健康と施術の情報

2023-11-20 22:24:00

真実を観る「眼力」5 脳のバイアスによる事実誤認 

 超過死とは例年よりも多くの人が死亡する状態のことで、新型コロナウイルス感染症の流行によって日本ではさまざまな要因が影響しています

厚生労働省の人口動態統計(速報)によると、2022年の国内の死亡数は158万2033人で、前年より12万9744人(8.9%)増え、前年比の死亡増加数ともに戦後最多となりました。新型コロナウイルスによる死亡に加え、心不全などで亡くなる高齢者が急増しているといいます。

22年の国内の死亡数は158万2033人で、前年より12万9744人(8.9%)増え、コロナ以外の死因で亡くなる人はさらに増えています。

厚労省が約5カ月遅れで公表している22年1〜9月までの死因別死亡数を前年と比較すると、全体で約8万1千人増加しました。このうちコロナの死亡数は約1万5千人、循環器系の疾患は約1万7千人、老衰は約1万8千人それぞれ増えました。年代別では循環器系の疾患や老衰で亡くなっている人の多くは80代以上でした。

 感染症などの専門家は2月22日に死亡数の増加について見解を公表。「コロナに感染して全身状態が悪化し、コロナ以外の死因で亡くなる患者が増えた可能性がある」と推測しています。

目を引くのが老衰とされる過超死者の増加で、コロナワクチン接種との因果関係が懸念されます。

新型コロナワクチン接種率

(1、2回目)80歳以上高齢者コロナワクチン接種率99%

 (3回目)65歳以上高齢者コロナワクチン接種率93.7%

 

新型コロナワクチン接種が原因で接種後急速に進行する癌という意味でターボ癌という言葉を散見するようになりました。

『ターボ癌とは、新型コロナワクチン接種によって被接種者の自己免疫機能が低下することによって発病する癌で、見つけた時にはステージ4まで進行していて、患者は癌発覚後2ヶ月ほどの短期間で死に至る。』というような説明ですが、多くの癌専門医師は「ターボ癌は新型コロナワクチン接種が原因である」という仮説を否定しています。

しかし、米国Medicinal Genomicsの創設者であり、DNA/RNA塩基配列解読で有名なケビン・マカナンが自身の論文の中で、「ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンには癌ウイルスのプロモーターSV40が含まれている」と発表して大きな問題になっています。今まで多くの癌専門医師が否定していたターボ癌の原因が新型コロナワクチン接種であるという疑いが深まっただけではなく「ターボ癌は、新型コロナワクチン接種により被接種者の自己免疫機能が低下することによって発病する癌である。」という定義を根本的に改めることになりました。

 ファイザー社のCOVID-19ワクチンからDNA汚染と発ガン物質SV40が発見される

ファイザー社のCOVID-19ワクチンからDNA汚染と発ガン物質SV40が発見されるAzzurra (note.com)抜粋

問題なのはスパイク蛋白とmRNAだけではありません。ファイザーとモデルナの両COVID注射にはDNAの混入もあり、ファイザーのCOVID-19ワクチンにはSV40プロモーターが含まれています。微生物学者のケビン・マッカーナンは、COVID-19ワクチンのバイアル瓶の一部を検査する研究のパイオニアで、許容できないレベルの二本鎖DNAプラスミドが浮遊していることを発見しました。 これがDNA汚染である。

彼はファイザーとモデルナのバイアルで汚染を発見しました。世界保健会議(以下、WCH)は、レッドラインを超えたと述べています。 WCHは、「mRNAワクチンのDNA汚染は、地球上のすべての人にリスクをもたらす」と述べています。"一価ワクチンと二価ワクチンの両方に、全くないはずの複製可能なDNA、いわゆるプラスミドが存在する・・・どのような結末になるかは推測するしかないが、マッカーナンらの論文発表後(2023年)今日起こるべきことは、「COVID-19ワクチン」計画の即時停止である。

