Health and self-therapy information
asa Health Information 11月号 足趾から身体の軸を整える ⑵ 「登山編」
『登山で疲れにくい安全で効率的な「平地・上り・下り」歩行の身体の使い方』
🌿【総論】登山で疲れない歩行の基本原則
登山の歩行は、公道の歩行と違って 疲労・衝撃・滑落リスク が強く関わるため、以下の3つが大原則になります。
✅1)身体軸(頭〜骨盤〜足首の縦ライン)を崩さない
→ 軸が傾くと筋力で支えるため消耗が著しい
→ 軸が通ると骨で立ち、骨で運ぶ状態になり省エネ
<身体軸>
<身体軸の移動>
✅2)重心は「足裏のどこに乗っているか」を常に微調整
→ 足裏の重心移動の流れが乱れると疲れやすい
→ 登山は「重心の軌跡」が最重要ポイント
<平地歩行の足裏重心の軌跡>
✅3)キネティックチェーン(足→膝→股関節→体幹)の連動を止めない
→ どこか1ヶ所で止めるとそこが痛む
→ 自然な連動ができると全身で衝撃を分散
🟦【平地】疲れない歩き方のコツ
平地歩行はエネルギーロスを最小化する「省エネ歩行」の持久力勝負。
無駄な上下動・左右ブレをなくし、重心をスーッと前へ流すことが重要です。
✅ 平地歩行の黄金ルール
① 身体軸をまっすぐに保つ
● 身体操作:
頭頂からかかとまでを1本の紐で吊られたように体幹は軽く引き上がり
骨盤はニュートラル
目線は水平よりやや遠く
頭が上下に揺れないように
● ポイント:
耳 → 肩 → 骨盤 → くるぶしが一直線
→ 胸と肩が緩むことで呼吸も安定しやすい
② みぞおちを軽く前に送る(重心は 1~2cm 前へ)
● 身体操作:
重心を身体軸から1~2cm前に置き、みぞおちを軽く前に送る意識で歩く🚶
● ポイント:
軽い前傾で、押し出されるように歩く→ ブレーキ動作がなくなる
③歩幅と歩調(ピッチ)
● 身体操作:
歩幅を小さめに、歩調(ピッチ)を上げすぎない
● ポイント:
登山の平地は「70–75cm」と小さめが最も疲れない
大股歩きは太もも(大腿四頭筋)が消耗
④足裏の接地と重心移動
● 身体操作:
足裏接地:かかと外側
重心移動:かかと→ 母指球 → 親指”へ流れるS字の足圧ライン
離地:母趾(親指)の付け根で押し出す
→ 足のアーチが自然に活き、疲れにくい
● ポイント:
地面を蹴るのではなく、足裏の “中央ライン” を重心が流れるのに“ついていく”ように歩くイメージ→自然に重心が前に流れる
ベタ足にならず、ペタペタ歩きにならないように
⑤キネティックチェーン(運動連鎖)
● 身体操作:
足→膝→股関節→骨盤→体幹 が「しなる棒」のようにつながる
● ポイント:
下半身の動きに体幹がついてくる自然な連動
⑥ 呼吸は鼻呼吸ベースでリズムを整える
● 身体操作:
2歩吸う → 3歩吐く など、長く吐く呼吸が◎
● ポイント:
平地では呼吸を乱さないのが体力温存の鍵
🟥【上り】疲れない歩き方のコツ
上り(登り):最小限の力で登る「前傾・股関節主導」
上りは登山で最も体力を消耗する場面
しかし、身体の使い方を変えるだけで「太ももが燃えない登り」になります。
✅ 上りの黄金ルール
① 身体の軸を“みぞおち”から前へ倒す
● 身体操作:
身体の軸を“みぞおち”から前へ倒し
体幹はやや前傾(5〜10°程度の“自然な前傾”)
● ポイント:
腰から折らない(背中をまるめない)
「頭〜骨盤〜かかと」の軸は真っすぐのまま角度だけ前へ
② 股関節主導で歩く(膝で登らない)
● 身体操作:
脚を上げるのではなく、骨盤ごと前に“送る”ように一歩を出す
● ポイント:
登山で膝を痛める人はほぼ「膝主導」
歩幅:かなり小さく
③歩幅と歩調(ピッチ)
● 身体操作:
歩幅:極小、階段1段分=1歩の高さ
歩調:ゆっくり一定
● ポイント:
「心拍が上がらないペース」が絶対条件
歩調(ピッチ)で調整
重いザックほど「小股・高ピッチ」が安全
④足裏の接地と重心移動
● 身体操作:
