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真実を観る「眼力」63 情報操作と洗脳㉑ クラッカーバレルの「ロゴ変更」と「DEI」と「アメリカ・ファースト」
米レストランチェーンがロゴ簡略化を撤回、右派の猛反発受けトランプ氏からも異議 2025.8.27 CNN.co.jp 配信抜粋
ニューヨーク(CNN)
連日にわたる猛烈な反発の後、米レストランチェーンのクラッカーバレルが、必要最小限まで簡略化した新たなロゴの導入を撤回した。ロゴの変更にはトランプ大統領からも異議を唱える声が上がっていた。
カントリー風のレストランをチェーン展開するクラッカーバレルは声明を発表し、顧客からの声に耳を傾けると明言。新たなロゴは廃止し、旧ロゴに描かれていた老人のイラストを復活させることを示唆した。
先週、クラッカーバレルは、社名にちなんだ樽(たる)と、それに寄りかかる「オールドタイマー(老人)」のイラストを取り除いた現代的なロゴを発表し、激しい批判を浴びた。同社をこよなく愛する一部のファンからは、創業56年のこのチェーン店がルーツに掲げる田舎風のイメージから大きくかけ離れているのではないかと懸念する声が上がった。
また右派のインフルエンサーも新たな文化戦争の火種と捉え、この話題を盛り上げた。 発表から数日後、同社の株価は12%以上の急落を記録した。 騒動を受け、クラッカーバレルがロゴ変更を撤回する数時間前には、トランプ氏も自身のSNSトゥルース・ソーシャルでこの件に触れ「クラッカーバレルは旧来のロゴに戻した方がいい。顧客の反応(究極の世論調査)に基づいて間違いを認め、これまで以上に優れた経営を行うべきだ」と提言していた。
同社が方針を転換するとトランプ氏はこれを祝福。トゥルース・ソーシャルへの投稿で「ファン一同、大変感謝している。今後の成功を祈る。大いに利益を上げ、そして何よりも、顧客を再び幸せにしてほしい!」と綴(つづ)った。ホワイトハウスの首席補佐官代理は、これより前にクラッカーバレルから電話があったとX(旧ツイッター)で報告。この件に関してトランプ氏が言及したことへの感謝を伝えられたと明らかにした。
長距離移動者が頻繁に利用することで知られるクラッカーバレルだが、現在事業面では苦戦を強いられている。同社は25日、ロゴデザインの大幅な簡略化は間違いだったと認め、「自分たちが何者であるか、そしてこれからも何者であり続けるかを、もっとうまく伝えられるはずだった」と表明した。
今回の騒動により、クラッカーバレルが打ち出した7億ドル(約1030億円)規模のリニューアル計画は大きく後退した。同社は新しいテレビCMやメニューの刷新、そして秋をテーマにした新商品を複数展開している。 それでもロゴ変更の撤回を受け、クラッカーバレルの株価は26日の時間外取引で3%以上上昇した。
💠事実概要:クラッカーバレルのロゴ変更とその反響
2025年8月中旬、大手レストランチェーン、クラッカーバレルは50年以上使われブランドの象徴でなじみが深かった「白人の農民の絵(ハーシェルおじさん)」の図像を削除し、文字だけのミニマルなロゴへ刷新しました。
このレストラン・チェーンのロゴ変更が「米国の原点に背いた」、「クラッカー・バレル社は『WOKE』だ」とアメリカで批判の的となり、不買運動が起き、株価に影響を与え、果てはトランプ大統領までが言及する騒ぎになったようです。
「ハーシェルおじさん」は白人の代表者的なイメージであり、このロゴの排除が白人主義、民族主義に反対するリベラルやグローバリズムが推進するDEI(多様性・公平性・包摂性)に偏ったものとする保守派や“アメリカ・ファースト”的な立場からは「伝統を失うな」、「“woke”だ」という反発となり、政治的な意味づけが強くなり文化戦争の象徴と化して、株価は一時約1,000万ドル相当の下落を記録しました。
