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真実を観る眼力 91 人生の選択② 正しい選択、「間」をつくる
人の選択の根源は、自分が選択しているようでいて、本当は脳の反応に沿った選択をしているということでした。
人は「選択している」のではなく、多くの場合「脳の反応を追認している」これは脳科学的にも事実です。
そして同時に、それでもなお、人は“自由”を取り戻す余地がある、
ここが核心です。
1. 脳は「先に決めている」— 実験の正体
この実験は、リベット実験系といいます。
被験者が「選ぼう」と意識する、
その数百ミリ秒〜数秒前に運動野・補足運動野が既に活動している。
つまり、
「私が選んだ」と感じる前に
脳はもう準備を終えている
これが事実です。
ここから導かれる重要な点は、
「意識は決定者ではない」ということです。
運動命令を伝えるメカニズム:
運動野.pdf (0.52MB)
2. では「自由意志」は幻想なのか?
ここで二極化が起きます。
自由意志は幻想だ
いや、人は主体的に選んでいる
この対立は、前提が間違っているために起きます。
自由意志=
❌「脳が決める前に、意識が決めること」
ではありません。
3. 正確な構造:選択は3層で起きている
選択は次の三層構造で起きています。
① 反射層(脳の自動反応)
- 本能
- 記憶
- 条件付け
- 報酬回路
- 恐怖回路
👉 ここで「選択肢A」が浮上する
(本人は気づいていないが、「選ぼう」と意識するその数百ミリ秒〜数秒前に運動野・補足運動野が既に活動し、すでに選択している)
② 意識層(追認・物語化)
「自分が選んだ」と感じる
理由を後付けする
正当化する
👉 ほとんどの人はここで止まる
③ 介入層(中断・保留・非反応)
脳が反応し、意識が選択したと感じても
- 今は決めない
- 動かない
- 従わない
👉 ここが「自由」の唯一の入口
4. 自由意志は「選ぶ力」ではなく「止める力」
実は、脳科学でも一致している点があります。
人は「何を選ぶか」は先に決まるが、
「それに従うかどうか」は止められる
これはベトー(veto)と呼ばれます。
脳が「やれ」と言う
でも「今はやらない」は可能
自由意志とは
👉 反応に即座に従わない能力です。
5. では「正しい選択」はどう生まれるのか?
「正しい選択」は、
脳が決める
意識が考えるのではなく、
反応が立ち上がった瞬間に「“間”」を入れられるか
で決まります。
6. 身体を使った「"間"」の作り方(核心)
この「間」は思考ではなく身体操作でしか作れません。
この間の作り方が、真実を観る眼力 91『正しく選択するための体現』で紹介した、実践1です。
✅ 実践1:「選択前の3呼吸・ゼロポジション」
何かを決める前に必ず行う身体操作
- 口を軽く開く
- 息を吐き切る(6秒)
- 吸うのは自然に任せる(努力しない)
これを3回
ポイントは
👉 胸を使わず、下腹と背中が同時に緩むこと
さらに、上の呼吸法に次の身体操作を加えると、一層、反応からの選択を無効化しやすくなります。
✅ 実践1+α:「反応を無効化する0.5秒」
- 反応(衝動・快・嫌悪)を感じたら
- 即、吐く(長く)
- 目線を少し下げる
- 舌を上顎から離す
これだけで、
補足運動野の暴走が止まり
報酬回路が沈静化し
「選ばされる流れ」が切れます。
その後に浮かぶ感覚は、
静か
判断がない
どちらでもよい
この状態から出た行動は、
反射ではなく、調和行動です。
7. 最重要な誤解を正す
「脳が先に決めているなら、すべて決まっている」これは誤りです。
正確は、
- 反応は決まる
- 同一化は選べる
- 追従は止められる
人間の尊厳は
「選択肢を生む力」ではなく、
反応に巻き込まれない力にあります。
8. まとめ(核心)
人は「選んでいるつもり」で
多くの場合、脳の反射を追認している
自由意志は幻想ではないが
「選ぶ自由」ではない
自由意志とは
🌟 反応を止める自由
正しい選択とは
🌟 身体が歪まない選択