足裏の接地:後足部~中足部 ミッドフット(前重心)
重心移動:外側中足部 → 拇指球
離地:親指へのラインを通して強く前に上がる(母趾で地面を“押す”のではなく“前に流れる”)
● ポイント:
足指・母指球で“坂をつかむ”ように踏む
→ 足底筋群・ふくらはぎを自然に使える
→ 重心が前に流れやすい
→ その勢いを利用して脚がついてくる
→ 体幹の前傾角度が床反力を前進方向へ変換する
⑤キネティックチェーン(運動連鎖)
● 身体操作:
足指(特に母趾)→ ふくらはぎ → ハムストリング → 体幹
● ポイント:
お尻(中殿筋・大殿筋)を軽く使う
股関節をしっかり曲げて担うと膝への負担が減る
⑥ 呼吸は“吐く”を優先(腹式呼吸)
● 身体操作:
2歩吸う → 2歩吐く、または 1歩吸う → 2歩吐くの比率
● ポイント:
上りは“呼吸筋の疲労”が最大の敵、呼気を長くすると
→ 心拍と横隔膜が安定する
ここが最も消耗差が出るポイント
コツは「重心を上げないこと」
■【下り】疲れない歩き方のコツ
下り(下降):衝撃を最小化する「フラット着地・軽い前傾」
下りは危険が最も高い。
疲労・膝痛・転倒のほとんどは「後傾」の姿勢から起こります。
✅ 下りの黄金ルール
一番ケガが多い場面。
疲れない=安全な歩き方とほぼ同義。
① 身体軸を斜面に対して垂直にする(軽い前傾)
重心を“やや前”に乗せて、脚を突っ張らない軽い前傾姿勢
● ポイント:
上体を棒のように安定させ、骨盤が後ろに引けないように
後傾すると膝を痛める最悪の姿勢
足が滑る、ブレーキ姿勢で体力消耗する
→ 軽く膝を曲げ、バネを使うのが基本
→ 恐怖心があっても、身体は“前”へ置くのが正解
② 足裏はフラット着地し足指は“すべり止めセンサー”として使う
● 身体操作:
足裏全体で衝撃を分散(かかとから着かない)するように着地し
脱力した足指で地面を感じ
路面情報を瞬時に取る
● ポイント:
足裏全体のフラット着地と、足指の“すべり止めセンサーによるスリップ防止で、体幹が支えやすくなる
③歩幅と歩調(ピッチ)
● 身体操作:
歩幅:超小さくする(10〜20cm程度)
歩調(ピッチ):小刻みに刻む
→膝・足首の負担が激減
● ポイント:
滑りやすい下りでは歩幅を狭くして重心を真上に保つのが絶対条件
速すぎない
大股は危険+疲れる
④足裏の接地と重心移動
● 身体操作:
接地:かかと外側〜ミッドフット(衝撃分散)
重心移動:かかと外側前方→足裏外側縁→足裏中央(やや内側)
離地:拇指球→親指側へ抜け離地
● ポイント:
べた足で衝撃吸収、
つま先だけで降りると膝を壊す
⑤キネティックチェーン(運動連鎖)
● 身体操作:
足裏→足首→膝→股関節→体幹 が“順にしなる”
● ポイント:
特に股関節を柔らかく使う➡︎ 股関節での衝撃吸収が超重要
「関節で受けるのではなく“下半身全体のバネ”で吸収」するイメージ
歩幅を小さくすると、運動連鎖が切れず安定する
⑥ 呼吸
● 身体操作:
下りでは“緩やかに一定”
● ポイント:
息を止めるとバランスが崩れる
⭐ まとめ:3つの歩行での身体軸の置き方
| 歩行 | 軸の位置 | 意識ポイント | 足指の役割 |
| 平地 | 耳・肩・骨盤が一直線 | みぞおち軽く前へ・頭を揺らさない | 親指で軽く押し出す |
| 上り | やや前(みぞおち前方) | 体を坂に預ける前傾・股関節主導 | 親指・母指球でつかむ |
| 下り | 斜面に垂直(軽前傾) | 腰が後ろに逃げない・足裏全体 | 指は衝撃吸収と接地感覚 |
💡 結論
平地・上り・下り歩行すべてにおいて、次の2点を頭に入れ、体現が出来れば『正しい歩行』を修得します。
- 身体軸(頭〜骨盤〜足首の縦ライン)を崩さない
- 重心は「足裏の重心の軌跡」を常に微調整
この2点が体現出来れば、自ずとキネティックチェーンの流れも修得できるようになります。
ここでの平地歩行は、日常の歩行も同様ですので取り組まれると良いと思います。
