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真実を観る眼力 95 人生の選択⑥ 間を失ったときの立て直し方 対人関係編
✅ 間を失ったときの立て直し方
間を失うこと自体は問題ではありませんが、問題になるのは、
「失ったまま、反応で押し切ってしまうこと」
立て直しとは、自分を変えることではなく、元の位置に戻ることです。
理論ではなく「その場で使える立て直し方」として整理します。
✅ 戻り方の手順
知っておくべき大前提
(間を失うとき、必ず起きている3つの兆候)
✔ 呼吸が浅く、速くなる
✔ 身体のどこかが固まる(顎・肩・下腹)
✔ 思考が「正しさ」「防衛」「言い返し」に寄る
👉 これは失敗ではなく、身体が自動運転に切り替わったサインです。
1.立て直しの基本原則(最重要)
❌ やってはいけないこと
- 落ち着こうとする
- 正しい判断をしようとする
- 感情を消そうとする
これらはすべて反応を上書きしようとする反応です。
⭕ やるのは一つだけ
- 「反応を止めようとせず、身体の底に戻る」
2.その場でできる《即効リセット》3段階
① 足に戻る(2〜3秒)
- 視線はそのまま
- 両足の裏に体重が落ちている感覚だけを見る
ポイント:
「感じよう」としない
「あるかどうか」を確認するだけ
② 息を吐き切る(4〜6秒)
- 吸おうとしない
- 口か鼻から、細く長く吐く
- 下腹・腰・骨盤が自然に緩むのを待つ
👉 吐き切ると、勝手に次の吸気が入ります
(これが「間に戻る入口」)
③ 何も決めない(1呼吸)
- 判断・結論・言葉を1呼吸分、保留
- 「今は決めない」を自分に許可する
これだけで
反応 → 間 → 識別の流れが戻ります。
✅ 間を失ったときに人間関係での間の保ち方
① なぜ人が関わると「間」は壊れやすいのか
人と向き合った瞬間、身体は無意識に:
✔ 評価される
✔ 誤解される
✔ 支配される
✔ 失う
という原始的警戒モードに入ります。
すると即座に、
- 上半身が前に出る
- 呼吸が浅くなる
- 言葉が早くなる
👉 重心が相手側へ移動
この瞬間、「間」は消えます。
② 間を保っている対人状態の定義
人との関係で「間」が保たれている時、次が同時に起きています。
💠相手の感情は感じている
⬇
しかし、引き受けていない
🔶反応は湧く
⬇
しかし、追従しない
一言で言うと、接触はあるが、侵入がない
③ 人間関係での間の保ち方(核心)
人との関係性で間を保つとは、
相手の場に入らず、
かといって自分の場を閉じない在り方です。
それを体現にすると
相手を感じながら、
自分の居場所を一歩も動かさないことです。
この状態は
重心を移動させないまま、関係が起きる状態です。
この在り方が安定すると、
対人関係において
- 操作されにくくなり
- 共鳴が変わり
- 関係そのものが自然に再編されます
努力で変える必要はありません。
これは距離を取ることでも、優しくすることでもありません。
間が背景に残ると、人間関係は勝手に最適化されます。
④ 間を保つ身体の具体状態(対人特化)
✔ 重心が「相手」ではなく「足裏・坐骨」にある
話を聞いていても
視線を合わせていても
体重は下に落ちている
👉 これが最優先条件
✔ 呼吸が会話に同調していない
間が壊れると、
相手が早口 → 自分も早口
相手が緊張 → 自分も緊張
間が保たれていると、
呼吸は自分のリズムのまま
✔「答え」を用意していない
正解を言おうとしない
説得しようとしない
👉 言葉が後から浮かぶ
✔ 相手の言葉を「体で受けて、頭に上げない」
耳で聞く → 反応
体幹で受ける → 間が残る
🔷 実践1:対人の基本型「三点支持」
人と話す前、または話しながら:
- 両足の接地
- 下腹の重さ
- 背中(肩甲骨の内側)の広がり
この三点を同時に感じる。
👉 相手の場に引き込まれなくなります。
🔶 実践2:「間を壊さない聴き方」
相手が感情的なときほど重要です。
✔ 相槌を減らす
✔ 頷きを小さく
✔ 沈黙を怖がらない
✔ 沈黙が来たら、解決しようとしない
これができると、
相手の感情は勝手に沈みます。
◆ 実践3:「境界は言葉ではなく重心で引く」
よくある誤解:
境界線は
「それは私の問題ではありません」と言うこと ❌
違います。
境界は、身体が前に出ないことで成立します。
- 説明しない ⭕
- 正当化しない ⭕
- 反論しない ⭕
👉 それでも崩れない重心
これが最も強い境界です。
🔷 実践4:強い感情をぶつけられた時の即時回復
『感情が強すぎるときの立て直し(対人場面)』
- コツは「内側に引かない」
強い感情のときにやりがちなのは、
✔ 内省しすぎる
✔ 自分の感情に飲まれる
代わりに行うのは、
✔︎ 外の「物理」に戻る
- 椅子の硬さ
- 床の冷たさ
- 空間の奥行き
- 相手の声の音量(内容ではない)
👉 意味ではなく、現象を見る
これで、意識が全体に戻ります。
⑤ 立て直しがうまくいっているサイン
- 言葉が減る
- 動きが小さくなる
- 相手の出方を待てる
- 結果に執着しなくなる
これは退行ではなく、
秩序に戻っているサインです。
⑥ 間が保たれている関係性のサイン
- 会話後、疲れない
- 相手の感情が残らない
- 正しかったか考えない
- 相手を変えたい欲が出ない
そして何より、
関係が「軽く」感じられる
⑦ 間を保てない人間関係は「悪」なのか?
👉 NO
間を保てない関係は、未処理の同一化が反応している関係
それが見えるだけです。
- 距離を取るか、
- 短時間にするか、
- 重心を下げる練習場にするか、
切る必要はありません。
✅ 間に戻ったあとの行動指針
間に戻ると、次に起きるのは3パターンのどれかです。
✔ 何もしない
→ これが最善な場合も多い
✔ 短い一言だけ出る
→ 説明や正当化は伴わない
✔ 場を離れる行動が自然に出る
→ 逃げではなく調整
👉 どれも「正解を選んだ感覚」はありません。
ただ、静かに腑に落ちるだけです。
✅ 日常で間を失いにくくする「予防」
1日1分で十分な習慣
- 立ったまま
- 目は開けたまま
⬇
「今、反応していない場所」を探す
それはたいてい、
✔ 足裏
✔ 骨盤の奥
✔ 背中の中心
そこに30秒、何も足さずにいる
これが「間のホームポジション」になります。
✅まとめ
とても大切なのは
間は、保つものではありません。
戻るものです。
何度失っても、
戻り続けること自体が
人間の進化のプロセスです。
