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真実を観る眼力 90 人生の選択① 快と不快、「正しい選択」とは?
『人生とは選択の連続』
私たちは日々の生活においても様々な選択をしています。食べ物、着るもの、仕事の段取り…etc、
とうぜん人生に於いての岐路では大きな選択をして、自身の人生を構築します。
生きる事とは、正に選択の連続です!
しかし本当に私たちは自らの意志で選択しているのでしょうか?
自分の意志した行動を普段取っているかについては、行動には一定のパターンがあり、この行動パターンは脳の潜在下(常識・先入観・概念・観念など)にあるものを適宜適切にくみ上げ、それに沿った反射的な行動を取るのが「人間の行動」実態という事が脳生理学・脳科学的な知見・エビデンスからもわかっています。
つまり行動は予め決まった(推測可能な)、意志でない脳からの反射活動であると結論付けられます。
このように「行動」以前の「選択」する事においても、自身にとって「快」に感じるもの=「本能的なもの、自分の欲求を満たすもの、満たされるもの、自ら利になるもの(利害)」を、反射的に選択している可能性があります。
人生において選択する自由、
自らの意志に基づいて行動する自由、
も無いのであるならば、人生は予測可能な反射的で、受動的、自由の無い、退屈なものという事になってしまいます。
『脳生理学的な選択』
脳生理学的には何を「快」に感じて、何を「不快」と感じているかにより選択されます。
しかし、何を快感として感じ、何を不快感に感じるかには個人差があり、正に感性の問題でもあります。
放射線医学総合研究所である興味深い研究が行われました。
平均年齢が22歳の男女19人に参加してもらい、「かつての同級生が社会的に成功して羨ましい生活を送っている」シーンを想像してもらいました。
この時、脳部位の活性をみると前頭連合野の後にある「前帯状皮質」でした。
この部位は不安や不快な情動、苦痛の時に活性する脳です。
次いで、「その同級生が不慮の事故や相方の浮気で不幸に陥った」事を知ったときに活性された時の脳部位は「前帯状皮質」のかわりに報酬系の脳「側坐核」でした。
「側坐核」は心地良いと感じる時に活性する快感を感じる脳です。

「報酬系」:とは、ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系です。
ドイツ語でこのような感情を表す言葉をシャーデンフロイデと言います。
シャーデンフロイデ(独: Schadenfreude)とは、他者の不幸、悲しみ、苦しみ、失敗を見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情。ドイツ語で「他人の不幸(失敗)を喜ぶ気持ち」を意味する。日本語で言う「ざまあみろ」の感情であり、日本でのシャーデンフロイデの類義語としては「隣(他人)の不幸は鴨(蜜)の味」、同義の「メシウマ(他人の不幸で飯が美味い)」という俗語が近い物として挙げられます。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
他人の不幸(失敗)を喜ぶ気持ちは大変に卑しい心と顕在的には思ってはいても、それは本心で無い事を正直に反応する脳が露呈する結果となったのです。
『ヒトにより、快・不快に感じるものは異なる』
ヒトにより、快・不快に感じるものには違いがあります。
あるヒトは、他者を罵倒し貶め、自然が破壊されても、自分の利となれば快感、極端な例ですが…。
しかしながらシャーデンフロイデは誰しもの本質的な心に潜む邪悪さでもあります。
「快」に感じるものとは、本能的なもの、自分の欲求を満たすもの、満たされるものでもあり、これが快・不快の個人差ともなります。
一方、「快」・「不快」に感じるられるものとは個々の感性の違いにもよるものなので、ヒトによっては同じ事象でもそれが「快」ともなり「不快」ともなります。
ヘビメタ好きな人が、その音楽を聴けば脳は「快」となり、クラッシック好きな人は「不快」な反応が現れるでしょう。
『正しく感性を働かすとは』
正しく感性を働かすという事は、脳においては最も精緻正確な「快」情報であるとも言えます。
では、正しく感性を働かすとは?
しかし「快」・「不快」に感じるのは思考(前頭葉)でなく、感性(頭頂葉)なのですから、正しく感性が機能(頭頂葉)していれば正しい選択をするということになり、正しい感性からの反射的、直感的な選択は、結果、「正しい選択」である、ということになります。
つまり、「正しく感性が機能していれば正しい選択をする、正しい感性からの反射的、直感的な選択は、正しい選択である」
これは、脳生理学・脳科学的な知見・エビデンスから導く推論です。
正しい感性が正しい「選択」を導くならば、迷いも少なくなるため(思考による彷徨いが減るため)定めた目標を達成する確率も高くなるでしょうし、、、、!?でも、失敗は成功の基でもあります。
正しい感性とは、常識・先入観・概念・観念・エゴイズム・主観(前頭葉)から切り離された、「ありのままを素直に感じられる」真心(頭頂葉)がもたらす感覚とでも言うのでしょうか!