ファイザーのmRNA注射において、マッカーナンは、ヒトのがん発症に結びつくシミアンウイルス40(「SV40」)のプロモーターも発見した。マッカーナンは、発見されたSV40はウイルスの一部であり、ウイルス全体ではないことを強調した。 しかし、それでも癌を誘発する危険性はある。SV40(シミアンウイルス40)は、ポリオワクチンの製造にアカゲザルの腎臓細胞を使用した際に見つかった40番目のウイルスである。このウイルスは、アルバート・サビン博士が開発した不活化ポリオワクチン(IPV)と経口ポリオワクチン(OPV)の両方を汚染していました。SV40が動物の発がん性物質であり、ポリオワクチンに混入していたことが判明したため、1961年に連邦法が制定され、このウイルスを含むワクチンは一切禁止となりました。マッカーナンは、金曜日にダニエル・ホロウィッツと共にコンサバティブ・レビューに参加し、これらのワクチンの製造過程には品質管理がなされていないと警告を発した。彼の発見が広まれば、アナフィラキシー、血液凝固、抗生物質への耐性、遺伝子統合のリスク、体内でのスパイクタンパク質の長期生産など、さらに大きなリスクが生じる可能性があります。 このインタビューの音声は、Appleのポッドキャストで聴くことができます。

インタビューの中で、マッカーナンはこう語っています:"モデルナ"と "ファイザー"の両方に搭載されているのです。私たちは、モデルナとファイザーの両方の二価ワクチンを調べ、モデルナの一価ワクチンを入手できなかったため、ファイザーの一価ワクチンのみを調べました。3つのケースとも、ワクチンには二本鎖DNAが混入しています。そのDNAの塩基配列を調べると、RNAを作るための発現ベクターと思われるものと一致します...。

「少なくともファイザー社側では、SV40プロモーターと呼ばれるものを持っています。これは発癌性ウイルスの一部です。ウイルス全体ではありません。しかし、この小さな断片が非常に攻撃的な遺伝子発現を促すことが知られています。FDAでも、二本鎖DNAを注入する際に懸念されるのは、二本鎖DNAがゲノムに組み込まれる可能性があるということです。もし、製造方法に注意を払わず、このDNAを過剰に使用した場合、ゲノム統合の懸念が高まります...。このDNAの一部には本当に注意を払う必要があるのです。それを探すための定量的PCRアッセイを作りました。現在、世界中の複数の研究者が、ワクチン接種後にこのDNAがどれだけ浮遊しているかを調べるために、このアッセイを実施しています」。

 ターボ癌の原因は、新型コロナワクチン接種により被接種者の自己免疫機能が低下するだけではなくワクチンに癌ウイルスのプロモーターSV40が大量に含まれていることであるという仮説が立ったという事です。

この重大な、ワクチン接種者の命に係わるニュースが日本ではまったく報道されていません。それどころか当局である厚労省は、とんでもない瑕疵が報告されている新型コロナワクチン接種を続けようとしています。論文どおりなら、mRNAワクチンではなくDNAワクチンつまり遺伝子組換えワクチンを人間に打っているということになります。被接種者の生死に関わる瑕疵を国民に知らせず放置する政府及びマスコミ。日本人の英語文盲率は先進国の中で最も高く、米国で暴露されたこの上ない重大ニュースも、日本政府やマスコミによって報道されなければ英語文盲である大多数の日本人には一切伝わりません。

 

脳のバイアスとは、人間の脳が情報を処理する際に、過去の経験や固定観念、周囲の意見や情報などによって、誤った認識や合理的でない判断を行ってしまうことを指します。

脳のバイアスの「認知バイアス」とは、経験や思い込みに影響され、一貫性・合理性に欠けた判断をしてしまう心理傾向です。

例えば、認知バイアスの一つである「確証バイアス」は、自分にとって都合のいい情報ばかりが目に入り、都合の悪い情報が目に入りにくくなることを指します。

人間の脳は自分自身の知覚フィルター(五感)を通して外界に触れ、その刺激が脳に情報処理されることで、外界を認識していますがその情報処理が大雑把なので、自分には分らない部分を勝手に埋め合わせたり、先入観にとらわれ事実をねじ曲げたりして自分に都合のよい事実を解釈してしまいます(事実誤認)。

「集団心理のバイアス」とは、人々が集団の中で行動する際に、その集団の意見や行動に影響を受けることを指します。集団心理のバイアスには、多くの種類があります。例えば、「内集団バイアス」、「透明性の錯覚」、「計画錯誤」などがあります。

