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2025-07-27 18:24:00

真実を観る「眼力」52 多視点と意識の拡張による現象の創造 ①

🔹「視点」とは

「視点」という言葉は、物事をどのように見るか、または理解するかという観点や立場を指します。

1. 観察の立場: 物事を観察する際の位置や角度。

2. 考え方や意見: ある事柄に対する個人の考えや意見。

3. 状況の解釈: 同じ出来事でも、異なる視点から見ることで異なる解釈が生まれる。

つまり「視点」は、「何を見るのか」という現実の対象があって決まり、その対象をどう見るのか、どう向き合うのか、どのような解釈をするのか、という姿勢(態度)の事を指します。

またそれは、個人の経験、価値観、文化、感情などによって影響を受けるため、同じ出来事や状況でも異なる解釈が生まれることがあります。

 

視点は、あなたの脳に既にあるデータによって定められます。

 

自分の過去の経験・記憶・価値観という「脳内データベース」に基づいて世界を解釈し、判断します。

このように人は、すでに脳に在る「脳内データベース」に基づいて、自分視点であらゆるものを見て判断しているため、自分と他者にある「脳内データベース」の違いにより、同じ出来事や状況でも異なる解釈が生まれるわけです。

 

🔹未知のものは「見えていても、見えていない」

たとえば:

飛行機を知らない未開人が飛行機を初めて見たとき、何も見えない?または、大きな鳥に見える?

 

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南太平洋の島の住民が、初めてヨーロッパの帆船を見たとき、視界には入っていても認識できず、後からシャーマンが「そこに何かがある」と指摘して初めて意識化した。

など、自分の過去の経験・記憶・価値観という「脳内データベース」が無いものは、新たな概念を過去のデータから照らしあわせて解釈することになります。

 

ひょっこりひょうたん島1.jpg

 

このように、飛行機や帆船という概念がなければ見えても「意味づけできない」

認識できない

つまり、人間の脳と意識は「過去のデータ」をベースに世界を再構成しているということになります。

 

ならば、量子意識で観測したものが現象化(顕在化)する、とは

つまり、人は、自分の中にある「狭い視点」の内からしか観測することができないので、その概念のなかで限られた現象しか創造することができないということにもなります。

「視点」を、すでに在る「脳内データベース」にだけに頼ると偏った見方になりがちとなり、自らの意識の枠(記憶・知識・概念・言語)に基づいてしか世界を「観測=認識」できず、それによって見えるもの・創造される現象も制限されてしまうというパラドックスに直面します。

 

🔹意識はフィルターであり、現実の創造者である

「量子意識の視点」から見ると:

●「観測が現実を創る」とは

観測者の意識(意図・注意・期待)が、

波動(無限の可能性)を、

一つの粒子=現象として確定=具象化させるという意味です。

ですがその「観測」は、観測者の内側(記憶・信念・視点)からしか生まれないため、
➡ 観測できる範囲も、その人の意識の限界に制限される。



🔹限られた観測=限られた創造となる理由

観測の素材 結果する現象
過去の記憶・信念・価値観・同じ視点 同じような出来事の再現(パターン化)
新しい視点・直観・洞察 予測不能な創造・シフト・発展的な現象

 

つまり:
🌌「 意識の広がり」、「多様な視点」がなければ、世界の現れも広がらない。

 

🔹解決の方向:「多視点からの判断」と「観測者自身の意識の拡張」

人間は基本的に自分の意識が届く範囲でしか観測できず、現象化もその中で起こります。

しかし逆に言えば、

意識を拡張すれば、

それに応じ多視点から、

観測する現実も拡大し、

創造される現象も広がります。

 

真の創造は:視野を広げ、多視点から物事を判断するためには、

意識の拡張・心の柔軟性・知的スキルの育成が不可欠となります。

☀️ つまり、「意識の拡大」と「視点の拡張」があって初めて、観測の質が変わり、創造される現象も変わる!

🔹どうすれば意識を拡張できる?

 ✅ 意識・心がけ

1. 「自分の思考は仮のもの」と認識する

自分の考えや価値観が「絶対ではない」と理解する。

「私はそう感じたが、別の視点もあるはず」と考える謙虚さ!


