。その結果は2020年10月31日、「イベルメクチンはCovid-19パンデミックに対する世界的な解決策となる可能性を秘めている」とのタイトルで、約30報の論文を精査した結果として世界に向けて発信されました。
評価内容は、以下のような衝撃的なものでした。
2、感染した患者の家族間のCOVID-19の感染と発症を防ぐ。
3、軽度から中等度の疾患でも、発症後早期に治療することで回復を早め、悪化を防ぐ。
4、入院患者の回復を早め、集中治療室(ICU)への入室や死亡を回避する。
5、国民全体に配布・使用されている地域では、症例死亡率の顕著な低下をもたらす。
2020年12月8日、アメリカ上院国土安全保障委員会に呼ばれたFLCCCのピエール・コリー会長(前ウィスコンシン大学医学部准教授)は、精査した臨床試験結果を根拠に、イベルメクチンはCOVID-19の初期症状から重症に移行する進行を防ぎ、重症患者の回復を助け死亡率を低下させるデータを示していると主張し、米政府に対しイベルメクチンに関する医学的証拠を迅速に検討するように求めました。
イギリスの医学統計を専門とするコンサルタント会社に所属し、WHOのデータ解析のコンサルテーションも務めているテレサ・ローリエ博士らは、FLCCCが公開したイベルメクチンの臨床試験データのうち、分析に耐えうる15件について詳しく分析(メタ分析)しました。その結果、死亡率、症状改善、症状悪化、回復に要した期間、PCR陰性化までの期間、入院期間、ICU入室または人工呼吸器装着の必要性、重篤な副作用など、解析したすべての項目で、イベルメクチン群が優れていた、と発表しました。ローリエ博士らはWHOに対し、世界に向けて「イベルメクチンはCOVID-19の治療・予防に効果がある」と勧告するよう要請しています。
イベルメクチンは数百人の研究者グループが世界中で臨床試験を続けており、全世界で発表された試験データは20年11月から詳しく分析されています。52件(2021.4)の臨床試験データが分析され、実にその98%にあたる51件がイベルメクチンを肯定的に評価できる結果でした。その内訳をみると、早期治療では81%の効果があり、予防的使用では84%が改善を示した。死亡率は早期治療では76%も低くなることが推測できたといいます。また、27件の無作為比較試験(RCT)でも、96%がイベルメクチンを肯定的に報告し、65%の症状が改善したとしています。
アメリカ、イギリス、日本の北里大学から発信・報告されたイベルメクチンに関する臨床試験分析結果はその有効性を示しており、これを信じる人々からは、SNSなどで治療や予防に使用するように呼び掛けるメッセージが出るようになっていきました。
しかし、イベルメクチンの新型コロナウイルスに対する有効性を検証した臨床試験の結果は、必ずしも一貫していません。
北里大学イベルメクチン医師主導治験として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を対象として2020年8月から2021年10月まで実施した治験は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者をイベルメクチン1回服用するグループと、偽薬を服用するグループに分けPCR検査で陰性となる期間は、イベルメクチン単回投与群(200 μg/kg)とプラセボ投与群との間に統計学的有意差を認めなかったと発表しました。医薬品を手がける興和により、臨床症状が改善するまでの時間を評価した第三相臨床試験も行われました。通常の新薬は第二相試験で効果を確認できたものだけが第三相試験に進めますが、既存薬であり緊急性もあったため、北里大学の研究と並行して行われました。対象者は1000人あまりです。こちらも残念ながら有意差は認められませんでした。
この結果をもって、新型コロナに対してイベルメクチンを処方すべきではないとの方向性が出来つつあるのが現状です。しかしイベルメクチンが、SARS-CoV-2の細胞への侵入を阻害する治験から、コロナスパイクたんぱく質が細胞へ吸着、侵入するのを阻害し、SARS-CoV-2の除去効果、予防効果の高い有用性の側面は切り取られ、「新型コロナに対してイベルメクチンを処方すべきではない」と結論づけられた方向性に疑問と懸念を感じます。
2021年になってからイベルメクチンに関するネット上の情報のブロックが始まり、急速に広がりました。Facebook、Youtubeはイベルメクチンのニュースや論評をブロックし、イベルメクチンの可能性や有用性にかかる動画投稿を「この動画はYouTubeコミュニティガイドライン違反のため削除されました」と表示され、見ることも出来なくなりました。この背景にあるのは、WHO、NIH(米国立衛生研究所)、FDA(米食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)など世界の公衆衛生のトップになっているメジャーな機関の、いずれも、イベルメクチンは効果判定のエビデンスが不十分なので、臨床試験以外の使用は推奨しないという方針を掲げた為です。
私はイベルメクチンを、2021年からコロナウイルス感染症予防の目的で飲み始めました。現在も週二回程度シェデイングの目的で、スパイクタンパクを体内に取り込まないように注意しつつ、イベルメクチンでスパイクたんぱく質が体内に残存しないよう排毒しています。おかげでこの三年、コロナ渦にあっても至って健康に、心肺や免疫機能も低下する事も無く、月2回程度は高山を日帰りで登山しています。