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昆虫食への警鐘
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足は第二の脳・心臓 4 つま先の型と足の変形
日本人のつま先は、大きく「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」の3タイプに分けられます。
足型: エジプト型 | 発症しやすい足の変形・異常・疾患 |
特徴: 日本人に一番多く全体の8割を占め足の形は親指が一番長く小指にいく程に短くなる。 |
ヒールやキツイ靴を履いたりし、親指が靴にそって曲げられ負担がかかり外反母趾が発生。 |
適合する靴の形状: オブリークトウのように親指からゆるやかに傾斜している形の靴でこのタイプの靴はかかとが一番狭く、つま先が最も広くなる構造。 |
気質: 心優しく感情豊か。また、人を信じやすく、ロマンチストでもある。弱点は集中力に欠ける。 |
<外反母趾>
女性の方に特によく見受けられる症状で、エジプト型の足で、サイズの合ってないラウンド型の靴や無理に小さな靴を履いたりすると、親指が靴にそって曲げられ負担がかかり症状が発生しやすくなります。特にかかとが高いハイヒールは体重からくる負担が爪先に集中してかかるため、足と靴の形状が合っていないとトラブルが起こりやすくなります。痛みが出た方は、足に負担がかからない、幅が広いタイプの靴がおすすめです。
日頃から親指の指先を、曲がっている方向と逆に開く運動を行います。
足型: ギリシャ型 | 発症しやすい足の変形・異常・疾患 |
特徴: 人差し指が最も長いタイプで、親指は人差し指より短く、また中指から小指にかけて順に短くなる。つま先が三角になっているのが特徴 「出世指」とも呼ばれ、日本人の2割くらいがこのタイプ。 |
サイズの小さめの靴や、ハイヒールで指先に圧力が加わった状態で履き続けることにより足の指がくの字に曲がる癖がつき、人差し指が槌趾(ハンマー状)に変形しやすく、ハンマートゥと言われる。 |
適合する靴の形状: つま先が丸みを帯びたラウンドトウ、つま先が細くなっているポインテッドトウ、アーモンドトウ。 |
気質: 野心と独立心と決断力を備えたリーダータイプ。わがまま。既婚者は亭主関白・かかあ天下の傾向あり。 |
<ハンマートゥ>
ギリシャ型の足は人差し指が最も長いので、オブリークトゥタイプの靴だと人差し指の部分が圧迫されてしまいます。そうなると、人差し指が変形してハンマーみたいな形になってしまい、足が大きいとさらに発症しやすく、このためギリシャ型の人はハンマートゥが起きやすくなります。
ギリシャ型の人差し指が長い足は靴の爪先余裕(捨て寸)には要注意。靴を履く際は、突き出ている関節への圧迫を避け、当たりをやわらげるなどの対策が必要となってきます。
足型: スクエア型 | 発症しやすい足の変形・異常・疾患 |
特徴: スクエア型は親指から人差し指、中指までが同じ長さのタイプで日本人の5%くらい。スクエア型は足先がそろっていて、正方形のように見えることから名付けられた。 |
足の形は四角いため幅が広くなって、靴を履くときに足を圧迫しやすく、魚の目やタコ、扁平足を発症しやすい。足の特定の部分に圧力がかかり皮膚が角質化したり扁平足では足の裏の土踏まずが見られず、足が全て平面に接している状態。 |
適合する靴の形状: 親指から中指までの長さがほぼ同じのスクエア型の人には、つま先の部分が四角い形になっている「スクエアトゥ」タイプの靴が合う。 |
気質: 率直で単純、少しシャイ。その反面、成功につながる頑固さと粘り強さも持ち合わせている。 |
<たこ・魚の目>
スクエア型の足で、靴幅と足のバランスがとれてない状態で長時間歩行などをすると発生しやすく、魚の目は皮膚に角栓ができ、タコはペンダコなどのように皮膚の角質肥厚(角質が厚くなること)し、どちらとも皮膚への物理的刺激が原因となります。
<偏平足>
サイズを違えたり、足の形状と合わない靴を履いていると、足指を使わずに歩かないといけなくなり、結果として足指の筋力が低下してしまいます。扁平足の原因は、足指の筋力低下で起こります。
足は第二の脳・心臓 3 靴底の減り方と足の変形、姿勢、気質との関連
靴底の減り方や足裏や足指の状態を観察すると、その人の歩き方(歩容)や体のクセ、背骨や骨盤の状態、痛めている体の部位、性質・性格(人となり・為人)まで広範に読み取る事ができます。
①靴底外側が減るタイプ
重心が外側に偏っていて外また歩き傾向となりO脚に多いタイプ。
外側への負荷・圧力により第4、5足趾が内側に変形したり、テイラーズ・バニオン(第5中足骨頭炎症)、
