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真実を観る「眼力」56 まねる ③ 心を整える身体性トレーニング(実践編)
「身体を整える」、「身体性を高める」ことは「心を整える」ことに繋がる、これを身心相関とも言います。
人の身体構造が出力(身体性)重視に設計、最適化されているなら、「心を整える」ために精神性を高める努力を重ねるより、「身体を整える」方からアプローチした方が効果的、効率的に「心を整える」ことになると言えます。
「意識の偏りを修正」し、「心を整える」ということに意識を置き、身体性トレーニングを通じ、身体の左・右バランス、上半身・下半身バランス、前・後バランス、内・外バランスを整える運動で、身心のバランスを良くし「心を整える」身体運動を紹介します。
🔄 基本原理:身体が整えば、心も整う
- 身体の左右・上下・前後・内外のバランスの崩れは、心理的な偏りやストレス状態を引き起こしやすくします。
- 身体を通して心を調律するには、神経系の安定、筋骨格の整合性、呼吸と動きの統一性がカギです。
- 「整える」とは、左右差・上下差・前後・内外差を感じながら、それらを統合していく意識の流れでもあります。
🔰 まず整えるべき身体のバランス
種類 | 内容 | 整える目的 |
左右バランス | 左右の筋力・感覚の違い | 思考・感情の偏りのリセット |
上下バランス | 下半身の安定と上半身の柔軟性 | グラウンディング(地に足がついた状態) |
前後バランス | 背中と胸の開閉のバランス | 意志と感情の統合 |
内外バランス | 内臓(内面)の働きと皮膚の感覚 | 自己と他者、境界意識の調整 |
<💖心を整える身体性トレーニング(意識調整型)>
1.【左右バランス調整】片足立ち+意識観察
方法:左右それぞれ30秒〜1分ずつ、裸足で片足立ち。
ポイント:
足の裏の感覚をよく感じる
軸のブレに気づく(=意識の偏り)
効果:
自律神経の調整(特に迷走神経)
脳幹レベルの感覚統合を促進
2.【上下バランス統合】「重心落とし歩行」(スローモーション歩行)
方法:下半身の安定を意識しながら、重心を「落とす」ように、ゆっくり歩行。
手順:
足を出す前足の、軸足の重心をかかと→土踏まず→つま先へ移動させる
一歩ずつ「体重を預けて」進む
上半身は力まず、背骨を意識してまっすぐ
効果:
マインドフルネスとグラウンディングの同時強化
🕺上半身(心)と下半身(地)の統合
3.【前後のバランス】1
[骨盤ロール+胸骨の連動] 骨盤前傾・後傾と胸骨前方・後方運動の自覚トレーニング。
方法:
座って、骨盤を前傾・後傾と動かしながら、胸骨も前方・後方へ動かすのと連動させる
呼吸と連動させて、
「吸う:骨盤前傾+胸骨前方」
意識:腰ではなく骨盤の付け根から動かす意識
効果:
骨盤と胸郭の柔軟性とコントロール感覚を高める
脳と脊髄液の循環促進
感情エネルギーの解放と再統合
🔁【前後バランス】を整える意味と効果
身体の前後バランス | 心への影響 |
前のめり(猫背) | 焦り・不安・急ぎすぎ・過緊張 |
後ろ反り(反り腰) | 無関心・恐れ・逃避・無力感 |
中立の軸 | 安定・今ここ・呼吸が深くなる |
【前後のバランス】2
「猫のポーズ(Cat Pose)」は、前後のバランスを整えるための極めて効果的なトレーニング。
このポーズは、背骨、骨盤、呼吸、神経系、感情の流れすべてに作用する、いわば「心身統合のスイッチ」でもある。
🐈 猫のポーズとは(基本)
ヨガの「キャット&カウポーズ(マールジャリ・アーサナ)」として知られ、
キャットポーズ(猫のポーズ):背中を丸める(吐く息)
カウポーズ(牛のポーズ):背中を反らせる(吸う息)
この2つを連動させて背骨を前後に動かしていきます。
🌬️ 前後運動で意識すべき主なポイント
ポイント | 猫のポーズ(背中丸める) | 牛のポーズ(背中反る) |
呼吸 | 吐く | 吸う |
骨盤 | 後傾(尾骨を下へ) | 前傾(尾骨を上へ) |
背骨 | 背中を丸める(一椎ずつ) | 背中をしならせる |
肩甲骨 | 開く | 寄せる |
首 | 丸めて顎を引く | 前を向く・顎を少し上げる |
目線 | おへそを見る | 少し前方を見る |
🎯 前後運動の目的と深い意識
意識の焦点 | 意識の言葉 | 目的 |
呼吸との連動 | 「吸って反らせ、吐いて丸める」 | 呼吸と動作の統一(自律神経調整) |
