Health and self-therapy information
真実を観る「眼力」59 利他と利己 10 「俯瞰」②
俯瞰・客観視を鍛える実践方法
1. ジャーナリング(思考の書き出し)
感情や考えを紙に書くと、脳内のモヤが外部化され、客観的に見やすくなる。
2. 俯瞰・客観視をストーリー化した実況中継トレーニング法
「自分が今考えていること」を実況中継のように観察する。
(実況中継トレーニング) 声を出して実況してみる
例①:「今、不安になっているな」
「これは過去の経験と結びついているな」
以下、思いあたる過去の経験や、その時、感じた事などを実況中継のように客観しながら話してみる。
例②: 登場人物は「Aさん(緊張しやすい会社員)本人」とします。
場面:会議前の緊張シーン(想定でも構いません)
Aさんは胸がドキドキしてきて、「うまく話せるだろうか」と不安になります。
このときに「実況中継モード」をオンにします。
(実況中継スタート)
「私は今、会議前で緊張していると感じている」
「心臓が速く打っているのを感じる」
「頭の中で『失敗したらどうしよう』という声が流れている」
「それを観察している自分がいる」
👉 ポイントは「私は〜していると感じている」と実況すること。
これにより、自分の思考や感情と距離をとり、俯瞰して眺めることが可能になります。
最初は声に出して(独り言でもOK)、慣れたら心の中でもできるようにします。
3. 視覚的な第三者視点
想像の中で、自分を上空から俯瞰したり、映画の登場人物として観る練習。
日常において自分が役者で、演じている意識で生活してみる。
4. 俯瞰・客観視を鍛えるエクササイズ
(A)身体アプローチ
✅ 呼吸法(4-7-8呼吸法)
① 4秒で鼻から吸う
② 7秒息を止める
③ 8秒で口から吐く
👉 副交感神経が優位になり、心拍数が落ち着く。
✅ 軽い有酸素運動(セロトニン分泌促進)
- ウォーキング(朝日を浴びながら20分以上)
- 歩行瞑想呼吸
🚶歩きながら「右足・吸う、左足・吐く」とリズムを意識。
👉 リズム運動 + 呼吸でセロトニンが出やすい。
- ゆったりサイクリング
- 軽いジョギング
👉 一定リズムの反復運動が効果的。
✅ヨガポーズ
😻 猫のポーズ(マルジャリャーサナ):呼吸とともに背骨を波のように動かす
💠 俯瞰・客観視イメージング:
吐く=胸・腹にたまったモヤモヤ☁
吸う=英気を吸う🍀
☆ 英雄のポーズ(ヴィーラバドラアーサナ):大地に根を下ろす安定感
💠 俯瞰・客観視イメージング:弱さと戦う
😌 屍のポーズ(シャヴァーサナ):完全なリラックスで心を静める
💠 俯瞰・客観視イメージング:天井から自分の屍を眺めている
✅ 自然との接触(森林浴、土いじり、アーシング)
🌋自然との接触
山や森の中を歩く、海を見る、土に触れる→ 自然のリズムがセロトニン系を安定化
✅ 音や香りの利用
🌊 波の音・川のせせらぎ・静かな音楽
🍀 ラベンダーやベルガモットのアロマ
→ 自律神経が整いやすい。
(B)感情アプローチ
感謝リスト(1日3つ書く)
小さな達成体験の積み重ね(脳の報酬系を安定化)
✅ 感情を沈める・心を落ち着ける具体的方法
ラベリング(感情に名前をつける)
「今、私は不安を感じている」
「これは怒りだ」→ 感情が客観視され鎮静化しやすい。
(C)人間関係アプローチ
✅ 安心できる人とのノンジャッジメント対話
👅ノンジャッジメント対話のコツ
『評価しない聞き方』
NG例:「そんな考えは甘いよ」
OK例:「そう思ったんだね」「そう感じたんだね」
『事実と感情を分けて聞く』
相手「上司に怒られた」
返し例:「怒られて、どんな気持ちになった?」
『自分の意見を述べるときも、"Iメッセージ"で』
「あなたは間違ってる」 → NG
「私はこう感じる」 → OK
👉 批判や比較をしないことで「安心安全な関係性」が生まれ、セロトニンが安定しやすくなります。
✅自己開示の練習
🔦小さな本音から話してみる。
5. まとめ
実況中継で「自分を観察する練習」を習慣化
呼吸法・リズム運動・ヨガで身体からセロトニン活性
ノンジャッジメント対話で人間関係を安心の場に
感情ラベリング・自然・音や香りで心を沈める
これらを合わせることで「俯瞰する力」と「心の安定」が同時に育ちます。
✨ 解決の鍵
├─ 俯瞰・客観視 → 感情距離化・今ここ回帰
├─ 身体調整(呼吸・運動・自然)
├─ 感情整理(感謝・小達成)
└─ 安心関係(傾聴・自己開示)