膝関節症なども発症しやすく、背骨は猫背傾向が強くなる。
足裏の皮膚は足裏の外側や第2足趾の下あたりに角質化(硬化)が起こりやすい。
②靴底内側が減るタイプ
重心が内側に偏っていて内また歩き傾向となりX脚に多いタイプ。
内側に強く負荷・荷重がかかるので内側アーチがつぶされやすく扁平足になりやすい。
足趾2~5指が内側に変形(内反ハンマー指変形)、外反母趾などを発症しやすく、
背骨は反り腰となり腰が弓のように反ってお腹が前に出るポッコリお腹で「出っ尻、鳩胸」のような姿勢になりやすい。
足裏の皮膚は足裏の内側や第1足趾あたりに角質化(硬化)が起こりやすい。
③靴底中央が減るタイプ
引きずり歩行傾向で足指を使わずに歩くタイプ、高齢者などに多い。
足裏の皮膚中央の角質化。
④つま先が減るタイプ
重心が前に偏り、出っ尻タイプ。つま先に負荷がかかるので足趾やつま先を痛めやすい。
考えるより行動するタイプに多い(行動派)。
足裏の皮膚つま先の角質化。
⑤かかとが減るタイプ
重心が後に偏り、猫背タイプ。つま先での蹴り出しがうまく出来ないので歩行において推進力(前に押し出す力)が弱くロスが多い歩行となり、足を前に振り出す(ぶん回し歩行)となる。
気質的には消極的で思考優位の人に多い。
足裏の皮膚かかとの角質化。
⑥正常なかかとの減り方
正常な歩行(歩容)は、かかとのやや外側から接地し、
足部を内側にひねりながら母指で蹴り出す歩行のため、
かかと外側~つま先内側が減りやすくなる。
正常な歩行
足は第二の脳・心臓 2 足の大切さ
足は第2の脳
足と脳は密接な関係で結ばれています。直立二足歩行となった人間は同時に脳も加速的に発達させました。脳細胞を活発に働かせるためには十分な酸素が必要です。足をよく使うことは全身の血液循環も活発になる事から脳血流もよくなり脳細胞が活性化します。 また足には感覚を脳に伝える受容器(センサー)が豊富に存在します。運動やバランス感覚などの運動神経系は足をよく使うことでより活性化されるのはもちろんですが、足をよく使う人や運動習慣のある人は海馬(脳の記憶装置)が活性化したりドーパミンやセロトニンなどの脳内幸福ホルモンの分泌が良くなる事も最近の脳科学で分かってきました。
足の裏には感覚受容器(メカノレセプター)が多く存在していて、例えばバランス感覚などは立っている時に、体重がどこにどうかかっているかを検知しその情報を脳に送り、脳は目や耳にある三半規管から入ってきた刺激とメカノレセプターからの情報とを統合して「今、体が真っ直ぐになっている」とか「体の重心がずれている」などを判断して、体が真っ直ぐに位置するように(あるいは転倒しないように)、体の各筋肉に司令を出し立位時のバランスを維持します。足は第二の脳とは、足にはこのように重要な感覚受容器(メカノレセプター)が多数あり、またこのメカノレセプターからの情報を大脳皮質感覚野で瞬時かつ精妙な解析で処理し、それに対応する動き(動作)を大脳や小脳が連携しながら瞬時かつ適切に筋肉に命令して姿勢維持、バランス、動きのコントロールをオートマチックに行っているのです。
足は第2の心臓
歩くことで、心臓・肺は新鮮な血液と酸素を体の隅々に活発におくりこみ、毛細血管にまで行き渡らせます。全身の筋肉の2/3は下半身に集まっていますので、歩くことで下半身の筋肉の収縮が活性化し血液を全身に行き渡らせるポンプ機能も高まるので全身の血液循環も良くなります。この様に足を使う事は心臓のポンプの役目にもなる事から足は第2の心臓とも言われます。
特集:足は第二の脳・心臓 1 足の変形が引き起こす負の身体連鎖
足は身体を支える土台
足は体を支える土台になる部分で家に例えるなら地盤の基礎となる部分です。基礎がしっかりとしていなければ家が傾くのと同じで足の機能がしっかりしていなければ体が傾きます。
足の変形
足の変形を大別すると、足が内側に変形する内反変形と外側に変形する外反変形があります。
(内反変形)
身体連鎖とは
人間の体は身体連鎖(運動連鎖)といって、1つの関節の動きや異常が連なる関節に次々と波及し影響を及ぼします。多関節のリンクからなる身体において、ある関節の動きが隣接する関節の動きに影響を与えて全身に波及して行くのです。
足の変形と負の身体連鎖
足部と身体も連鎖しています。足部からの異常が隣接する膝関節→股関節→骨盤→背骨→脳へ影響を及ぼし全身へと負の身体連鎖を波及させて行きます。
足部内反変形からの身体連鎖
足部内反変形になると、内反した方の足の膝はO脚傾向に、肩は下がり、骨盤は上がる身体連鎖を生じてきます。
足部外反変形からの身体連鎖
外反変形になると膝はX脚傾向で足の変形が長期化するとこの様な身体連鎖がさらに増大、増悪し複雑な身体の歪みを生じさせていきます。
足の変形から骨盤・背骨への身体連鎖と姿勢との関連性