ロゴ変更は「ブランドをデジタル画面などで見やすくするため」とクラッカーバレル社は説明しており、ブランドの見栄えを時代に合わせて調整するマーケティング上のデザイン現代化による一般的な戦略の一環で、DEI(多様性・公平性・包摂性)推進のイデオロギー(思想的)や、グローバリズム戦略とは無関係で、純粋にブランド刷新の試みによるものであり、思想目的ではなかったと報道されていました。
「WOKE」とは、「社会正義に目覚めた」企業のことを指し、当初はリベラルな「意識高い系」企業に使われていた言葉ですが、最近は保守的な人々によって、そういった企業を批判する際に用いられるようになりました。
トランプ大統領がWOKEが推進するDEI(多様性、公平性、包括性)を非難し排除するのは、
- DEIの推進が国際的な基準や価値観を強調することで、アメリカの伝統的な価値観や文化が脅かされる。
- DEIが国際的な基準に基づくものである場合、これがアメリカの主権を侵害する可能性があると考え、特に、国の政策や法律が外部の影響を受けることに対する懸念が強い。
- また、DEIが推進されることで、特定の企業や団体が利益を得ることで、これが逆に経済的不平等を助長し、一般市民がその恩恵を受けにくくなるという見方がある。
- 公平性のパラドックス: DEIの目的は公平性を促進することだが、実際には特定のグループに対する優遇措置が生じることがあり、これが「逆差別」として批判され、リベラルな立場からのDEI推進が、結果的に公平性から乖離するという矛盾を生む。
- 文化的対立: DEIの推進が、伝統的な価値観や文化と対立することがあり、これが社会的な分断を引き起こす要因となっていて、特に、保守的な立場の人々は、DEIが文化的なアイデンティティや伝統を脅かすと感じる。
- DEIやWOKE文化に対する反発は、特に保守的なコミュニティで強く、これがトランプ大統領の支持基盤を形成する要因となっている。
このように、トランプ大統領がDEIを非難する背景には、自国ファーストの理念、主権の侵害、行き過ぎたグローバリズムによる伝統や文化の衰退、恩恵をうける大企業やグローバリズム社会の頂点にいる既得権益に富が一極集中する経済格差の拡大、リベラルな価値観との矛盾、そして社会的な反発が絡み合っています。
DEIの推進目的である「公平性」を目指す一方で、実際には特定のグループに利益をもたらすため、これが逆に社会的な分断や経済的不平等を助長するという批判となっています。
クラッカー・バレル社は、このような政治的な意味合いを含んでしまった上に、ドナルド・トランプ大統領が「顧客の声を聞いて元に戻すべきだ」という投稿する事態となり、これが世論と企業側の反応を後押して、結局ロゴ変更は断念せざるを得なくなりました。
結果として、クラッカーバレルは「Uncle Herschel」を復活させ、ロゴを元に戻し謝罪文を出すに至りました。経営陣はロゴの変更を相当な覚悟で決定したはずですが、ある意味ではこの一件が、ブランド名を広めることにはなったと言えるかもしれません。
関連リンク:
真実を観る眼力 33 情報操作と洗脳⑪DEI(多様性・公平性・包摂性)の嘘
💠ロゴとは「象徴」
ブランドロゴは単なるデザイン以上に「象徴」としての役割も持ちます。クラッカーバレルの「老人と樽」は、懐かしさやアメリカ南部の文化そのものを象徴していました。
しかし、新ロゴはその象徴を丸ごと削ぎ落としたため「ブランドのアイデンティティを捨てた」と受け止められたようです。ロゴ刷新は企業戦略の一環であり、クラッカーバレルも新CEOのもと経営立て直し策の一つとして挑んだのだでしょうが、「老人と樽」という象徴そのものを引き算してしまった結果として「ブランドらしさを失う引き算」となり「アイデンティティの否定」と受け止められてしまい、かえってロゴ刷新が企業ブランドに傷を付けてしまいました。
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