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2025-12-21 10:34:00

真実を観る眼力 87 「意識が現実を創る」という考えの構造 18 中心・中庸(ゼロポジション)を整える③...「ゼロポジションに戻り続ける」体現法

ゼロポジションで生きるとは、

『静』静寂、

『中』中心.ゼロポジション.中庸、

『整』肉体で体現にして生きる、

そしてとても大切な点は、

それを「実現しようとする」のではなく、

そう“なってしまう”というところです。

整理してみます。

 

ゼロポジションで生きる、とは何か

① 静寂

  • 思考を止めることではない
  • 感情を消すことでもない
  • 中心から外れていないため、波立たない状態


👉 静寂は「つくるもの」ではなく、身体が中心に戻り続けた結果として現れる


② 中心・ゼロポジション・中庸

  • どちらにも寄らない
  • 正解を選ばない
  • 先回りしない

 

👉 反応の手前に留まる位置

ここにいると、

  • 物事が「起きてから」対応できる
  • 無理な判断が減る
  • 人間関係で自分を失わない



③ 整(肉体で体現する

💡ここが最重要です。

理解・思想・悟りではなく

姿勢・呼吸・重心・動作として現れる。

立ち方が変わる

歩き方が変わる

物の持ち方が変わる

言葉の出方が変わる

 

👉 肉体が先、意識は後💡

 

『日常動作』

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その結果、何が起きるか


❌ 目指してはいけないもの

  • 常に穏やかでいよう
  • ブレない自分になろう
  • 理想の在り方を保とう

これらはすべてゼロポジションから外れる行為


⭕ 自然に起きる現実

  • 無理な縁が離れる
  • 必要なことだけ残る
  • 疲労が溜まりにくい
  • 判断が早いのに後悔しない

 

👉 調和的で平安な現実は「副産物」



1.日常動作で「ゼロポジションに戻り続ける」体現法

① 車の運転でのゼロポジション

(ポイント)

運転は「操作」ではなく

空間の中で中心に居続ける行為に変えられます。


(実践)

ハンドルを握る前に

✅ 吐く → みぞおち奥を空ける

✅ 背中をシートに預けきる

✅腕でハンドルを操作しない

→ 体幹の微細な重心移動に手が付いてくる

 

(サイン)

■ 無駄なブレーキ・アクセルが減る

■ イライラが起きにくい

■ 周囲の流れが「読める」

 

👉 ゼロポジションの運転=反応しないが、遅れない

 

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② 寝る・休むでのゼロポジション

(寝る前ワーク 2分)

1. 仰向け

2. 吐く息を3回

3. みぞおち奥 → 背中 → ベッドに溶ける

4. 眠ろうとしない

 

(ポイント)

✔ 寝る=意識を落とす → ❌

✔ 寝る=中心に戻ったまま委ねる → ⭕

 

👉 深い睡眠は「努力しない中心」から起きる

 

③ 仕事・作業でのゼロポジション

(開始前)

✔ PCを触る前に一呼吸

✔ 判断を急がない

 

(作業中)

✅ 手先でやらない

✅思考が走ったら

→ 即、身体に戻る

 

(終了時)

✔「終わらせよう」としない

✔一度ゼロへ戻ってから席を立つ

 

👉 仕事の質が上がるのではなく

「消耗が減る」

 

2.日常動作の「ゼロポジション」を体現する『動作』のヒント

ゼロポイントを軸に日常動作を行うポイントとして、

  • 動作前後にゼロ、中心、中庸に戻る、

 

  • 動作中は身体軸から自然と四肢を連動させて止めない、

 

通常、私たちは日常動作において手足や四肢で動作(操作)しているので、例えば、身体軸や体幹を意識、活用しての身体動作がおろそかになっています。

つまり、これは末端での操作(小手先の操作)が優勢となっているため、身体軸・体幹(中心)が抜けて、内(意識・心)・外(身体)ともに、『中心・中庸・ゼロポジション』から外れてしまいます。

 

1997年、オーストラリアのホッジス(Hodges)らの研究によると、「Early activity (早期活動)」といい、

「四肢」の動きは主に「体幹筋」が先行して筋活動が起こり、その後に「四肢」が働くことがわかってます。これは、効率的な動作のポイントとして、四肢を先行させて動作するより、「体幹」を意識して動作を起こす方が、「四肢」を動かすというより、自然と「四肢」が反射的に使われ、効率的な身体動作になることをしめしています。

