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五大元素の取り入れ "白湯”
エネルギー保存の法則といい、エネルギーがある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるという法則があります。
例えば物質が高い場所にあれば物質は位置エネルギーをもっています。そこで高いところから物質を落下させればエネルギーが位置エネルギーから運動エネルギーに変換されて物質が速度をもちます。このとき速度は最初にあった位置エネルギーの量に相当する速度になります。
つまり高所にある物体は落下によって位置エネルギーが減少するが、運動エネルギーを得て、その和は常に一定でありつづけます。
熱エネルギーも1kWhというエネルギーを利用する場合は860kcal以上の熱量を生み出すことができないという法則があり、電気エネルギーを考えた場合、1kWhのエネルギーは860kcalでありこれは変化しないのが「熱力学第一法則」です。
つまり孤立するエネルギーは、Aという状態からBという異なる状態に変化が生じてもエネルギーの総量は変わらないと言う事になります。
この法則を生命エネルギーの変換に置き換えてみます。
例えば、食物を摂取(入力)し、その物質を分解吸収し熱Egに転化(出力)し生命活動を維持します。
食物の摂取(入力)と、分解吸収し熱Egに転化(出力)される総量が同じなら、入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態です。
呼吸・睡眠(入力)から動作・活動など随意運動Egに転化(出力)します。
*随意運動・・・運動の中でも、自己の意思あるいは意図に基づく運動の事。
呼吸・睡眠(入力)と、動作・活動など随意運動Egに転化(出力)される総量が同じなら、入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態です。
このように、生命Eg(個人差あり)の入力が10で出力も10であれば入出力バランスが均等しEgバランスが良い循環状態といえます。
しかしながら人間は心身の不調、病気、など常に肉体を心身ともに良好に保てているわけではなく、入力系と出力系にアンバランスが生じています。
例えば入力10に対して出力15の場合を仮定すると、何か努力や集中しながら活動(日常生活)を続け出力過多(15)となり、疲労が蓄積されていきます。
「エネルギー保存の法則」では、ある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変であるのに、生命エネルギーでは入力と出力の総和にアンバランスが生じ、生命エネルギーの循環に滞りが生じて不調和(疲労、身心の不調、病気など)となっています。
生命エネルギーの変換様式
入力(感覚神経系) | 出力系(運動神経系) |
食事 から | 熱(熱Eg) へ変換 |
呼吸・睡眠 から | 動作(随意運動Eg) へ変換 |
瞑想 から | 自律機能(不随意運動Eg) へ変換 |
現代社会において、ほとんどの人々が出力過剰となり「生命エネルギーの法則」の観点から、エネルギーの総量が一定していません。
これが生命エネルギーの循環に滞りを生じさせ、身心などに不調和をもたらす元にもなっています。
五感により意識(入力)を向け、感性を潤し、磨き、高め、入力(感覚神経系)と出力系(運動神経系)の調和を図ることは、身心の健康だけに留まらず、平安で幸福な人生を構築する礎にも繋がるように感じます。
<簡単 入力方法> "白湯”
古代インドの生命科学であるアーユルヴェーダは、毎朝まず一番先に "白湯” を飲みことを勧めています。
アーユルヴェーダでは白湯を飲むことで、ヴェーダの基礎となっている五大元素(地・水・火・風・空)のEgを取り入れ、白湯の持つ熱Eg作用で消化力(ヴェーダではアグニといいます)を旺盛にして未消化物・毒素(ヴェーダではアーマという)が溜まりにくい体にし、生命力を高めます。
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