2. 「他者の内面世界もリアルだ」と認識する

他者の価値観や感情も、本人にとっては真実であるという視点を持つ。

多様性の中に真理があると考える姿勢。


3. 「感情」と「判断」を分ける

感情的な反応(怒り、不快など)に流されず、一呼吸おいて俯瞰する習慣を持つ。

判断には、反応 ⇒ 意識的選択 という間に“間”をつくる。



✅ スキル

1. 対話的思考(ダイアローグ)を身につける

自分の意見を述べると同時に、他者の意見を「本気で理解しようとする」

「議論」ではなく「対話」によって相互理解を深める。


2. 脳のフィルター思考やバイアス思考に気づく
自分が今どのようなフィルターで物事を見ているのかを観察する力をもつ。

「これは自分の思い込みでは?」と気づく力。

 

脳のフィルター思考やバイアス思考に気づくことは、自己理解や意思決定の質を向上させ、意識を拡張させるために、非常に重要です。これらの思考パターンは、私たちの認知や判断に影響を与え、時には誤った結論に導くことがあります。

脳のフィルター思考やバイアス思考に気づくために大切なポイント。

① 自己反省

• 定期的な自己評価: 自分の考えや感情を振り返る時間を持つことが重要。日記をつけたり、瞑想を行ったりすることで、自分の思考パターンを観察しやすくなる。

• 質問を自分に投げかける: 「なぜこのように考えたのか?」「この判断はどのような根拠に基づいているのか?」と自問自答することで、自分の思考の背後にあるバイアスに気づく。

② 多様な視点を持つ

• 他者の意見を聞く: 自分とは異なる意見や視点を持つ人と話すことで、自分のバイアスに気づく手助けになる。異なるバックグラウンドや経験を持つ人々と交流することが重要。

• 情報源の多様化: ニュースや情報を得る際に、異なる立場や視点からの情報を取り入れることで、偏った見方を避けることができる。

③ 批判的思考を養う

• 論理的な思考を実践する: 自分の考えや意見を論理的に検証する習慣を持つことが大切。根拠や証拠を求め、感情的な反応に流されないようにする。

• バイアスの種類を学ぶ: 知識を深めることで、どのようなバイアスが存在するのかを理解しやすくなる。例えば、確認バイアス(自分の信念を支持する情報だけを重視する傾向)や代表性バイアス(少数の事例から一般的な結論を導く傾向)などを学ぶことが役立つ。

④ 感情の認識

• 感情に気づく: 自分の感情が思考にどのように影響しているかを認識することが重要。感情が強いときは、冷静な判断が難しくなることがあるので感情を一時的に脇に置いて、客観的に考える練習(俯瞰)をする。

• ストレス管理: ストレスや疲労が思考に影響を与えることがあるため、リラックスする時間を持ち、心の状態を整えることが大切。

⑤ フィードバックを受け入れる

• 他者からのフィードバック: 自分の考えや行動について他者からの意見を受け入れることで、自分のバイアスに気づくことができる。オープンマインドでフィードバックを受け入れる姿勢が重要。

• 建設的な批判を求める: 自分の意見や判断について、信頼できる人からの建設的な批判を求めることで、視野を広げることができる。

(まとめ)

脳のフィルター思考やバイアス思考に気づくためには、自己反省や多様な視点を持つこと、批判的思考を養うこと、感情の認識、フィードバックを受け入れることが重要です。これらの実践を通じて、自分の思考パターンを理解し、より客観的でバランスの取れた判断を行うことができるようになり、結果、意識の拡張へ繋がる。

✅ 歴史的視点を学ぶ

多様な文化や時代の価値観に触れることで、視野が広がる。


✅ 実践法

(訓練法)

実践方法 内容
😴マインドフルネス瞑想 思考・感情から一歩引いて観る力を養う
📚 読書(フィクション含む)  他者の視点・内面世界を追体験できる
✍️ ジャーナリング 自分の思考のクセを客観視する習慣をつける
🗣️ 多様な立場の人と対話 あえて異なる価値観に触れることで視野が広がる
🎴 「反対意見ロールプレイ」  自分と正反対の意見の立場に立って話してみる

 

✅ まとめ:意識の拡張に求められる内面の“在り方”

謙虚さ:「自分にも盲点がある」と常に自覚する

開かれた心:他者の考えや感じ方に対してオープンである

一貫性より柔軟性:過去の自分に縛られず、変化できる柔軟性を持つ

正しさより深さ:何が正しいかより「何がどう成り立っているのか」を深掘りする