肉体・心・意識は相関関係にあります。
『正しい歩行の体現』は、『正しい心の在り方』、『正しい意識の向け方』にも反映します。
これは身心相関、身心相互作用、ボディ・マインド・コネクション(Body-Mind Connection)という、
体と心は別々ではなく、常に相互作用しているというシステムに基づきます。
関連リンク:https://mountain-top.jugem.jp/?eid=609 足のゆがみとリンクする体のゆがみ4(靴底の減り)
https://mountain-top.jugem.jp/?eid=608 足のゆがみとリンクする体のゆがみ5(身体連鎖)
https://mountain-top.jugem.jp/?eid=1193 歩行技術 インナーマッスルと重心移動」の使い方
asa Health Information 2025. 11月号 足趾から身体の軸を整える ⑴
足の衰えは老化を加速させ、東洋医学的な観点からは足の気血が滞ると、全身のエネルギー循環が悪化し、身体の機能が低下します。
<足の身体エネルギー循環に与える影響について>
✅ 足の衰えと老化の関係
1. 運動機能の低下:
• 足は身体の基盤であり、移動やバランスを保つために重要です。足の筋力や柔軟性が衰えると、歩行や立位の安定性が低下し、転倒のリスクが増加します。転倒による怪我は、身体の活動を制限し、さらなる筋力低下や運動不足を招くことがあります。
2. 血流の悪化:
• 足の筋肉が衰えると、血液循環が悪化します。特に、足の筋肉は心臓に血液を戻すポンプの役割を果たしています。血流が悪化すると、栄養素や酸素の供給が不足し、細胞の老化が進む可能性があります。
3. ホルモンバランスの変化:
• 足の衰えは、全身のホルモンバランスにも影響を与えることがあります。運動不足はストレスホルモンの増加や成長ホルモンの減少を引き起こし、これが老化を加速させる要因となります。
✅ 東洋医学的な観点からの足部の気血の流れ
1. 足は経絡の起点:
• 東洋医学では、足は多くの経絡(気の流れが通る道筋)の起点とされています。足指や足部には多くのツボがあり、これらは全身の臓器や機能と関連しています。足部の気血の流れが良好であれば、全身のエネルギー循環もスムーズになります。
2. 気血の循環:
• 足部の気血が滞ると、全身のエネルギー循環が悪化し、身体の機能が低下します。特に、足部は地面と接する部分であり、地のエネルギーを受け取る重要な役割を果たしています。足部の健康が全身の気血の流れに影響を与えるため、足のケアが重要とされています。
3. 内臓との関連:
• 東洋医学では、足部の状態が内臓の健康と密接に関連していると考えられています。例えば、足の特定のツボを刺激することで、内臓の機能を改善したり、全身のエネルギーを調整したりすることができます。
このように、足の衰えは老化を加速させ、東洋医学的には、足部の気血の流れが全身のエネルギー循環に密接に関わっており、足の健康が全身の健康に大きな影響を与えるとされています。
足をしっかりとケアし、足部の運動を続けることは、老化の進行を遅らせ、身体の健康を維持るためにも重要です。
💡足の衰えを予防し全身のエネルギー循環を活性させる大切なポイント
とくに、足指のケアや機能強化を行うことで、足指の可動性を高め、足底アーチ・下肢ラインを整え、結果として骨盤・仙骨・背骨の安定性(軸の通り)を高め、身体の歪みを整えると共に、全身のエネルギー循環を活性化させ、エネルギーの流れを整える作用があります。
これは、前回まで話した、現代スポーツ科学・運動連鎖(キネティックチェーン)の考えにも通じます。
✅ 背骨・骨盤が足指の影響を受ける理由(メカニズム)
1. 足指・足底アーチのセンサー(固有受容器)
足指が機能すると、足底からの入力が正確になり、脛骨・大腿骨・骨盤に伝わる力の方向が整う。
2. 地面反力の伝達ライン(下肢→骨盤→脊柱)
