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2023-10-18 14:42:00

真実を観る「眼力」4 シンクロニシティと量子もつれ

シンクロニシティは、心理学者のカール・グスタフ・ユングによって提唱された概念で「意味のある偶然の一致」のことです。一見すると無関係な複数の事象が同時に起きたり、結果的に因果関係が生じたりすることで、日本語ではよく「共時性」や「同時性」と訳されます。虫の知らせや第六感と呼ばれる、理屈では説明できない感覚によって何かを察することや、予感が的中するときにも使われます。

私が経験したシンクロニシティの事例として、母が台所で食事の支度中、棚に置いてあった耐熱性ガラスコップが突然パキンと音を立てて割れ、周囲にガラス片が飛び散りました。その時、病院に癌で入院中の母の父が亡くなりました。この時、コップが割れることと、病院で亡くなった父の死とは因果関係はありません。 

<「発明」「理論」「発見」のシンクロニシティ>

同じような発明が、世界同時発生的に現れることが多く知られています。

 

ライト兄弟が有人飛行機を発明したのは有名だが、日本初の飛行機発明家である二宮忠八もこれに前後して優れた構造のものを発明している。

エジソンとベルは電話機の発明競争をしていたが、同時にヨーロッパでも同じような実験が進んでいた。

ニュートンとライプニッツは、いずれも微積分を発見した。

チャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ラッセル・ウォレスの二人は、進化を発見した。

3人の数学者が小数を「発明」した。

酸素はウィルトシャーのジョゼフ・プリーストリーが1774年に発見したが、さらに、その前年にウプサラのカール・ヴィルヘルム・シェーレが発見している。

カラー写真は、フランスでシャルル・クロとルイ・デュコ・デュ・. オーロンによって同時に発明された。

対数は英国のジョン・ネイピアとヘンリー・ブリッグス、それにスイスのヨスト・ビュルギが考案した。

「太陽黒点」については4件の独立な発見がすべて1611年になされている。

「エネルギー保存の法則」は1847年に独立な4件の考案があり、ジュール、トムソン、コールディング、ヘルムホルツによるものである。また、それはロベルト・マイヤーが1842年に予想していた。

温度計については、少なくとも6人の異なる発明者がいると思われる。

望遠鏡の発明では9人以上の権利者がいるという。

タイプライターは、英国と米国でそれぞれ数人の個人が同時に発明した。

蒸気船はフルトン、ジュフロワ、ラムゼー、スティーヴンス、サイミントンの、それぞれ「独自の」発明だと言われている。

<「グリセリンの結晶化」と「百匹目の猿」のシンクロニシティ>

20世紀初頭、ウィーンの工場からロンドンの得意先に運ばれる途中の一樽のグリセリンにおかしなことがおこった。まったくの偶然だが、その間に起こった種々の動きのまれにみる組み合わせにより、結晶化しないはずのグリセリンに結晶化が起こったのだ。その後化学者が、あるひとつのグリセリン試料を使った実験で結晶化に成功すると間もなく、実験室にあった他のすべてのグリセリンが自然発生的に結晶化し始めたのである。

一匹の猿が芋を洗うようになったら、その島の猿はおろか遥か遠いところの猿も芋を洗うようになったという「百匹目の猿」は有名な話です。宮崎県串間市の石波海岸から200メートルほど離れたところに、「 幸島 」と呼ばれる小さな島がある。この島では1948年に京都大学の研究グループがニホンザルの観測を開始。52年にはサツマイモの餌付けに成功。翌53年には「イモ」と名付けられた当時1歳半のメス猿が、それまでどの猿も行わなかった、砂のついたサツマイモを川の水で洗う、という画期的な行動を発明した。この行動はやがて少しずつ群れの中へ伝わっていく。するとある日、幸島でサツマイモを洗うニホンザルが臨界値(例として「100匹」)を超えたとき、不思議な出来事が突然起こった。

それまで数年かけて少しずつ広まっていった芋洗い行動が、この臨界値を超えた途端、まるでテレパシーでも使ったかのように幸島の群れ全体に一瞬で広まった。しかも驚くべきことに、この行動は幸島から200キロ以上も離れた大分県の高崎山の猿の群れや、そのほか日本全国にあった猿の群れにも広まっていた。(空間的にも物理的にも大きな隔たりがあり、交流など全くなかったのにもかかわらず)