「内集団バイアス」とは、自分が所属する集団に対して好意的な認知や感情、行動を示す傾向があることを指します。

 「透明性の錯覚」とは、自分が所属する集団の中での情報共有が、自分が思っている以上に透明であると感じる傾向があることを指します。

 「計画錯誤」とは、自分が所属する集団の中で、計画がうまくいかない場合でも、その計画を続ける傾向があることを指します。

 

<脳バイアスに影響されないようにする方法>

  1. 自分自身を客観的に見る:自分自身の思考や行動を客観的に見ることで、自分自身のバイアスを認識することができます。

  2. 情報を多角的に収集する:情報を多角的に収集することで、自分自身のバイアスを補完することができます。

  3. 自分自身の思考を問い直す:自分自身の思考を問い直すことで、自分自身のバイアスを修正することができます。

  4. 他者の意見を聞く:他者の意見を聞くことで、自分自身のバイアスを修正することができます。

  5. 自分自身の思考を記録する:自分自身の思考を記録することで、自分自身のバイアスを認識することができます。

 日本では多数派のワクチン性善説も、脳バイアスによる偏見、錯覚、錯誤はないのでしょうか?

自身の過去のデータ(仮定、思い込み)に制限されていれば、現実、真実、事実の全容を観る事が出来ません。

現実をより正確に観るためには、自・他ともに客観しながら、情報を多角的に収集して脳のデータを増やし、多視点を養いながら、脳バイアスを修正することが肝心に思います。

2023-10-18 14:42:00

真実を観る「眼力」4 シンクロニシティと量子もつれ

シンクロニシティは、心理学者のカール・グスタフ・ユングによって提唱された概念で「意味のある偶然の一致」のことです。一見すると無関係な複数の事象が同時に起きたり、結果的に因果関係が生じたりすることで、日本語ではよく「共時性」や「同時性」と訳されます。虫の知らせや第六感と呼ばれる、理屈では説明できない感覚によって何かを察することや、予感が的中するときにも使われます。

私が経験したシンクロニシティの事例として、母が台所で食事の支度中、棚に置いてあった耐熱性ガラスコップが突然パキンと音を立てて割れ、周囲にガラス片が飛び散りました。その時、病院に癌で入院中の母の父が亡くなりました。この時、コップが割れることと、病院で亡くなった父の死とは因果関係はありません。 

<「発明」「理論」「発見」のシンクロニシティ>

同じような発明が、世界同時発生的に現れることが多く知られています。

 

ライト兄弟が有人飛行機を発明したのは有名だが、日本初の飛行機発明家である二宮忠八もこれに前後して優れた構造のものを発明している。

エジソンとベルは電話機の発明競争をしていたが、同時にヨーロッパでも同じような実験が進んでいた。

ニュートンとライプニッツは、いずれも微積分を発見した。

チャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ラッセル・ウォレスの二人は、進化を発見した。

3人の数学者が小数を「発明」した。

酸素はウィルトシャーのジョゼフ・プリーストリーが1774年に発見したが、さらに、その前年にウプサラのカール・ヴィルヘルム・シェーレが発見している。

カラー写真は、フランスでシャルル・クロとルイ・デュコ・デュ・. オーロンによって同時に発明された。

対数は英国のジョン・ネイピアとヘンリー・ブリッグス、それにスイスのヨスト・ビュルギが考案した。

「太陽黒点」については4件の独立な発見がすべて1611年になされている。

「エネルギー保存の法則」は1847年に独立な4件の考案があり、ジュール、トムソン、コールディング、ヘルムホルツによるものである。また、それはロベルト・マイヤーが1842年に予想していた。

温度計については、少なくとも6人の異なる発明者がいると思われる。

望遠鏡の発明では9人以上の権利者がいるという。

タイプライターは、英国と米国でそれぞれ数人の個人が同時に発明した。

蒸気船はフルトン、ジュフロワ、ラムゼー、スティーヴンス、サイミントンの、それぞれ「独自の」発明だと言われている。

<「グリセリンの結晶化」と「百匹目の猿」のシンクロニシティ>

20世紀初頭、ウィーンの工場からロンドンの得意先に運ばれる途中の一樽のグリセリンにおかしなことがおこった。まったくの偶然だが、その間に起こった種々の動きのまれにみる組み合わせにより、結晶化しないはずのグリセリンに結晶化が起こったのだ。その後化学者が、あるひとつのグリセリン試料を使った実験で結晶化に成功すると間もなく、実験室にあった他のすべてのグリセリンが自然発生的に結晶化し始めたのである。