 

関連リンク:https://mountain-top.jugem.jp/?eid=856 山体を支えるtraining法 2 理論編

 

体幹筋.jpg

 

この研究は、『ゼロポジションの体現』と運動科学、神経制御の3点すべてで一致していることを科学的に裏付けています。

① ホッジスらの研究と「ゼロポジション」は同じ現象を別の言語で見ている

(ホッジス(Hodges)の示した事実)

四肢を動かす前に

腹横筋・多裂筋・骨盤底筋など深層体幹筋が先行収縮する

 
👉 これは「意識的」ではなく予測制御(anticipatory postural adjustment)

つまり身体は本来、

中心(体幹)が先に整い、

その上で四肢が自然に動く

ように設計されています。

 

これはまさに、

ゼロポジション → 動作 → ゼロポジションに還る

という流れと同一です。

 

② 四肢主導の動作が非効率になる理由

(四肢から動かそうとすると、何が起きるか)

  • 体幹が後追いになる
  • 無意識にブレーキ筋が働く
  • 余計な緊張が入る
  • 動作が「部分最適」になる

 

結果として、
■ 疲れやすい
■ 微調整が多い
■ ケガ・慢性痛につながる
■ 判断も遅くなる(神経負荷が高い)

これはゼロポジションを外れた動作です。

 

③ 「丹田に意識を置く」とは体幹筋を意識するのと同義

「丹田に意識を置く」とは力を入れることではありません。

正確には、

✔ みぞおちも持ち上げない

✔ 下腹を固めない

✔ 呼吸を止めない

✔ 骨盤底が自然に張力を持つ

👉 腹腔内圧が“均等”に整う状態

 

これが起きると、

✅ 腹横筋が先行

✅ 脊柱が安定

✅ 四肢が反射的に動く

 

つまり、「四肢を使う」のではなく


👉「中心が動き、四肢がついてくる」

 

『動作中は丹田に意識をおき四肢は自然に連動』

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④ ゼロポジションからの効率的動作の3原則

原則ⅰ 動作前:ゼロに還る

  • 呼吸が自然

 

  • 体重が左右均等

 

  • 頭が上に引かれ、足裏が地面に溶ける

👉 ここで“何もしない”

 

原則ⅱ 動作中:止めない・分断しない

  • 体幹の軸から動きが始まる

 

  • 四肢を「動かそう」としない

 

  • 途中で評価しない

👉 動き続ける=コヒーレンスが保たれる

 

原則ⅲ 動作後:必ずゼロに戻る

  • 余分な力を抜く

 

  • 呼吸を一呼吸だけ観る

 

  • 立位・座位で中心に戻る

👉 これが神経系のリセット

 


3. 「意識で動かす」と「反射で動く」の違い

意識主導 ゼロポジション主導
四肢から動かす 体幹から始まる
判断が介入 反射が働く
疲労が残る 疲労が抜ける
再現性が低い 再現性が高い

これはスポーツだけでなく、

歩行
車の運転
掃除
仕事の手作業
対人動作
すべてに共通します。

 

 

4. ゼロポジションとは「最も神経が賢く働く場所」

重要なのは、

ゼロポジションは

力の位置ではなく、

『神経の位置』

ということです。

ゼロポジションにいるとき

✅ 判断が速い

✅ 反応が正確

✅ 無駄がない

✅ 後悔が残らない

これは

身体・意識・行動が同一の中心から起きている状態。

 

 

5. 『ゼロポジションの体現』流れ

動作前:みぞおち奥(マニプーラチャクラ、横隔膜)の静かさを一瞬感じる

(意識=流す)

✅横隔膜がゆるむ、

✅腹腔神経叢が静まる

 ⬇

動作中:丹田に重心

意識=置く)

✅ 体幹筋(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋など深層体幹筋)が先行収縮

✅ 四肢が自然に連動する

 ⬇

動作後:みぞおち奥(マニプーラチャクラ、横隔膜)に戻る

(意識=流す)

✅ ゼロポジションに還る

✅ 行動と意識が一致する

 

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6. まとめ(核心)

ゼロポジションからの動作とは、

体幹(丹田)が世界に先に応答し、

四肢がそれに従って自然に現れる現象です。

ホッジスらの研究はこれを「筋活動」で説明し、

ゼロポジションの体現とは、

両者は同じ真実を違う角度から見ているだけです。