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2025-04-21 16:42:00

真実を観る「眼力」39 コロナスパイクタンパク質がヘルペスウイルスを再活性化、うつ病、帯状疱疹を発病

<従来からのうつ病の主な原因>

うつ病は、様々な要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。今まで主な原因として考えられていたのは以下によるものです。

  • 生物学的要因: 脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)の機能異常、遺伝的な要因など。セロトニンやノルアドレナリンなどのモノアミンの脳内で濃度を上げることで、落ちてきた気分の上昇をさせることでの対症療法が一般的で、実際のところ抗うつ剤としてセロトニンを増やす薬は有効であるとされているが実際は半数程度しか治療効果がなく、うつ病患者の脳内を調べたがセロトニンやドーパミンが不足しているかどうかの証拠がないというのもある。
  • 心理的要因: ストレス、トラウマ、性格傾向など。物事のとらえ方の問題など、心理的な傾向性が関わるとされる。
  • 社会的要因: 環境の変化、人間関係のトラブル、経済的な問題など。

 

以上の発病原因のほか、うつ病とヘルペスウイルスの関連について研究が進められています。特に注目されているのは、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)との関連性です。

 

<うつ病とヘルペスウイルスの関連>

(関連性を示唆する研究)

HHV-6(ヒトヘルペスウイルス6型)の潜伏感染と活性化:

HHV-6は、多くの人が幼少期に感染し、その後生涯にわたり体内に潜伏します。疲労やストレスなどにより免疫力が低下すると、再活性化することがあります。

特定の遺伝子との関連:

東京慈恵会医科大学の近藤一博特任教授らの研究によると、HHV-6が持つ「SITH-1」と呼ばれる遺伝子が産生する特定のタンパク質が、うつ病の発症に関与する可能性が示唆されています。

*「SITH-1(シス-1)」がうつ病の原因の1つの遺伝子である。→HHV-6(ヒトヘルペスウイルス6型)中に含まれており、それが親から子にウイルスとして移した場合疑似的に、「SITH-1」も移っていることになりこれが実質遺伝的な考えになる。

 

うつ病は今まで、心の病気と言われていましたが、本人への遺伝と環境要因の掛け合わせで起こり、本人が悪いわけではないという見解が慈恵会医科大学の研究により示され、親がうつ病になったことがあるのであれば、うつ病になりやすい可能性は高く(遺伝要因)、また環境因子(ストレス)が要因によって引き起こされるので、自分にとってのストレスが何かを理解することが重要であると言われています。腸内細菌がなくなってしまうとうつ病になるというデータもあります。(免疫力低下)

近藤教授の論文によれば、うつ病患者のうちで、ヒトヘルペスウイルス6 (正確には、その遺伝子が作るタンパク質)の抗体は、ほぼ8割( 79.8%)から見出されており、つまり、「うつ病患者の大部分がヒトヘルペスウイルス6の再活性化によって発症した可能性がある」と思われます。

(うつ病の発生メカニズム)東京慈恵会医科大学の近藤一博特任教授らの研究より

疲労によりHHV-6(ヒトヘルペスウイルス6)が活性化→HHV-6が含まれた唾液が鼻腔経由でアストロサイト(脳や脊髄にいる細胞の一種)に感染→SITH-1(ヒトヘルペスウイルスのSITH-1遺伝子が作る特定のタンパク質)の発現→細胞内のカルシウムの増加→嗅球の細胞の死滅、アセチルコリンの低下→疲労負荷によって発生したeIF2αリン酸化による炎症性サイトカインが発生し広がる→脳内炎症が発生→うつ病発症

つまり、SITH-1が招くアセチルコリンの不足により、脳内炎症が抑えきれないことによってうつ病は生じます。

 

(新型コロナワクチンのS1タンパク質がSITH-1と同等の症状を引き起こす)

東京慈恵会医科大学の近藤一博特任教授らの研究より新型コロナ後遺症の発症メカニズムも発見しました。

新型コロナ後遺症でみられる脳内炎症や倦怠感などの脳神経症状の発症メカニズムは不明でしたが、慈恵会医科大学ウイルス学講座は、新型コロナワクチンの中にS1というタンパク質があり、それがSITH-1と同等の症状を引き起こしていたことを見いだし、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の一部であるS1タンパク質が鼻腔内で発現するだけで、これらの脳神経症状が生じることを発見しました。