足指が使えると、地面反力が踵・足裏・足指で正しく受けられ、仙骨・腰椎の微細な安定化に寄与する。
3. 足部の内在筋が骨盤底筋・腹横筋の反射的な働きを促す
足指の屈曲が骨盤底筋群と連動するため、体幹深層の安定性が高まる。
✅ 効果が高い「足指アプローチ」3カテゴリー
以下は、骨盤・仙骨・脊柱の安定性を目的に構成しています。
👣 足指をほぐす(モビリティ改善)
1. 足指一本ずつ回す(各指10〜15秒)
親指から小指まで、1本ずつ上下・左右・ひねりをゆっくり動かす
→ 足指の付け根の関節(MP関節)が動き、足底筋がゆるむ。
🔹上下
🔹左右
🔹内・外ひねり
2. 指の間に手指を入れて大きく回す(10周)
足指の間に手の指を差し込み、大きな円を描く
→ 中足骨の動きが改善し、アーチ形成が安定する。
3. 足裏の母指球・小指球・踵を順に押しほぐす(各20秒)
→ アーチを構成する3点が整うため、骨盤の受け皿が安定。
🔹拇指球
🔹小趾球
4. デトックスラインをほぐす
東洋医学では腎臓は生命の要、足裏全体が腎臓を表していると考えます。足裏の腎、尿管、膀胱などのデトックスラインをほぐすことは、デトックス効果、血行促進、リラクゼーション、内臓機能の改善、エネルギーの循環、痛みの緩和など、さまざまな健康効果をもたらします。
腎臓:親指を重ねて真下に5秒かけてゆっくり強めの力で押す。(5秒×6~8回)
尿管:腎臓の位置に人差し指、または中指の第2関節をあて、土踏まず下にある膀胱へ斜めに続く尿管を6~8回さする。
膀胱:親指側面下にある膀胱に人差し指、または中指の第2関節をあて、5秒で押し、5秒でゆるめる。(6~8回)
🤸 足指ストレッチ(柔軟性とアーチの再構成)
5. 足指反らしストレッチ(20〜30秒)
足の甲を反らせるように指をゆっくり引き上げる
→ 足底筋膜・舟状骨周囲の柔軟性改善。
6. 足指グー・パーストレッチ(10回)
グー:指をしっかり丸める
パー:指を最大限広げる
→ 足底内在筋の活性化が骨盤底筋の反射を起こし、仙骨が安定。
7. 母趾(親指)だけ立てて反らす(20〜30秒)
→ 親指の可動性は骨盤の回旋安定に強く影響。
🏋️♂️ 足指トレーニング(安定性)
8. タオルギャザー(左右各10〜15回)
床にタオルを置き、足指で手前に引き寄せる
→ 足底アーチ・ヒラメ筋・脛骨筋が連動し、骨盤の前後傾が整う。
9. 足指で地面を「軽く掴む」立位(30秒×2)
つま先を「ほぼ動かさず」に拇指球と小趾球で軽く床をつかむ
→ 仙骨が立ち、腰椎の自然な前弯が戻る。
10. 足指を意識した片脚立ち(20秒×2)
足指を軽く掴む意識で骨盤が水平になる
→ 脊柱起立筋・多裂筋が反射的に安定。
11. ベアフット・ウォーク(裸足歩行)1〜2分
親指で地面を押して前に進む
→ 脚→骨盤→上半身の連動が整う。
⚙️「骨盤・仙骨の安定」を最大化する組み合わせ(5分ルーティン)
1. 足指ほぐし(1分)
2. グー・パー&母趾ストレッチ(1分)
3. タオルギャザー(1分)
4. 足指で掴む立位(1分)
5. ベアフット歩行(1分)
→ 全身の軸が通り、特に「仙骨が前に倒れすぎない」「腰が反らない」状態がつくれる。
よって、身体の軸が安定し、気血の流れが良好となり、全身のエネルギー循環が高まる。
このアプローチが特に有効なケース
- 骨盤が前傾・後傾しやすい
- 仙骨の位置が不安定
- 腰痛・立位の不安定
- 足首のぐらつき
- 靴のかかとが片側だけ減る
- ランニングで体幹がぶれる
- 足指アプローチは、体幹トレーニングよりも「即時効果」が出やすい点が特徴です。
真実を観る眼力 79 「意識が現実を創る」という考えの構造 10 MLBと全日本大学駅伝から ③ 「心の用い方 編」⑵
「体幹で動き、意識の軸で生きる」
それは、量子的にも“ひとつのコヒーレント・システム”の実現です。
「心の中心意識(意識の軸)」をどこに置くかは、身心や意識のコヒーレンス(共鳴・調和)を整える上で非常に重要です。