さらには、ネズミの一匹がある複雑な行動を学習すると、その日から全世界の同種のネズミがその行動をより容易に行えるようになった事例もある。

因果関係とは「結果」と「直接的な原因」の関係のことですが、シンクロニシティでは「直接的な原因とは無関係に思えること」と「結果」の間に関係性ができます。

このように、この世には意味のある偶然の一致が存在するというのが「シンクロニシティ」です。

<シンクロニシティが起こる理由>

1.ユングはシンクロニシティが起こる理由を「集合的無意識によるもの」としました。集合的無意識とは、個人の心理より心の深層にある「無意識の層」のことで、普段は意識できない領域のことです。「表面上の因果関係はなくても、無意識の層においては繋がりがあるため、シンクロニシティが起きる」とユングは提唱したのです。

2.シンクロニシティが頻繁に起こるのはたまたまではなく、自分が物事を引き寄せたからだという考え方もあります。

「波長が似ている物は引き寄せ合う、類は類を呼ぶ」という法則があるので、自分の周りで起きることは、自分が原因だといわれています。たまたまに思えるような不思議な現象も、自分に似たものや無意識の望みを、いつの間にか引き寄せた結果なのかもしれません。

3.「量子もつれ理論」からの観測とシンクロニシティ

量子論によると、何らかの相互作用を持った二つの粒子が、その後どんなに離れてようとも、一方の状態を観測(一方の状態が確定)すると、もう一方の状態も瞬時に確定する、このような二つの粒子の状態を「量子もつれ」といいます。

量子もつれ.jpg

 「量子もつれ」の実験

何らかの相互作用を持った二つの粒子(この実験では電子)

①二つの電子(ミクロ)は同じ場所から正反対の方向に向かって飛んで行く。

②観測しない段階では、左右方向に飛んでいったそれぞれの電子(ミクロ)は右回りに自転する状態と、左回りに自転する状態が共存する。「状態の共存」

③電子Bを観測して、電子Bの自転の向きが確定。(上の実験では右回転)

④電子Bを観測した瞬間に、観測していない電子Aの回転が真逆の回転に確定。(上の実験では左回転)

 「量子もつれ」状態にある2つの量子はどんなに離れていても光の速さを超えて瞬時に影響を与えるとされます。にわかには信じ難い話ですが量子もつれ理論が発表された当初は、アインシュタインもこの理論はおかしい、不気味な遠隔作用だと表現したほどでした。アインシュタインが不気味な遠隔作用とみなした現象は実際に存在することが、上記の実験により証明されました。またそれは、瞬時に影響が遠方に伝わるのではなく、二つの電子の状態がセットで決まっており(「もつれて」いて)個別では決められないからであることも分かりました。これが、「量子もつれ」「量子からみ合い」とよばれるようになります。

同時発生的に起こる発明や発見も、同じようなことを考えていた(相互作用のある)発明家の「脳、思い」が、ミクロの世界(量子)で繋がっていて(セットになっていて)、一人の発明家がある発明・発見をした途端、「量子もつれ」「量子からみ合い」により、繋がりのある発明家の状態も確定(同じ発明・発見が確定)したとも考えられます。

 

<シンクロニシティは量子もつれにより起こる>

英国・オックスフォード大学のロジャー・ペンローズの研究で量子脳理論が発表され、意識”や‟こころ“の問題には量子が深く関わっており、クオンタム・マインド(量子意識)とも言われます。量子意識は他者や宇宙と繋がって(シンクロ)おり、量子テレポーテーションや臨死体験、死後の世界や生まれ変わりにも言及しています。

2022年4月、カナダ・アルバータ大学と米・プリンストン大学の研究グループで行われた研究によるとヒトの意識は量子的な効果で発生しているという実験結果が示されました。
さらにダブリン大学トリニティ・カレッジ神経科学研究所の研究チームが、ヒトの脳は量子計算を行っていることを実験的に突き止めたと発表しました。現状では、量子脳理論が実験的に確かめられつつあると言えそうです。

量子脳理論と量子もつれの合わせ技により、ヒトの脳は他者と、或いは宇宙と何らかの繋がりがあると言えそうです。

「量子もつれ」から一方が観測されると、もう一方の状態も確定することが分かり、ミクロの世界での繋がりで、シンクロニシティ(「共時性」や「同時性」)、世界中で同じような理論や発明が同じような時期に現れる、以心伝心、虫の知らせ、なども科学的なエビデンスとして捉えられるようになりつつあります。

スイスの精神科医で心理学者のC・G・ユングは師であるフロイトの無意識の理論を拡張して集合的無意識を提唱しました。ユングは、シンクロニシティ(共時性)という概念でヒトの想いは繋がっているとも言っていますが、シンクロニシティも集合的無意識も「量子もつれ」よるものと推察する事も出来ます。