健康と施術の情報

2023-02-13 11:31:00

足は第二の脳・心臓 2 足の大切さ

足は第2の脳

足と脳は密接な関係で結ばれています。直立二足歩行となった人間は同時に脳も加速的に発達させました。脳細胞を活発に働かせるためには十分な酸素が必要です。足をよく使うことは全身の血液循環も活発になる事から脳血流もよくなり脳細胞が活性化します。 また足には感覚を脳に伝える受容器(センサー)が豊富に存在します。運動やバランス感覚などの運動神経系は足をよく使うことでより活性化されるのはもちろんですが、足をよく使う人や運動習慣のある人は海馬(脳の記憶装置)が活性化したりドーパミンやセロトニンなどの脳内幸福ホルモンの分泌が良くなる事も最近の脳科学で分かってきました。

 足の裏には感覚受容器(メカノレセプター)が多く存在していて、例えばバランス感覚などは立っている時に、体重がどこにどうかかっているかを検知しその情報を脳に送り、脳は目や耳にある三半規管から入ってきた刺激とメカノレセプターからの情報とを統合して「今、体が真っ直ぐになっている」とか「体の重心がずれている」などを判断して、体が真っ直ぐに位置するように(あるいは転倒しないように)、体の各筋肉に司令を出し立位時のバランスを維持します。足は第二の脳とは、足にはこのように重要な感覚受容器(メカノレセプター)が多数あり、またこのメカノレセプターからの情報を大脳皮質感覚野で瞬時かつ精妙な解析で処理し、それに対応する動き(動作)を大脳や小脳が連携しながら瞬時かつ適切に筋肉に命令して姿勢維持、バランス、動きのコントロールをオートマチックに行っているのです。

 

足は第2の心臓

歩くことで、心臓・肺は新鮮な血液と酸素を体の隅々に活発におくりこみ、毛細血管にまで行き渡らせます。全身の筋肉の2/3は下半身に集まっていますので、歩くことで下半身の筋肉の収縮が活性化し血液を全身に行き渡らせるポンプ機能も高まるので全身の血液循環も良くなります。この様に足を使う事は心臓のポンプの役目にもなる事から足は第2の心臓とも言われます。