🌐 中心意識を置くべきポイント
① 身体的な中心:丹田(たんでん)
へその少し下(約5cm〜10cm)の腹部の奥に位置する「重心・軸の中心」。
東洋武術・座禅・呼吸法のすべてがここを「心身の中心」としています。
丹田に意識を置くことで、自律神経が整い、呼吸が深く安定し、思考や感情の波が静まります。
👉 身体のコヒーレンスの起点。
② 心理的な中心:観照意識(Observer Consciousness)
感情や思考に巻き込まれず、それを「見ている自分」に意識を置くこと。(俯瞰)
「怒り」「不安」「期待」などに同一化せず、ただ観る。
これは「心の丹田」のようなものです。
👉 心のコヒーレンスの起点。
③ 意識的な中心:ゼロポイント意識(静寂の中心)
外部の物質的なものや現象、内部の思考や感情、心の状態という動的エネルギー「中心」にある、静的で広がりのある意識をゼロポイント意識(静寂の中心)といいます。
量子的に言えば「波動が最も整った状態」、別の言い方では「無心」。
ここに意識を置くと、自己と外界の分離感が減り、自然・宇宙のリズムと同調します。
👉 意識のコヒーレンスの起点。
🎦スクリーンで例えると:「映画を映す白いスクリーン」□
映画の中では、登場人物が泣いたり笑ったり、嵐が吹き荒れたりします。
(T_T)(^▽^)🌀
でも、映しているスクリーンそのものは、どんな映像にも染まりません。□
「ゼロポイント意識」とは、そのスクリーンのような“変わらない意識の土台”です。
あなたが怒るときも、喜ぶときも、考えているときも、常にその出来事を映し出している「純粋な意識の場」があります。それは動じず、判断せず、ただ“存在”しています。
人間の意識における「ゼロポイント意識」も同様に、思考や感情が生まれる“前”の、静寂で創造的な状態です。
そこには評価も、比較も、感情の揺れもなく、ただ“今ここにある”という、深い静寂と安定があります。
つまり、
ゼロポイント意識とは、「動の中心にある静寂」、
「すべてを生む無の場」 です。
この意識状態に戻ると、
心は静まり、
判断がクリアになり、
自然や宇宙と一体のような感覚(コヒーレンス)を感じるようになります。
🌀 コヒーレンスを高める「意識の配置法」と実践法
1. 丹田に呼吸を下ろす(体軸)
→ 重心が安定し、身体の余分な緊張が抜ける。
実践①:丹田呼吸を行う
実践②:肩甲骨と骨盤連動の運動法 体幹安定・姿勢改善・美しいボディライン・身体をスムーズに動かす
<骨盤の運動> *仙骨を中心に身体の軸をつくるエクササイズ(棒体操)
https://asa2000-cure.com/diary/99760
2. 心の中の観察者に戻る(心軸)
→ 感情や思考の波を「観る」意識に切り替える。内面を俯瞰する。
実践:真実を観る「眼力」59 利他と利己 10 「俯瞰」②
https://asa2000-cure.com/diary/185909
3. 全体を包む静寂を感じる(意識軸)
→ 自分と世界が一体的に響きあう感覚を育てる。
実践:<💖心を整える身体性トレーニング(意識調整型)>
https://asa2000-cure.com/diary/183894
🌱 結論
中心意識=「丹田」+「観照意識」+「静寂のゼロポイント」
この三層を整えると、
身体・心・意識がひとつの波として共鳴し、
結果として「自然・宇宙とのコヒーレンス(共鳴調和)」が最大化します。
真実を観る眼力 78 「意識が現実を創る」という考えの構造 9 MLBと全日本大学駅伝から ② 「心の用い方 編」⑴
現代スポーツ科学の基本原理の核心は、
身体の軸(ボディアクシス)を中心に安定させ、
四肢の動きを効率的に連動させる無駄のない身体操作で、
最大の運動性を発揮させる、という“軸と連動の科学”でした。
<スポーツ科学の基本原理>
💡身体軸の安定 → 体幹(コア)の活用 → 全身連動 → 効率的運動
🌌 1. 量子意識的観点から見た「意識の軸」とは?
