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真実を観る「眼力」54 まねる ① 猪木とエガオ(^O^)
豊橋中央高校が豊橋市からは74年ぶりに夏の甲子園出場を決めました。🙌
豊橋中央高校のエースピッチャーは、ピンチになったりするとアントニオ猪木の顔真似をして気合いを入れ投げています。
これは、脳科学的、心理学的にも大変に理にかなった気合いの入れ方です!
人間の表情と感情、そして脳内ホルモンの分泌は双方向に影響し合っており、顔面フィードバック仮説(facial feedback hypothesis)」という心理学理論にも基づいています。
表情筋は様々な顔の表情と、その表情にふさわしい脳のホルモン分泌や感情がリンクされていて、例えばアントニオ猪木の顔の表情を真似ることで脳はこの表情を「闘争」や「緊張」と関連づけて記憶しており、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が促進され、闘争本能が促がされて、ほんとうに身体に気合いが入ります。
【1】表情→脳→感情への影響(顔面フィードバック)🔁
◆例1:猪木の顔を真似すると気合いが入る💪
猪木さんのような「闘志むき出しの表情」は、額や眉間、口角、鼻などの表情筋群を強く使います。
✅この筋肉の動きが三叉神経(第5脳神経)や顔面神経(第7脳神経)を通じて脳へ信号を送る
脳はこの表情を「闘争」や「緊張」と関連づけて記憶しており、
→ 扁桃体や視床下部を活性化
→ 交感神経が刺激され、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が促進される
◆例2:悲しい時に笑顔を作ると気持ちが上向く☻
例えば、悲しい時や心が沈んでいる時に、意図的な笑顔(作り笑い)でも、顔面神経経由で脳に「喜び」信号が送られ、ドーパミンやセロトニン、エンドルフィンといった「幸せホルモン」の分泌が促され、結果として本当に感情が楽しく、ポジティブに変化するのです。
✅意図的な笑顔(作り笑い)でも、顔面神経経由で脳に「喜び」信号が送られる
→ 前頭前皮質や側坐核が活性化
→ ドーパミンやセロトニン、エンドルフィンといった「幸せホルモン」の分泌が促される
【2】表情筋から脳への神経伝達経路(図解)
[表情筋]
↓(運動・感覚信号)
[顔面神経(第7脳神経)/三叉神経(第5脳神経)]
↓
[脳幹 → 視床 → 大脳皮質]
↓
[扁桃体・視床下部] ←(感情中枢)
↓
[自律神経系/ホルモン中枢]
↓
[副腎髄質]→アドレナリン分泌/脳内→ドーパミン・セロトニン分泌
【4】表情と感情がリンクするその他の例
表情 | 関連感情 | 関連神経・ホルモン系 |
驚き(目を見開く) | 警戒、警報 | 扁桃体・交感神経の活性化(ノルアドレナリン) |
泣き顔(目尻下がり、口がへの字) | 悲しみ、痛み | 副交感神経・涙腺刺激(オキシトシン) |
眉間にシワ、歯を食いしばる | 怒り、集中 | ノルアドレナリン・アドレナリン、筋緊張上昇 |
にっこり笑顔(目尻が下がる) | 安心、幸福 | セロトニン、オキシトシン、ドーパミン上昇 |
✅まとめ
表情と感情は双方向的に影響しあっており、表情を変えることで感情も変わります。
特にスポーツや緊張場面では、「表情を使って自分を鼓舞する」ことは非常に効果的なことです。
「表情」は脳と感情のスイッチになっているので、この顔面フィードバックシステムを意図的に使い、自身の感情や心をコントロールすることも出来るのです💡。
『楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ』
まず笑う(出力)ことで、それに見合う楽しい気分(入力)がフィードバックされてくるからです。