しかしながらほとんどの場合、「我(エゴ)」というフィルターを通し感じているがため感性の純度は低く、このような感性からの「快」・「不快」情報は自身の欲求・欲望・執着・利害を反映しているがために、自分の都合がイイように感じているだけなのかもしれません。
それを証拠にヒトの不幸を喜ぶシャーデンフロイデが、側坐核(快を感じる脳)を活性化させる。だれしもの根源的な心にエゴイズムが横たわっています。
『正しい選択とは』
「正しい選択とは」は、感情や快・不快を“消す”ことではなく、快・不快が生まれる前の“静かな感知点”(ゼロポジション)に立ち戻れるかどうかで決まります。
① 選択を決めている正体は「脳」ではない
脳生理学的には、
快=報酬回路(ドーパミン)
不快=回避回路(扁桃体)
が選択を促します。
しかし重要なのは、
脳は「決定者」ではなく「反応器」だということです。
👉脳は
- 本能
- 過去の記憶
- 社会的刷り込み(常識・観念)
- 欲望・恐れ
に即座に反応しているだけです。
つまり感性が歪むのではなく反応が感性を覆い隠しているのです。
② 「正しい感性」は、欲望を否定すると壊れる
よくある誤解は、欲望・執着を手放さなければならないという考えです。
実際には、
- 抑える → 反発が起きる
- 否定する → 無意識で支配される
結果、より強く歪んだ選択になります。
正解は
🌟「手放す」のではなく「介入させない」ということです。
③ 正しい感性が働く状態とは?
正しい感性が働いている時、次の特徴があります。
- 急がない
- 正当化しない
- 説明しようとしない
- 得か損かで揺れない
- 他者比較が消える
この状態では、
「快でも不快でもないが、確かに“違和感がない”」 という感覚が現れます。
これが反応以前の感知(プレ・チョイス)です。
『健全なる精神は健全なる身体に宿る』
⭐身体で体現する:最重要ポイント
正しい感性を育むには、正しい心の在り方が求められ、「正しい心」とは「健全な肉体」から育まれます。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」
感性は「思考」ではなく「身体」に宿ります。
正しい選択は、考えて出すものではなく、身体が緩んだ時に、自然に浮上するものです。
なぜか?
身体が緊張しているとき、
- 交感神経優位
- 防衛・獲得モード
- 利害・損得・評価に支配される
からです。
『正しく選択するための体現』
✅実践1「選択前の3呼吸・ゼロポジション」
何かを決める前に必ず行う身体操作
- 口を軽く開く
- 息を吐き切る(6秒)
- 吸うのは自然に任せる(努力しない)
これを3回
ポイントは
👉 胸を使わず、下腹と背中が同時に緩むこと
この時、「決めよう」としない。
すると一瞬、
思考が止まり
快・不快の評価が消え
静かな中立点(ゼロポジション)が現れます
ここが正しい感性の起点です。
✅実践2「身体に質問する」
思考に聞かないでください。
身体に聞きます。
選択肢を一つずつ思い浮かべ、
✔ 肩が上がるか?
✔ みぞおちが固くなるか?
✔ 呼吸が浅くなるか?
✔ 逆に、背骨が伸びるか?
✔ 足裏が重くなるか?
説明できない身体反応を採用します。
正しい選択ほど
✔ 静か
✔ 地味
✔ ドラマがない
のが特徴です。
✅実践3「歩きながら整える」
歩行中、
- 踵から着かない
- 足裏全体を「置く」
- 速くならない
- 視線を下げない
これだけで、報酬回路の暴走が鎮まりシャーデンフロイデ的快が弱まり中庸の感性が戻ります。
整った歩行=整った選択です。
『まとめ』
正しい選択とは、
- 成功する選択
- 得をする選択
- 評価される選択
ではありません。
👉 後から自分を歪めない選択です。
選択後に、
- 言い訳がいらない
- 身体が縮まらない
- 呼吸が自然に続く
これが真の指標です。