身体の軸("重心線”と"体幹“)が動作の中心であるように、意識の領域にも「中心軸(コア・セルフ)」があります。
重心線は、身体のバランスや安定性を保つための基準となる軸であり、
体幹は四肢の動きを統合し、無駄を削ぎ、エネルギーを最も効率的に流す中心になる軸です。
意識の軸も、感情・思考・行動を整える中心的な“座標”です。
したがって、身体軸の安定=意識の安定軸 という構造的な相似性があります。
量子的に言えば、安定した波(整った身・心)は、
ノイズ(無駄な動き・執着・感情の揺らぎ)が少ない状態であり、
コヒーレンス(共鳴性)が高い状態です。
💙 2. 「余計な動きを削ぐ」=「心的ノイズを減らす」
大谷選手や山本選手が動作の中で「無駄を削ぐ」ことを目指すように、
意識の領域でも「思考のノイズ」「執着」「恐れ」「過剰反応」を削ぐと、心の波が静まり、コヒーレンスな状態(整った波)になります。
これは量子意識論でいう
「意識の波動が整列し、秩序あるフィールドと共鳴する状態」に対応します。
つまり、
身体動作における「軸の安定」と、
心的動作における「意識の安定」は、
同じ波動的・量子的プロセスなのです。
⚛️ 3. コヒーレンスと宇宙秩序の共鳴
量子意識理論や心身医学の一部では、
心拍のリズム(Heart Coherence)
脳波の整合(Brain Coherence)
呼吸・意識・身体運動の同期(Resonance)が整うと、
身体内部の情報場が整列し、外的フィールド(自然・宇宙)と共鳴しやすくなるとされています。
つまり:
内側(身心)と外側(宇宙)の秩序は、
「波動のコヒーレンス」という共通言語で結ばれているということです。
身体の軸を整え、
心の軸を整え、
意識の軸を一点に定めることは、
あなたの内面的な状態である思考や感情、意識が、宇宙のエネルギーやリズムと調和することを意味します。
このようなあなたの内面的なコヒーレンスな状態が、宇宙のエネルギーと共鳴することで、より大きな調和や理解を得ることができるという考え方です。
例えば、自然の中で過ごすとき、私たちはしばしば心が落ち着き、リフレッシュされる感覚を得ます。これは、自然のリズムやエネルギーと私たち自身のエネルギーが共鳴しているからだと考えられます。
あなたの感情や思考が自然のエネルギーと調和することで、心身のバランスが取れ、より深い理解やつながりを感じることができます。
これは、宇宙の秩序場と共鳴している一例です。
🌱 4. 「行動するコア意識」=波動の具現化
「内面的なコア(コヒーレントな意識)で体現する、つまり行動する」
これは単なる「瞑想的な静止」ではなく、
“整った波”を現実(行動)として表現する”という量子的プロセスです。
量子レベルでは、観測(意識)=現実創造の起点です。
つまり、コヒーレントな意識が、行動を通じて秩序ある現実を生む、という流れになります。
🔭5. 結論:身体・こころ・意識の軸を整える=量子意識的整合性
| 領域 | 軸(中心) | 無駄の排除 | コヒーレンスの結果 |
| 身体 | 体幹・軸 | 余計な動作を削ぐ | 効率的な動作・安定 |
| 心 | 意識の軸(中心意識) | 執着・感情反応を手放す | 心の静けさ・調和 |
| 量子意識・宇宙 | 意識フィールド(ゼロポイントフィールド) | 波動の乱れを整える | 宇宙秩序との共鳴 |
真実を観る眼力 77 「意識が現実を創る」という考えの構造 8 MLBと全日本大学駅伝から ① 「身体の使い方編」
2025.11.2(日)は、AM8時から全日本大学駅伝、AM9時からMLBワールドシリーズ最終戦、TVチャンネルの切り替えがめまぐるしく、トップアスリートのパフォーマンスの一挙手一投足を見逃さ無いように画面に釘付けになっていた。!👀!
