Health and self-therapy information
真実を観る眼力 97 人生の選択⑧ 動きが自然と滲み出る、速さの中で滲みを失わない方法
真実を観る眼力 96 まとめ
「間」と「行為」が両立している時、「静止した中心」から動きが自然に滲(にじ)みでる状態となっています。
「静止した中心」とは意識の軸であり、それを肉体で体現したものが「身体の軸(体幹)」です。
要するに、「間のある行為」とは、身体の軸から滲み出した行為であり、結果、それは秩序、コヒーレンスが整っている行為です。
1.間と行為が両立する状態での身体の具体的サイン(非常に重要)
間と行為が両立している時、身体はこうなります。
- 呼吸が途切れない
- 動作中も吐けている
- 肩・首に力が入らない
- 視野が狭まらない
- 足裏感覚が消えない
もし行為中に、
✔息が止まる
✔速くなる
✔力が入る
なら、その瞬間だけ間が外れています。
2.この状態ではなぜ「悪い選択」が起きにくいのか
この状態(間と行為が両立)する状態では、
- 欲望が駆動していない
- 恐れが主導していない
- 自己防衛が入っていない
つまり、共鳴アンテナが立っていない
だから、 何かを「選ぶ」前に、 不要な行為が起きない。
3.禅・武道・芸道との共通点
- 禅の「無心」
👉 思考や欲望、評価といった心のはたらきにとらわれず、判断や執着のない「ただある」状態。
動作中でも内的なひっかかりや迷いがなく、行為がそのまま現れる。(型が背景化する状態)
- 武道の「残心」
👉 技を終えた後も気を抜かず、次の事態へ備えて注意を保持している心の状態で、技の終局における姿勢・視線・心の在り方を含む。(技が終局しても尚、間が保持されている状態)
攻撃が終わった瞬間の油断を避けるためだけでなく、礼節と統一した精神の連続性を意味する。
- 芸道の「型が消える瞬間」
👉 形式(型)が外面的・意識的なものとして見えなくなり、その構造が体と心に深く内蔵されているために、動作や表現が自然発生的(無意識的)に現れる状態を指す。
ここで「消える」とは、型を捨てることではなく、型が背景化して自分の一部になること。
これらすべて、間が背景にあり続けたまま行為が自然発生している状態です。
4.実践:間を保ったまま動く最短練習
✅実践①「吐きながら動く」
- 立ち上がる
- 歩き出す
- 手を伸ばす
すべて
吐きながら行う。
吸いながら動くと、 目的志向になります。
✅実践②「動作を50%にする」
- 速さ
- 力
- 正確さ
すべて
半分。
👉 完璧を捨てると、 間が残ります。
✅実践③「終点を見ない」
- 結果
- 反応
- 評価
これを見ない。
今の身体感覚だけを前景に。
5.速さの中で滲みを失わない方法
速さと滲みは両立できます。
むしろ、本当に速い動きほど「滲み」を失っていません。
滲みを失う原因は「速さ」ではなく、速くしようとする“焦り”と“先取り”です。
① スピードの中で軸と間を失わないための実践的な指針
速さの中で滲みを保つとは、
動きの前に中心が先にある状態を、
0.1秒だけ守り続けることです。
(下、④ スピードの中で軸と間を失わないための実践 ✅実践1:0.1秒ルールに示す)
② 速さの中で起きているズレの正体
速い場面でよく起きるのは、
判断が先に走る
手足や言葉が先に出る
結果を先取りする
これはすべて、
👉 中心が置き去りにされた状態
③ 核となる感覚(最重要)
「速く動く」=「急ぐ」ではない
滲みを保った速さには、必ずこれがあります。
- 中心は静か
- 動きだけが速い
- 内側は追われていない
例:
熟練の料理人の包丁
一流アスリートの初動
職人の手元
👉 速さは末端、静けさは中心
④ スピードの中で軸と間を失わないための実践
✅実践1:0.1秒ルール
(方法)
何かを始める直前:
- 0.1秒だけ「足裏 or 下腹」に戻る
- そこから一気に動く
考えない。
整えない。
- 触れて離すだけ。
✅実践2:出力を上げない
速いときほど、
❌ 力を足す
⭕ 無駄を引く
肩・顎・指先の余計な力を抜く
抜けた分だけ速度が上がる
👉 滲みを失わない速さは、軽さです。
✅実践3:「途中修正」をしない
滲みがある動きは、
一度始まったら
- 最後まで流れる
速い場面でやりがちな、
✔ 途中で考え直す
✔ 言い換える
✔ 手戻りする
これが
中心を切る原因です。
✅実践4 言葉が速い場面での具体例
(会話・応答が速いとき)
- 相手の最後の言葉が終わるまで待つ
- 呼吸が一度出るのを確認
- 短く、最初の言葉だけ話す
👉 速いが、刺さらない
強いが、荒れない
✅実践5 身体動作が速い場面での具体例
(仕事・家事・運動)
「速く終わらせよう」と思った瞬間
- 一度だけ重心を感じる
- そのまま連続動作に入る
👉 止まらず、戻るだけ
⑤ 滲みを保てているかのチェック法(速さ版)
動いた直後にこれを確認します。
✔ 呼吸は続いているか
✔ 視野は狭くなっていないか
✔ 身体の芯に静けさが残っているか
YESなら、
速くても滲みは保たれています。
⑥ 速さの中で「やってはいけないこと」
- 丁寧にしようとする
- 落ち着こうとする
- 正確さを意識しすぎる
これらはすべて
スピードを鈍らせ、滲みも失わせます。
⑦ 大切な視点
速さの中で滲みを保てるようになると、
- 焦らなくなる
- ミスが減る
- 周囲が落ち着く
- 自分が疲れにくい
これは技術ではなく、
秩序に戻っているサインです。
まとめ
速さの中で滲みを失わないとは、
動きの前に中心(意識・身体の軸)があり、
動きが後から追いつく状態(滲み出る動き)を、
途切れさせないことです。