「脳にウイルスが感染しなくても脳炎が生じる」というこの発見は、これまでのウイルス学の常識を覆すものであり、新型コロナ後遺症の治療法開発や次世代新型コロナワクチンの開発における重要な知見であると考えられます。

 

報道発表資料   2023 年 5 月 29 日 東京慈恵会医科大学

新型コロナウイルス・スパイクタンパク質の病原性を解明 ―新型コロナ後遺症および次世代ワクチン開発に重要知見

新型コロナ後遺症でみられる脳内炎症や倦怠感などの脳神経症状の発症メカニズムは不明でしたが、東京慈恵会医科大学・ウイルス学講座(講座担当教授:近藤一博)は、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の一部である S1 タンパク質が鼻腔内で発現するだ けで、これらの脳神経症状が生じることを発見しました。 また、S1 タンパク質を発現させた新型コロナ後遺症モデルマウスは脳内のアセチルコ リンの産生が低下しており、認知症の治療薬であるドネペジル(商品名:アリセプト)を投 与して脳内のアセチルコリン不足を補うことで、脳内炎症や倦怠感が改善されることを見 出しました。 本研究の成果は、新型コロナ後遺症の脳内炎症や倦怠感の原因がスパイクタンパク質の 一部である S1 タンパク質の鼻腔内発現であることを示し、ドネペジルによる治療の可能性を示唆します。 また、このようなスパイクタンパク質の鼻腔内発現による病原性とその発症機構を明ら かにしたことで、現在、世界中で計画されている、鼻腔投与を中心とした次世代新型コロ ナワクチンの安全性を向上させる方法の開発にも貢献できるものと考えています。

 

(新型コロナウイルスによる、脳内炎症のメカニズムとうつ病)
ワクチンによるS1(新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の一部)発現

  ⇓

細胞内のカルシウムの増加→嗅球の細胞の死滅

  ⇓

脳内アセチルコリン産生の低下、炎症を抑える機能の低下

  ⇓

肺で発現したSIタンパク質によって産生された炎症性サイトカインが増加

  ⇓

脳内炎症

  ⇓

うつ病発症

脳の抗炎症機構を阻害するのが、SITH-1(ヒトヘルペスウイルスのSITH-1遺伝子が作る特定のタンパク質)やS1(新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の一部)などのタンパク質で、脳内炎症を起こしてしまうと、病的疲労に繋がりうつ病などの慢性的な疲労に繋がります。

 

<ヘルペスウイルスによる帯状疱疹とコロナウイルス(SARS-CoV-2)スパイクタンパク質との関係性>

コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパク質とヘルペスウイルスによる帯状疱疹の増加に関連があるかどうかは、現在も研究が進められている分野ですがいくつかの研究や報告で関連性が示唆されています。

[考えられる関連性]

(免疫系の変化)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やmRNAワクチン接種が、一時的に免疫系に影響を与える可能性が指摘されています。

スパイクタンパク質自体が免疫細胞に影響を与え、免疫バランスを変化させる可能性も研究されています。

このような免疫系の変化が、体内に潜伏している帯状疱疹ウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス、VZV)の再活性化を促し、帯状疱疹の発症リスクを高めるのではないかと言われています。

(免疫疲弊)

COVID-19感染や複数回のワクチン接種により、免疫系が疲弊し、帯状疱疹ウイルスの抑制が弱まる可能性も考えられています。

(炎症反応)

スパイクタンパク質が体内で炎症反応を引き起こす可能性が指摘されており、この炎症が神経節に潜伏している帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化に関与する可能性も考えられます。

 

『コロナワクチンが接種「数年後」でも体に「明確な生物学的変化を引き起こす」可能性に言及した、米国免疫学の権威が主導した米イェール大学の研究』

2024年、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出され、アンソニー・ファウチ博士が選評を担当した岩崎は、新型コロナウイルスの後遺症のメカニズム研究について科学的成果を上げており、その功績等が評価された。

「新型コロナウイルスの後遺症 (いわゆるロング・コビットと呼ばれる長期の後遺症を含む)のメカニズム研究」の流れの中で、mRNA新型コロナワクチンの問題かもしれない憂慮すべき症候群を発見しました。

(主な論文内容)