現代スポーツ科学・運動生理学の観点から見て、アスリートの運動能力を最大化するための核心は、次のような点にあります👇
🔹1. 「身体の軸(ボディアクシス)」の安定
軸が安定すると、四肢の動きが効率化し、パワー伝達ロスが最小化されます。
軸とは「重心(体幹)を通るエネルギーの中心線」であり、特に骨盤・背骨・頭部の alignment(整列)が重要です。
軸の安定は、姿勢制御(ポスチュラルコントロール)と深層筋(インナーマッスル)の協調によって保たれます。
🔹2. 「体幹(コア)」の統合的機能
単なる腹筋や背筋の筋力ではなく、力を伝える“中継点”としての統合機能がポイント。
体幹がしっかりしていると、腕や脚の動きが無理なくつながり、「全身連動(kinetic chain)」が成立し、投げる・走る・蹴る・跳ぶといった運動の運動効率を飛躍的に高めます。
体幹とは?
体幹は、胸部、腹部、背中など、体の中心部分を指します。体幹は、体の安定性やバランスを保つために非常に重要です。
🔹3. 「無駄やロスのない運動連鎖」
トップアスリートほど、筋出力は小さく見えても動きが鋭いのは、エネルギーロスが最小化されているからです。
不要な筋緊張(co-contraction)を減らし、動作のタイミング・力の方向・リズムを最適化しています。
運動学的には「反射的制御(stretch-shortening cycle)」や「筋膜連鎖(myofascial chain)」の活用が鍵になります。
●「反射的制御(SSC)」とは、筋肉が伸びた後に縮むことで力を増幅させるメカニズムで、運動の効率を高めます。
このメカニズムを活用することで、運動の効率が上がり、パフォーマンスが向上します。
例えば、陸上競技やバスケットボールのジャンプなどで見られます。
●「筋膜連鎖(mc)」は、筋肉同士が連携して動くことで、全身の動きをスムーズにし、力を効率的に伝える仕組みです。
筋膜連鎖を意識することで、運動の際に体全体を使った効率的な動きが可能になります。これにより、怪我のリスクを減らし、パフォーマンスを向上させることができます。
これらの働きを活用することで、運動パフォーマンスを向上させることができます。
🔹4. 「神経—筋制御(neuromuscular control)」
力ではなく神経の使い方も大切です。
脳が身体各部をどの順序・強度・速度で動かすかを、精密にコントロールできるほど、無駄が減ります。
特に、体幹を中心とした運動前反応(anticipatory postural adjustment)が重要です。
💠 運動前反応とは?
運動前反応は、運動を始める前に体がどのように準備をするか、またはどのように反応するかを指します。たとえば、スポーツをする前に体を温めたり、ストレッチをしたりすることが含まれます。
💠 具体的な例
運動前に体幹を意識した動きをすることには、以下のようなものがあります:
• 体幹を使ったストレッチ: 腹筋や背筋を意識しながら行うストレッチ。
• バランス運動: 片足立ちや体幹を使った動きでバランスを取る練習。
• 動的ウォームアップ: 体幹を使った動き(例:ツイストや体をひねる動作)を取り入れたウォームアップ。
このように、体幹を中心とした運動前反応は、運動を行う際の準備や反応を高めるために重要な要素です。
🔹5. 「リズム・タイミング・呼吸との同調」
呼吸と動きの同期により、筋緊張が整い、軸がブレにくくなります。
体幹と横隔膜の協調により、動作の流れ(フロー)が生まれます。
✅ まとめ
- 「筋力」よりも「動作の連動性」
- 「スピード」よりも「効率とタイミング」
- 「力む」よりも「通す(流す)」
という意識が、現代スポーツ科学の基本的な方向性です。
例えば、MLBの大谷翔平選手、山本由伸投手、駒澤大学駅伝チームなども、この「軸 × 体幹 × 連動性」を極めている代表例です。
Shohei, Yoshinobu, Roki, congratulations. Let's go Dodgers!
