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2025-08-06 01:13:00

真実を観る「眼力」56 まねる ③ 心を整える身体性トレーニング(実践編)

「身体を整える」、「身体性を高める」ことは「心を整える」ことに繋がる、これを身心相関とも言います。


人の身体構造が出力(身体性)重視に設計、最適化されているなら、「心を整える」ために精神性を高める努力を重ねるより、「身体を整える」方からアプローチした方が効果的、効率的に「心を整える」ことになると言えます。

 

「意識の偏りを修正」し、「心を整える」ということに意識を置き、身体性トレーニングを通じ、身体の左・右バランス、上半身・下半身バランス、前・後バランス、内・外バランスを整える運動で、身心のバランスを良くし「心を整える」身体運動を紹介します。



🔄 基本原理:身体が整えば、心も整う

  • 身体の左右・上下・前後・内外のバランスの崩れは、心理的な偏りやストレス状態を引き起こしやすくします。

 

  • 身体を通して心を調律するには、神経系の安定、筋骨格の整合性、呼吸と動きの統一性がカギです。

 

  • 「整える」とは、左右差・上下差・前後・内外差を感じながら、それらを統合していく意識の流れでもあります。



🔰 まず整えるべき身体のバランス

種類 内容 整える目的
左右バランス 左右の筋力・感覚の違い  思考・感情の偏りのリセット
上下バランス 下半身の安定と上半身の柔軟性 グラウンディング(地に足がついた状態)
前後バランス 背中と胸の開閉のバランス 意志と感情の統合
内外バランス 内臓(内面)の働きと皮膚の感覚 自己と他者、境界意識の調整



<💖心を整える身体性トレーニング(意識調整型)>

1.【左右バランス調整】片足立ち+意識観察

方法:左右それぞれ30秒〜1分ずつ、裸足で片足立ち。

 

バランストレーニング.png



ポイント:

足の裏の感覚をよく感じる

軸のブレに気づく(=意識の偏り)


効果:

自律神経の調整(特に迷走神経)

脳幹レベルの感覚統合を促進



2.【上下バランス統合】「重心落とし歩行」(スローモーション歩行)

方法:下半身の安定を意識しながら、重心を「落とす」ように、ゆっくり歩行。

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手順:
足を出す前足の、軸足の重心をかかと→土踏まず→つま先へ移動させる


一歩ずつ「体重を預けて」進む

上半身は力まず、背骨を意識してまっすぐ

 

効果:

マインドフルネスとグラウンディングの同時強化

🕺上半身(心)と下半身(地)の統合

 

 

3.【前後のバランス】1

[骨盤ロール+胸骨の連動] 骨盤前傾・後傾と胸骨前方・後方運動の自覚トレーニング。

 

方法:
座って、骨盤を前傾・後傾と動かしながら、胸骨も前方・後方へ動かすのと連動させる

呼吸と連動させて、

「吸う:骨盤前傾+胸骨前方」

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「吐く:骨盤後傾+胸骨後方」で10回
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意識:腰ではなく骨盤の付け根から動かす意識

 

効果:

骨盤と胸郭の柔軟性とコントロール感覚を高める

脳と脊髄液の循環促進

感情エネルギーの解放と再統合

 

🔁【前後バランス】を整える意味と効果

身体の前後バランス  心への影響
前のめり(猫背) 焦り・不安・急ぎすぎ・過緊張
後ろ反り(反り腰) 無関心・恐れ・逃避・無力感
中立の軸 安定・今ここ・呼吸が深くなる

 

【前後のバランス】2

「猫のポーズ(Cat Pose)」は、前後のバランスを整えるための極めて効果的なトレーニング。

このポーズは、背骨、骨盤、呼吸、神経系、感情の流れすべてに作用する、いわば「心身統合のスイッチ」でもある。

🐈 猫のポーズとは(基本)

ヨガの「キャット&カウポーズ(マールジャリ・アーサナ)」として知られ、

キャットポーズ(猫のポーズ):背中を丸める(吐く息)

カウポーズ(牛のポーズ):背中を反らせる(吸う息)

この2つを連動させて背骨を前後に動かしていきます。

 

猫のポーズ.png

 

🌬️ 前後運動で意識すべき主なポイント  

ポイント  猫のポーズ(背中丸める) 牛のポーズ(背中反る)
呼吸 吐く 吸う
骨盤 後傾(尾骨を下へ) 前傾(尾骨を上へ)
背骨 背中を丸める(一椎ずつ) 背中をしならせる
肩甲骨 開く 寄せる
首  丸めて顎を引く 前を向く・顎を少し上げる
目線 おへそを見る 少し前方を見る