  • 「ワクチン接種後症候群」と呼ばれる、これまで知られていなかったこの症状は、脳の混乱、めまい、耳鳴り、運動不耐性を引き起こすと思われる。
  • 感染者の中には、ワクチン接種から数年後に免疫細胞の変化や血液中のコロナウイルスタンパク質の存在など、明らかな生物学的変化が見られる人たちもいる。
  • ワクチン接種後症候群の患者とそうではない患者では、体内の免疫細胞の割合が異なっていた。
  • エプスタイン・バーウイルス(ヒトヘルペスウイルス4型)が再活性化し、インフルエンザのような症状、リンパ節の腫れ、神経障害を引き起こす可能性がある。
  • ワクチン接種後症候群の患者からは、「ワクチン接種後 700日以上経過した人たち」からも、スパイクタンパク質が検出された。

岩崎博士のチームが、ワクチン接種後症候群の人たちから血液を採取した期間は、2022年12月から 2023年11月となり、それぞれの接種した回数にもよるのでしょうが、最大で接種から 2年以上経っています。

なのに、「まだ体内にスパイクタンパク質が残っていた」。(ヌクレオカプシドがないスパイクタンパク質)

「ワクチン由来のスパイクタンパク質には、ヌクレオカプシドというものがない」という認識。

(ヒトヘルペスウイルスの再活性化)

今回の岩崎博士の研究では、エプスタイン・バーウイルス( EBウイルス)というヒトヘルペスウイルス4型が「再活性化している」可能性が述べられています。ヒトヘルペスウイルスの再活性化は、多くの場合、何らかの悪さをしますが、それと、いわゆるコロナ後遺症(あるいはワクチン後遺症)が関係しているとも言われます。

これについては、同じヘルペスウイルスに属するヒトヘルペスウイル6型(HHV6)が、スパイクタンパク質によって再活性化され、さまざまな問題を引き起こすことが、4年近く前にわかっています。

(再活性化が帯状疱疹やうつ病の増加と関係する可能性)

何が起きると帯状疱疹を発症するかというと、「潜伏していたウイルスの再活性化」です。

 EBウイルス、すなわちヒトヘルペスウイルス4 が、コロナによって再活性化していることが、アメリカなどの専門家によって突き止められ、それが「長期のコロナ後遺症と関係している」という可能性が強くなったのですが、この帯状疱疹などを考えても、「コロナウイルス、あるいはスパイクタンパク質は、さまざまな潜伏ヘルペスウイルスを再活性化させているのではないか」という可能性があることが、「新型コロナウイルスの後遺症 (いわゆるロング・コビットと呼ばれる長期の後遺症を含む)のメカニズム研究」で述べられています。

先の、東京慈恵会医科大学の近藤一博教授らの研究による著作『うつ病の原因はウイルスだった』では、「うつ病」を発症するトリガーとして、ヒトヘルペスウイルス6というものが判明したとありますが、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が、ヒトヘルペスウイルスを再活性化させている事は、イェール大学のDr.岩崎の研究との一致を見ます。

 

『新型コロナのRNAが「2年も体内に残留している」ことを突き止めたカリフォルニア大学の研究。....それは自然由来なのか、それとも「人工」(ワクチン)由来なのか?2年間の残存ということが意味すること』

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者たちが、新型コロナに自然感染した人たちを対象に行った研究についての論文が発表されました。

これは、「長期のコロナ後遺症(Long Covid)」の症状を持つ人たちに対して行われたものですが、その内容は驚くべきものであり、「新型コロナウイルスの RNAが感染2年後に検出された」というものでした。

 

論文は以下にあります。[プレプリント(査読前)]

マルチモーダル分子イメージングにより、組織ベースのT細胞の活性化と、新型コロナウイルス感染症後最大 2 年間のウイルス RNA の残留が明らかに
Multimodal Molecular Imaging Reveals Tissue-Based T Cell Activation and Viral RNA Persistence for Up to 2 Years Following COVID-19

 

自然由来のmRNA は、わりとあっという間に分解されてしまうものなのですが(サイエンス誌に掲載された論文によると、半減期の中央値が2分間)、このカリフォルニア大学の研究では、「最大で感染後 676日目の人からもコロナのmRNAが検出」されました。

ならば、感染後676日目の人から検出されたコロナmRNAは、mRNA新型コロナワクチンによるmRNAであることも示唆され、スパイクタンパク質も長期にわたり産出し続けていると思われます。

 

ウルトラセブン.jpg