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2023-09-13 16:36:00

真実を観る「眼力」3 (状態の共存と確定)

 量子のミクロな世界では、真実を観る「眼力」2でのように光や電子などのミクロのモノには「波の性質(状態の性質)」と、「粒の性質(物質の性質)」のどちらも併せ持つことがわかりました。これを量子論では「波と粒子の二面性」といいます。

もう一つの量子論での重要項目にミクロの世界では、一つのモノが同時に複数の場所に存在できる、「状態の共存」という、量子(ミクロの世界)での不思議な現象があります。

<マクロ(物質)の世界>

①例えば、マクロのモノ(物質)を箱の中に入れ、仕切りをします。

②りんご1個を箱に入れ仕切りをした時、箱の中のりんごは仕切りのどちらか一方に存在します。

フタを開けてみても同じくりんごはどちらか一方にあります。

 

「状態の共存」実験

量子 状態の共存.jpg

<ミクロ(量子)の世界>

①電子1個[ミクロのモノ(量子)]を箱の中に入れ、仕切りをします。

②このとき、箱の中の電子1個は「どちらにもある」、電子は左右同時に存在しています。

ミクロの世界では一つの物体は同じ時刻に複数の場所に存在できます!!「状態の共存」

③そして、フタを開けて観測した瞬間、電子はどちらか一方に入っている。「状態の確定」がおきます!

(観測した瞬間に、どちらかにある状態に収束する) [観測問題]

 

この実験から言える事は電子は観測前には「右にいる状態と左にいる状態とが共存」しています。観測するとその時にはじめて「どちらの状態が観測されるかが確定」します。

箱の中の電子が観測後に右側にあることが分かったとしても「もともと電子がはじめから右側にあった」ということではなく、「左右両方に共存する状態」が、観測によって「右側に存在する状態」に変化し、観測すること自体が、電子の状態に影響をおよぼしたということです。

 

天才物理学者「フォン・ノイマン博士」は、「ミクロの世界では人間(または観測機)が観測するまでは、物質の状態は確定していない」ことを、数式や方程式で証明しました。

 

このようにミクロ(量子)の世界で、ミクロの物質の状態が同時に重なりあっていることを、「量子重ね合わせ(状態の共存)」といいます。

 

そして「電子の波(ミクロ)は、観測者、物体(マクロ)とふれあうと(相互作用)収縮」し、電子の波の性質が失われ、波動(ミクロ)は粒子(マクロ)となり現れ(顕在化、物質化)ます。

 

私たちに起こる様々な状態・現象は、たまたま、偶然に、発生したことではなく、自身の観測行為(マクロ)がミクロの世界での状態を確定させ、現象化、顕在化したものであり、この事はヒトの意識の向け方、在り方、の大切さを量子の世界からも紐解くことができます。