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2025-05-27 11:17:00

真実を観る「眼力」44 利他と利己3 ヤマ・ニヤマと良心

【グローバリズムの定義】(general 一般的)

国境を越えて経済や政治、文化などを地球規模で拡大させる思想や姿勢を指します。地球を一つの共同体と捉え、世界の一体化(グローバリゼーション)を進めることを目的としています。

 

【グローバリズムの現状と問題点】(general 一般的)

現代のグローバリズムは、経済的自由化と資本の越境的流動を重視する一方で、以下のような弊害を生んでいます。

経済的格差の拡大:超国家的企業や富裕層が莫大な利益を上げる一方、労働者や途上国の庶民が取り残されている。経済的トップ層の利益を優先

主権の空洞化:各国政府の政策が多国籍企業や金融資本に制限され、民主的コントロールが失われる。国家主権の空洞化

文化・社会の均質化:特定の価値観(多くは欧米中心)が世界に拡散され、地域の多様性が損なわれる。格差の拡大、地域社会の崩壊

 

【グローバリストの定義】(general 一般的)

一般的に国境を越えた経済的、政治的、文化的な統合を推進する人々や団体を指します。彼らは、グローバリズムの理念を支持し、国際的な協力や自由貿易を促進することを目指しています。

 

【グローバリストの懸念と危惧】(general 一般的)

グローバリストは、国際的な経済的、政治的、文化的統合を推進する人々であり、彼らの思惑には経済的効率性の追求や国際的な規範の形成が含まれます。しかし、グローバリズムが進むことで権力の集中や金融市場のコントロール、文化の均質化、社会的不平等の拡大といった懸念も存在します。これらの問題に対処するためには、透明性のある政策や国際的な協力が求められます。

 

【グローバリストによるグロバーリズム社会の構築と支配】(fact 事実)

インターネットをはじめIT技術が瞬く間に世界中に広がり、その多大な利便性がグローバル化を一気に加速させる大きな要因にもなり、さらにIT技術の革新的な発展と加速により、「世界の一体化」を意味するグローバル化はますます急拡大しています。

今、私たちに最も利便性を感じさせているIT技術は、大きな利益を生み出しているため、世界の超富裕層の上位にはそういった会社の設立者がずらりと並んでいます。

利便性のあるところには利益が生まれ、その利益(お金)が集中すると利権(既得権益)が生まれ、その利権がひとつの権力(支配)を生むという構図がこの社会には存在し、権力(支配)に基づく階級社会が出来上がっています。

こうした超富裕者層が集まり、これから先の政治や経済の動向を決める会議(世界経済フォーラムなど)が行われ、その会議の方針によって既得権益層(支配階級)が実際に世の中の仕組みを決め、DS(ディープステート)という実行部隊が、政府や公的機関、国際機関、多国籍企業などの内部から、その意志を反映させて影響力を行使し、グローバリストの計画を推し進める全世界的な階級社会(支配構造)が出来ています。

権力は「お金」によって生まれます。権力をもった人たちは、現状を大きく変えようとする思いを持つことはありません。当然、彼らが今持っている利権を手放すことは考えられないため、便利なものを追求し、効率性を重視しながら独占的な経済成長を推し量り、大多数の人間を支配し、さらには地球環境を配慮しない動きが、地球上の人間も環境も破壊してしまうという危険性を孕んでいます。

このように地球や人間を破壊するような現グロバーリズム社会のシステムが続く限り、私たちの未来は彼らの掌中に在り、眠らされたまま騙され、「sheeple」sheep+peopleと呼ばれる家畜人間として生きる選択肢しか与えられていません。

これが、今起こっているグローバリストが支配する虚構の自由市場経済と資本主義を基礎としたグローバリズムという「デジタルな牢獄」社会の実態です。

 

【新たな意識の目覚めと大転換】

階級社会も地球環境の破壊も、その原因は「自分だけがよければいい」という利己的な意識によって生まれたものです。階級社会は富の独占によって生まれたものであり、富の独占は自分だけがよければいいという思いによって生まれたものです。

また、「自分だけがよければいい」という思いは、地球の環境を破壊しても構わないという思いにも繋がっています。資本主義の歪みもグローバル化され、それが利益追従型の思考を生み出し、その結果、「自分だけがよければいい」という思いをさらに強めています。

