健康と施術の情報

2023-07-05 14:00:00

五大元素の取り入れ "白湯”

エネルギー保存の法則といい、エネルギーがある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるという法則があります。

 

 例えば物質が高い場所にあれば物質は位置エネルギーをもっています。そこで高いところから物質を落下させればエネルギーが位置エネルギーから運動エネルギーに変換されて物質が速度をもちます。このとき速度は最初にあった位置エネルギーの量に相当する速度になります。

つまり高所にある物体は落下によって位置エネルギーが減少するが、運動エネルギーを得て、その和は常に一定でありつづけます。

熱エネルギーも1kWhというエネルギーを利用する場合は860kcal以上の熱量を生み出すことができないという法則があり、電気エネルギーを考えた場合、1kWhのエネルギーは860kcalでありこれは変化しないのが「熱力学第一法則」です。

つまり孤立するエネルギーは、Aという状態からBという異なる状態に変化が生じてもエネルギーの総量は変わらないと言う事になります。

 この法則を生命エネルギーの変換に置き換えてみます。

例えば、食物を摂取(入力)し、その物質を分解吸収し熱Egに転化(出力)し生命活動を維持します。

食物の摂取(入力)と、分解吸収し熱Egに転化(出力)される総量が同じなら、入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態です。

呼吸・睡眠(入力)から動作・活動など随意運動Egに転化(出力)します。
*随意運動・・・運動の中でも、自己の意思あるいは意図に基づく運動の事。

呼吸・睡眠(入力)と、動作・活動など随意運動Egに転化(出力)される総量が同じなら、入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態です。

このように、生命Eg(個人差あり)の入力が10で出力も10であれば入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態といえます。

しかしながら人間は心身の不調、病気、など常に肉体を心身ともに良好に保てているわけではなく、入力系と出力系にアンバランスが生じています。


例えば入力10に対して出力15の場合を仮定すると、何か努力や集中しながら活動(日常生活)を続け出力過多(15)となり、疲労が蓄積されていきます。

「エネルギー保存の法則」では、ある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるのに、生命エネルギーでは入力と出力の総和にアンバランスが生じ、生命エネルギーの循環に滞りが生じて不調和(疲労、身心の不調、病気など)となっています。

 

生命エネルギーの変換様式

入力(感覚神経系)  出力系(運動神経系)
食事  から 熱(熱Eg) へ変換
呼吸・睡眠 から 動作(随意運動Eg) へ変換
瞑想 から 自律機能(不随意運動Eg) へ変換

 

現代社会において、ほとんどの人々が出力過剰となり「生命エネルギーの法則」の観点から、エネルギーの総量が一定していません。

これが生命エネルギーの循環に滞りを生じさせ、身心などに不調和をもたらす元にもなっています。

五感により意識(入力)を向け、感性を潤し、磨き、高め、入力(感覚神経系)と出力系(運動神経系)の調和を図ることは、身心の健康だけに留まらず、平安で幸福な人生を構築する礎にも繋がるように感じます。 

 

<簡単 入力方法> "白湯”

古代インドの生命科学であるアーユルヴェーダは、毎朝まず一番先に "白湯” を飲みことを勧めています。

アーユルヴェーダでは白湯を飲むことで、ヴェーダの基礎となっている五大元素(地・水・火・風・空)のEgを取り入れ、白湯の持つ熱Eg作用で消化力(ヴェーダではアグニといいます)を旺盛にして未消化物・毒素(ヴェーダではアーマという)が溜まりにくい体にし、生命力を高めます。

関連リンク:綺麗な体をつくる五大元素の取り入れ・・・感性を磨く 6