 

 

🎯 前後運動の目的と深い意識

意識の焦点 意識の言葉 目的
呼吸との連動 「吸って反らせ、吐いて丸める」 呼吸と動作の統一(自律神経調整)
背骨の波 「背骨が波のように動いている」 前後運動の流れ・しなやかさ
胴体の中心感覚 「骨盤から動き始める」  中心軸(体幹)の再認識
心の調律 「前屈=内観、後屈=開放」  感情の波の調整と解放

 

😻 実践の流れ(1セット5呼吸〜)

1. 四つ這いになる

手のひらは肩の下、膝は股関節の真下

背骨はニュートラル(平ら)からスタート

2. 吸いながら牛のポーズへ

骨盤を前傾(尾骨を上へ)

背中をゆるやかに反らす

胸を開き、喉元を緩める

「私は開いていく」という意識

3. 吐きながら猫のポーズへ

骨盤を後傾(尾骨を下へ)

背中を丸め、お腹を背骨へ引き込む

肩甲骨を開く、頭は下へ

「私は手放していく」という意識

4. 5〜10回ゆっくり繰り返す

 

 

💡 応用・深化のためのコツ

 1. 背骨を「一椎ずつ」動かす意識

骨盤→腰椎→胸椎→頸椎の順に動かす

波打つような背骨の連動で、身体の「通り道」が開かれる

2. 呼吸の質を高める

動作の大きさよりも、呼吸に伴う動きの繊細さを重視

「吸う息:ひらく」「吐く息:閉じて浄化」

3. 感情の出入りを観察する

背中を丸めると、内省・安心・涙が出ることも

背中を反らせると、不安や抵抗が出る場合も → どちらも「心のバランス」を調整するプロセス

 

 

この前後運動がもたらす効果

身体面 精神面
背骨・骨盤の柔軟性向上 感情の流動性アップ
呼吸が深まる 思考の静まり・安心感
自律神経の安定 心の偏りの修正(今ここへ)
姿勢の中立性が育つ 内面の中立性・俯瞰力

 


🎁 補足:このポーズが導く「意識の軸調整」

前=未来への焦りや期待
後=過去への後悔や恐れ

 ⏬
🐈猫のポーズで、その両方を動かし、調和させることで「今ここ」への軸が定まる

 

 

4.【内外のバランス...アーシングによる「地」の瞑想】心身一如を育てる

方法:

①「左足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」

 「右足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」

*左右同時意識

 

②「左足:地を感じる」

 「右足:地を感じる」

*左右同時意識

 

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(呼吸で内観)

③ 息を吐きながら

「左足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」

「右足:足から地へ、身体に蓄積されている電磁波や邪気が「地」へ放出されるのを感じる」

*左右同時意識

 

④ 息を吸いながら

「左足:足から丹田に、地のエネルギーを引き上げる」

「右足:足から丹田に、地のエネルギーを引き上げる」

*左右同時意識

 

③と④を呼吸に合わせ交互に繰り返す。

 

 KIMG5798.JPG

 

丹田呼吸法.jpg

 

効果:
自己観察の深化

無意識下の身体パターンと心の状態の再構築

身体と心の境界意識の調整

自他の統合

 

補足:なぜ身体から心が整うのか?

身体運動(とくに下半身の安定と呼吸)は、自律神経系・内分泌系・免疫系に即時的に作用します。

心の状態を司る前頭前野は、身体の入力(体性感覚..感じる)によって活性が変化します。

特に重心と呼吸を意識的に整えることで、「今ここ」に心が引き戻され、雑念や偏りが静まるのです。

 

 

🎯 まとめ:意識の偏りを修正し、心を整えるには…

  • 精神性を磨く前に、まず身体性を整える。

 

  • 整った身体が、整った心を育てる。

 

  • そのためには、左右・上下の身体バランスを意識しながら、身体操作、呼吸、歩行を調律する訓練が鍵。

 

  • 前後のバランスを整えることは、「自分の在り方(姿勢)」と「心の姿勢(内面の傾き)」を一致させるための非常に深いワーク。

   

これは、「前のめり=未来への焦り」「のけ反り=過去への逃避・不安」など、心の状態が身体に現れやすい軸でもあるため、意識と訓練の両面でアプローチすることが重要。⇒効果:前のめり傾向(焦り)や、のけ反り(不安)を中庸へ戻す(バランス)

 

  • 内外のバランスを整えることは、 自己観察、客観性、俯瞰の深化を促し、身体と心の境界意識の調整と統合により、自他統合の意識による共生・共栄を育む。