支配者の牢獄から抜け出すために私たちが今なすべきことは、新しい時代を自ら創っていくという意志を持つことが大切に思います。

大きな転換は、誰かが起こすのではなく、一人ひとりの意識が自分の望む社会的理想に向かっていくことで、その私たちの意識の総意が、これまでの意識をよりよい新しい意識に変え転換し、その意識がこの先のより良い未来を形作り、その未来を私たちや後世に続く人たちが歩んでいくことになります。

よりよい未来を創っていくためには、従来からの利益追従型のエゴを肥大させるグロバーリズム社会ではなく、地球環境を配慮し、かつ人間のエゴを肥大化させず、自然との共生、自他共栄の意識をもつ心構えが大切で、そういう心構えを理想に変え、その理想をもとに行動していけば望む世界(理想社会)を生み出していけるように思います。

 

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【利他性の拡大と利己の抑制を通し新たな時代を創出する】

利他性の拡大と利己の抑制を通して、人間としての成熟と内的自由を目指す「生き方の指針」として、ヤマとニヤマという倫理的実践方法があります。ヨーガの哲学において、「ヤマ(Yama)」と「ニヤマ(Niyama)」とは、良心に沿って生きるための行動や思考の基準を示す道徳的・倫理的な教えです。

 

【ヤマとニヤマの関係性】
ヤマとニヤマは、外に対する誠実さと内に対する誠意を育むための「生き方の指針」です。

外向き(ヤマ)と内向き(ニヤマ)の調和:ヤマは他者との関係を整え、ニヤマは自己との関係を整えます。両者が調和することで、心と行動に一貫性が生まれます。

良心に沿う道標:どちらも「良い・悪い」ではなく、「調和・誠実・内省」を重視した生き方のガイドラインです。

 

【ヤマ(Yama):他者との関係における禁戒】

  • ヤマは、「してはならないこと」を教える規律で、他人との調和ある関係を築くための倫理です。
  • ヤマは、「他者との関係における禁戒」であり、「自分の欲望・衝動を制御することによって他者を尊重する」という構造を持っています。これは、利己心の抑制=利他性の拡大を意味します。
  •  ヤマの実践は、「自分中心」から「他者への配慮中心」への意識の転換を促します。

 

以下の5つがあります:

ヤマ

禁戒(守るべきこと)

利己抑制による利他性の実践

(実践と効果)

 

非暴力

 

<アヒムサ >

行い・言葉・思考において暴力を避ける

 

   例:暴力的な言葉や態度を避けSNSでも思いやりをもつ。
   自分に対しても優しく接し、過度な自己批判を控える。

怒りや敵意という利己的感情を抑えること

で、他者への害を避け、平和的な関係を築く

正直

 

<サティヤ>

嘘をつかず、言行を一致させ誠実に生きる

 

     例:本音を穏やかに伝える練習。

       (アサーティブ・コミュニケーション)

     仕事や人間関係で自分をごまかさず、誠実に向き合う。

 

不盗

<アステーヤ>

盗まない、時間・エネルギーも含まれる

 

     例:他人のアイデアや成果を横取りしない。
     他人の時間を奪わないよう、約束や時間を守る。

自分の欲望や不足感(利己心)を乗り越える

ことで他者の持ち物や時間、喜びを尊重する

禁欲

<ブラフマチャリヤ>

感情や欲望を制御し、精神的な成長に努める

 

   例:欲望を満たすだけの無駄なエネルギーを控える。

   情報やエンタメの過剰摂取(スマホ依存など)を控える。

   人間関係でも執着を手放し自立したつながりを意識する。

不貪

<アパリグラハ>

貪欲を避け、執着を手放す、物に執着しない

 

例:必要以上の買い物を控える(ミニマリズム)。

人の成功や持ち物をうらやましがらず、自分の価値観を大切

にする。

物質への執着(利己的欲望)を抑えることで、

持たざる人への共感や共有精神(利他性)へ

と開かれる

 【ニヤマ(Niyama):自分自身への勧戒】

  • ニヤマは、「すべきこと」を教える自己規律で、自己との向き合い方や内面の成長に関する教えです。
  • ニヤマは、「自己に対する規律や勧め」ですが、これは利己心を健全に整え、「内面の利己的衝動の浄化と統合」を通して、外への利他的行動が無理なく湧き出る状態を目指します。

以下の5つがあります:

ニヤマ 勧戒(行ったほうが良いこと)

内なる利己の浄化と利他性の土壌づくり

(実践と効果)