背骨の波 | 「背骨が波のように動いている」 | 前後運動の流れ・しなやかさ |
胴体の中心感覚 | 「骨盤から動き始める」 | 中心軸(体幹)の再認識 |
心の調律 | 「前屈=内観、後屈=開放」 | 感情の波の調整と解放 |
😻 実践の流れ(1セット5呼吸〜)
1. 四つ這いになる
手のひらは肩の下、膝は股関節の真下
背骨はニュートラル(平ら)からスタート
2. 吸いながら牛のポーズへ
骨盤を前傾(尾骨を上へ)
背中をゆるやかに反らす
胸を開き、喉元を緩める
「私は開いていく」という意識
3. 吐きながら猫のポーズへ
骨盤を後傾(尾骨を下へ)
背中を丸め、お腹を背骨へ引き込む
肩甲骨を開く、頭は下へ
「私は手放していく」という意識
4. 5〜10回ゆっくり繰り返す
💡 応用・深化のためのコツ
1. 背骨を「一椎ずつ」動かす意識
骨盤→腰椎→胸椎→頸椎の順に動かす
波打つような背骨の連動で、身体の「通り道」が開かれる
2. 呼吸の質を高める
動作の大きさよりも、呼吸に伴う動きの繊細さを重視
「吸う息:ひらく」「吐く息:閉じて浄化」
3. 感情の出入りを観察する
背中を丸めると、内省・安心・涙が出ることも
背中を反らせると、不安や抵抗が出る場合も → どちらも「心のバランス」を調整するプロセス
✨ この前後運動がもたらす効果
身体面 | 精神面 |
背骨・骨盤の柔軟性向上 | 感情の流動性アップ |
呼吸が深まる | 思考の静まり・安心感 |
自律神経の安定 | 心の偏りの修正(今ここへ) |
姿勢の中立性が育つ | 内面の中立性・俯瞰力 |
🎁 補足:このポーズが導く「意識の軸調整」
前=未来への焦りや期待
後=過去への後悔や恐れ
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🐈猫のポーズで、その両方を動かし、調和させることで「今ここ」への軸が定まる
4.【内外のバランス...アーシングによる「地」の瞑想】心身一如を育てる
方法:
①「左足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」
「右足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」
*左右同時意識
②「左足:地を感じる」
「右足:地を感じる」
*左右同時意識
(呼吸で内観)
③ 息を吐きながら
「左足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」
「右足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」
*左右同時意識
④ 息を吸いながら
「左足:足から丹田に、地のエネルギーを引き上げる」
「右足:足から丹田に、地のエネルギーを引き上げる」
*左右同時意識
③と④を呼吸に合わせ交互に繰り返す。
効果:
自己観察の深化
無意識下の身体パターンと心の状態の再構築
身体と心の境界意識の調整
自他の統合
補足:なぜ身体から心が整うのか?
身体運動(とくに下半身の安定と呼吸)は、自律神経系・内分泌系・免疫系に即時的に作用します。
心の状態を司る前頭前野は、身体の入力(体性感覚..感じる)によって活性が変化します。
特に重心と呼吸を意識的に整えることで、「今ここ」に心が引き戻され、雑念や偏りが静まるのです。
🎯 まとめ:意識の偏りを修正し、心を整えるには…
- 精神性を磨く前に、まず身体性を整える。
- 整った身体が、整った心を育てる。
- そのためには、左右・上下の身体バランスを意識しながら、身体操作、呼吸、歩行を調律する訓練が鍵。
- 前後のバランスを整えることは、「自分の在り方(姿勢)」と「心の姿勢(内面の傾き)」を一致させるための非常に深いワーク。
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これは、「前のめり=未来への焦り」「のけ反り=過去への逃避・不安」など、心の状態が身体に現れやすい軸でもあるため、意識と訓練の両面でアプローチすることが重要。⇒効果:前のめり傾向(焦り)や、のけ反り(不安)を中庸へ戻す(バランス)
- 内外のバランスを整えることは、 自己観察、客観性、俯瞰の深化を促し、身体と心の境界意識の調整と統合により、自他統合の意識による共生・共栄を育む。