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2025-04-16 15:16:00

真実を観る「眼力」38 未来が変わると過去が変わる、歴史は塗りかえられる!?

悠久の歴史が造りあげた大芸術作品、唐松岳の帰り道、ふっと、ケンブリッジ大学が行った「未来の観測によって過去の観測結果を変更することができる」という研究が脳裏に浮かんだ!

それなら、自分の負の歴史(過去のネガティブな記憶、トラウマなど)を、良いものに塗り替えられるのではないか!(゚_゚)!

 

 <未来の観測によって過去の観測結果を変更する>

2023年10月30日、イギリス・ケンブリッジ大学の研究チームは、量子力学の世界において、未来の観測によって過去の観測結果を変更することができるシミュレーションに成功したと発表しました。

研究チームは、量子もつれを利用することで、未来の量子の状態を観測し、過去の量子の状態を変更できることをシミュレーションで示しました。

具体的には、研究チームは、2つの量子のうち1つを未来に送り、もう1つを現在に残しました。そして、未来の量子の状態を観測した結果に基づいて、現在に残された量子の状態を変更しました。

その結果、シミュレーションでは、未来の観測によって、過去の観測結果が変更されることが示されました。この研究は、量子力学の世界において、時間は線形ではなく、未来と過去が相互に影響し合う可能性(量子もつれ)があることを示唆しています。

 

*量子もつれのイメージ:

量子エンタングルメント(量子もつれ)は、複数の粒子が互いに相関を持ち、一方の状態を観測すると瞬時にもう一方の状態が決定するという奇妙な現象です。

この結びつきは非常に強く、たとえ粒子同士が非常に遠く離れていても、片方の粒子の状態を観測した瞬間に、もう片方の粒子の状態が瞬時に決まってしまうのです。

2つの電子がエンタングルしているとします。片方の電子のスピンを観測して「上向き」だと分かった瞬間、もう片方の電子のスピンは、たとえ宇宙の反対側にあっても、瞬時に必ず「下向き」に確定します。

 

関連リンク:

真実を観る「眼力」9 未来を変えると過去が変わる

 

<意識の発生について>

一部の研究者は、脳内で生体発光として非常に微弱な光子が発生していることを観測しています。これらの光子が、神経細胞間の情報伝達や脳活動の何らかの側面に関与している可能性があるとされます。

量子脳理論の提唱者の中には、脳内の特定の構造(例えば、ニューロン内の微小管など)において、量子コヒーレンスと呼ばれる量子的な状態が維持され、それが意識の創発に関わっていると考える人もいます。

量子脳力学(QBD)と呼ばれる理論では、神経細胞膜表面に発生するエバネッセント光子(全反射の際に界面に発生する特殊な光)が意識の起源であるという仮説も提唱されています。

このように意識の根源に、量子力学的な現象が関与している可能性を探る量子脳理論においては、光子や光子的な振る舞いが何らかの役割を果たしているという研究が進んでおり、何れにせよ、「意識」とは量子的な性質を帯び、量子的ふるまいをするものとして捉えられます。

 

<未来のポジティブな意識が、過去の出来事ともつれると!?>

例えば、過去のネガティブな出来事を未来のポジティブな意識によって変える可能性について?

ケンブリッジ大学の研究で示唆された「未来の観測が過去に影響を与える」という現象は、量子力学の非常に微細なレベルでの話ですが、量子脳理論と呼ばれる分野では、「意識」や「認知機能」の根源にも、量子力学的な現象が関与している可能性が見いだされているのは前述したとおりです。

 

人間の意識が量子的な性質を持つならば、未来へのポジティブな意識が何らかの形で過去の出来事に「もつれ」のような影響を与える可能性があります。

そして、過去と未来の量子状態がエンタングルメント(量子もつれ)しているならば、未来の観測が過去の状態に影響を与えます。

 

ケンブリッジ大学の研究のように、未来の「観測」が過去の粒子の状態に影響を与えるように見えるなら、「未来のポジティブな意識」が、「過去のネガティブな出来事の記憶や感情的な結びつきという情報」に、遡及的に影響を与える可能性があると言えます。

 

過去の記憶は、現在の脳の状態によって再構成されると考えられています。これは脳の働きに基づいた生理学的な反応です。

 

量子脳理論から言えば、未来のポジティブな意識が、現在の脳の量子状態に影響を与え(もつれ)、その結果として過去の記憶の再構成(ネガティブな記憶のポジティブな塗りかえ)がされたと考えられます。

 

この「変化」は、過去の出来事そのものが物理的に変わるのではなく、過去の出来事に対する現在の解釈や意味合いが、未来のポジティブな意識によって変化するという形で現れる可能性が高いと考えられます。

 

<「今」が全て>

量子力学的な時間尺度の不在という観点からは、「今」という瞬間に全ての可能性が凝縮されているとも言えます。

過去は現在の状態を決定する要因であり、

未来は現在の状態から発展する可能性の空間です。

観測という行為が、この可能性の中から一つの現実を切り出すと考えるならば、

「今」の選択や意識が、過去の解釈と、未来の可能性の両方に影響を与えると言えます。

量子的な視点では、過去、現在、未来は明確に分離されたものではなく、重ね合わせの状態にある可能性があります。

量子エンタングルメントは、時間的な隔たりを超えてこれらの状態を結びつけるメカニズムとして考えられます。

未来の観測(意識を含む)は、エンタングルメントを通じて過去の状態に影響を与え、私たちが経験する現実を形作っています。

今の、意識の向け方(ポジティブ)が、

未来の意識の在り方(ポジティブ)を決定し、

今の意識の在り方(ポジティブ)は、

可逆的に過去の意識を(ネガティブからポジティブへ)変容させます。

 

つまり、過去を塗りかえるということ!(゚_゚)!

 

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