清浄

<シャウチャ>

身体・心・言葉・環境の清らかさを保つ

 

 例:毎日の掃除・整理整頓、デジタルデトックスで

 「内と外」を整える。
 心の清浄さ=ネガティブな思考や感情を溜め込ま

 ない習慣づくり。

内面の怒り・嫉妬・執着など利己的感情を浄化

し、他者と調和しやすい心を育てる

 知足

<サントーシャ>

   不要なものを手放し、与えられたものに感謝し

   満足して足ることを知る

 

例:今あるものに感謝する習慣。
他人と比較するのをやめ、「自分らしい幸せ」を見つける。

他人と比較して自己を正当化する利己的傾向を

抑え、感謝と穏やかさを育む

苦行

<タパス>

困難に耐え、忍耐力と意志の強さを養う努力を続ける

 

例:朝のルーティンや運動、瞑想などを習慣化する意志力。
難しい課題にも逃げずに一歩ずつ取り組む姿勢。

自己学習

<スヴァディヤーヤ>

学びを深め自己理解する

 

 例:良書を読んだり学ぶ時間を持つ。
 日記をつけたり、内省の時間を持ったり、自分の行動や

 感情のパターンを理解し自分自身を理解する。

神への献身

<イーシュヴァラ・プラニダーナ>

結果を手放し、すべての源である

             神に感謝し意識を向け、全託して行動する

 

 例:自分の力ではどうしようもないことを手放す

 (マインドフルネスの実践)など。
 結果に執着せず、「最善を尽くして、あとは委ねる」

 生き方を意識。

自分の功績や利益への執着(利己)を手放し、

奉仕的な姿勢(利他)を育てる

 【まとめ:ヤマ・ニヤマと利己・利他の関係】

ヤマとニヤマの教えを通して見えてくるのは、利己を否定するのではなく、利己を昇華し、利他と統合していく道です。

利己=自分の安心・満足を求める本能(根源的欲求)
利他=他者の幸福や調和を自分の喜びと感じる成熟した欲求

ヤマはまず「他者を傷つけないために自分を抑える」段階であり、

ニヤマは「自分の内側を整えることで自然に利他的になっていく」プロセスです。

観            点  ヤ        マ ニ   ヤ   マ
主 な 方 向 性    他者との関係(利他性の拡大)     自己との関係(利己の浄化・昇華)

方               法

   衝動や欲望を制御する   意識・習慣を整える
利己心との関係    利己的行動を抑えることで他者を守る 利己心を内側から理解し、浄化する
利他性との関係      利他性を実践するための外的規律    利他性が自然に育つ内的基盤を整える

 

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【みずがめ座の時代】

西洋占星術においてこれからの「みずがめ座の時代」とは、約2,000年にわたる「うお座の時代」からの移行を指し、これからの時代における新たな価値観や意識の変化を象徴しています。この移行は、占星術的な視点から見ると、社会や文化、個人の意識において重要な変化をもたらす時代とされています。

水瓶座時代の特徴は「破壊と再生」で、何が破壊されるかというと、これまで当たり前と思われていたシステムであり、今の社会の仕組みを一新させて、それが解体された先で再生が起こり、「自由・平等・進歩・革命」といった新しい時代が始まります。

グローバルな視点を特徴とし、経済至上主義的な旧来からのグローバリズム社会は、持続可能性や社会的責任、協力の精神を重視する方向へと変容し、これにより、国際的な問題に対する意識が高まり、地球規模での共存共栄の考え方が強まるとされています。

権力とは、「他人を支配し、服従させる力」、「支配者が(組織・富・武力などを背景として)被支配者に加える強制力」を意味します。お金が集まるところに権力が生まれる、それがこれまでの社会の構造です。これから先、今のお金の仕組み(経済のしくみ)の破壊と再生が起こり、新たな仕組みが生まれていけば、人は心豊かに、自由、快活に生きていけるようになるのではないかと思います。

これからの「みずがめ座」時代の新たな考え方、意識の変化、価値観は、ヤマ・ニヤマという良心に沿った生き方をする多くの人々により、「うお座」時代の利益追従型グローバリズム社会を旧弊打破し、「みずがめ座」の理想郷が実現されていくことを心から祈ってやみません。

 

サットヴァ(純性)=利他・光・調和のエネルギー 「みずがめ座」時代

  ⬆ 昇華

ラジャス(激性:欲望)やタマス(鈍性:無知)「うお座」時代

 

 

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