3人の日本人選手が世界のヒーローになりました。😃
世界一のパフォーマンスと日本人の高い精神性で来季も3冠してください。V3
⚾ 大谷翔平選手のダイナミック&しなやかな全身連動
「バランス・可動性・安定性」を高次元で統合しています。
投球や打撃動作では、「地面反力 → 体幹 → 四肢」へと力を伝えるキネティックチェーン(運動連鎖)を意識。
パワーは“筋肉の大きさ”ではなく、“動きの質”から生まれるという考え方。
つまり、“筋肉を鍛える”のではなく、“身体を整え、動作の質を磨く”。
例えばスイング動作で「軸脚で地面を押し、体幹の捻りを利用してエネルギーを上半身へ伝える」意識。
一見パワフルですが、筋力任せではなく全身の調和的なバネを使う動作です。
📊 山本由伸投手の「身体づくり」「運動連動」「投球フォーム改造」などを柱としたトレーニング理論・メソッド
投手としての身体を“ただ鍛える”だけでなく、動きを根本から見直すアプローチとなっています。
山本投手が師事している矢田トレーナーの理論では、「正しく立てないと、正しく投げることもできない」という考え方があります。
例えば「真っすぐ立つ」「骨盤や胸郭の向き」「呼吸/集中」など、身体の根幹となる“静”の部分を整えることが出発点となっています。
山本投手自身も、「まっすぐ立つ練習から始めた」「まず軸を保てるように姿勢・骨盤・呼吸を見直した」と述べています。
矢田トレーナーのメソッドでは、「力をただ出す」のではなく「無駄なく、効率良く」、身体の軸・バランス・連動(足→骨盤→胸郭→肩→腕)を通じて力を伝えることを重視します。
トレーニングのひとつとして、槍投げに似たドリル(ジャベリックスロー)やブリッジ、倒立といった“野球という競技ではやや異質・地味”な動きが取り入れられています。
🏃♂️ “駒澤強さ”を支えるキーワード
🔸1. 「再現性」
練習で出せた力を大会で安定して出せる。
スピードとリズムの「感覚一致」が重視され、タイムよりも“体感”を優先。
🔸2. 「心技体の一体化」
苦しい場面で“粘り切る精神力”が育成方針の核。
チーム内では「我慢比べ」「自分に勝つ」という意識共有。
🔸3. 「脱力フォーム」
無駄な力を抜き、体幹から推進力を伝える効率的な動作。
フォーム分析も導入し、体の軸・股関節の連動性を重視。
🔸4. 「補強・体づくり」
ヒップリフト、プランク、ランジ、腸腰筋強化など「走れる体幹」を目的に、地味でも継続。
矢田トレーナー理論にも通じる「中心意識」「コア連動」を意識。
第57回全日本大学駅伝 🏆優勝 駒澤大学 5時間6分53秒 17回目 おめでとうございます
駒澤大学 山川祐馬主将、2位 中央と最終8区で2分以上のリードで襷を受け余裕のビクトリーランの筈が、最初の3km 8分24秒の日本人最高タイムを上回るペースで入りました!(゚Д゚)!
渡辺康幸さんが第27回大会でマークした56分59秒日本人区間最高タイム超えを意識した走りで、最後2kmの上りでのペースダウンや逆転されるリスクにも怖じずに駒澤のスローガン、苦しい場面で“粘り切る精神力”と、大八木総監督の「心で走れ」「気持ちで負けるな」を主将自らが体現した激走でした。
「心技体」素晴らしいパフォーマンス、箱根駅伝も頑張り2冠して有終の美を飾ってください。🤞
「軸の安定 → 体幹の活用 → 全身連動 → 効率的運動」という、現代スポーツ科学の基本原理
🙆 共通する身体操作
✅ 動作の起点を、体幹(腰・骨盤・背骨)や身体軸に置き、
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✅ 動作中もブレない重心線を保ち、
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✅ 無駄な動きをなくし、最小の動きで、
👉 効率的動作=余計な力み・筋緊張を排除(「力を出すこと」よりも「力を無駄なく伝えること」 にフォーカス)
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✅ 重心移動を精密に制御し、
👉 体重移動の“間”をコントロール
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✅ 全身の連動を高め、
👉 🔄 キネティックチェーン(運動連鎖):下半身 → 体幹 → 上半身 → 四肢、
足→骨盤→胸郭→肩→腕(矢田メソッド)の順に力を伝え、
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✅ 「体幹・軸を中心に四肢を効率的に連動させる、無駄のない身体操作」という動作哲学。
💡 安定性(軸の保持)と可動性(柔らかさ・しなやかさ)との共存により、最大の運動性を発揮させる(「地面反力を最大限に活かす動作設計」)“軸と連動の科学”です。









