一匹の猿が芋を洗うようになったら、その島の猿はおろか遥か遠いところの猿も芋を洗うようになったという「百匹目の猿」は有名な話です。宮崎県串間市の石波海岸から200メートルほど離れたところに、「 幸島 」と呼ばれる小さな島がある。この島では1948年に京都大学の研究グループがニホンザルの観測を開始。52年にはサツマイモの餌付けに成功。翌53年には「イモ」と名付けられた当時1歳半のメス猿が、それまでどの猿も行わなかった、砂のついたサツマイモを川の水で洗う、という画期的な行動を発明した。この行動はやがて少しずつ群れの中へ伝わっていく。するとある日、幸島でサツマイモを洗うニホンザルが臨界値(例として「100匹」)を超えたとき、不思議な出来事が突然起こった。

それまで数年かけて少しずつ広まっていった芋洗い行動が、この臨界値を超えた途端、まるでテレパシーでも使ったかのように幸島の群れ全体に一瞬で広まった。しかも驚くべきことに、この行動は幸島から200キロ以上も離れた大分県の高崎山の猿の群れや、そのほか日本全国にあった猿の群れにも広まっていた。(空間的にも物理的にも大きな隔たりがあり、交流など全くなかったのにもかかわらず)

さらには、ネズミの一匹がある複雑な行動を学習すると、その日から全世界の同種のネズミがその行動をより容易に行えるようになった事例もある。

因果関係とは「結果」と「直接的な原因」の関係のことですが、シンクロニシティでは「直接的な原因とは無関係に思えること」と「結果」の間に関係性ができます。

このように、この世には意味のある偶然の一致が存在するというのが「シンクロニシティ」です。

<シンクロニシティが起こる理由>

1.ユングはシンクロニシティが起こる理由を「集合的無意識によるもの」としました。集合的無意識とは、個人の心理より心の深層にある「無意識の層」のことで、普段は意識できない領域のことです。「表面上の因果関係はなくても、無意識の層においては繋がりがあるため、シンクロニシティが起きる」とユングは提唱したのです。

2.シンクロニシティが頻繁に起こるのはたまたまではなく、自分が物事を引き寄せたからだという考え方もあります。

「波長が似ている物は引き寄せ合う、類は類を呼ぶ」という法則があるので、自分の周りで起きることは、自分が原因だといわれています。たまたまに思えるような不思議な現象も、自分に似たものや無意識の望みを、いつの間にか引き寄せた結果なのかもしれません。

3.「量子もつれ理論」からの観測とシンクロニシティ

量子論によると、何らかの相互作用を持った二つの粒子が、その後どんなに離れてようとも、一方の状態を観測(一方の状態が確定)すると、もう一方の状態も瞬時に確定する、このような二つの粒子の状態を「量子もつれ」といいます。

量子もつれ.jpg

 「量子もつれ」の実験

何らかの相互作用を持った二つの粒子(この実験では電子)

①二つの電子(ミクロ)は同じ場所から正反対の方向に向かって飛んで行く。

②観測しない段階では、左右方向に飛んでいったそれぞれの電子(ミクロ)は右回りに自転する状態と、左回りに自転する状態が共存する。「状態の共存」

③電子Bを観測して、電子Bの自転の向きが確定。(上の実験では右回転)

④電子Bを観測した瞬間に、観測していない電子Aの回転が真逆の回転に確定。(上の実験では左回転)

 「量子もつれ」状態にある2つの量子はどんなに離れていても光の速さを超えて瞬時に影響を与えるとされます。にわかには信じ難い話ですが量子もつれ理論が発表された当初は、アインシュタインもこの理論はおかしい、不気味な遠隔作用だと表現したほどでした。アインシュタインが不気味な遠隔作用とみなした現象は実際に存在することが、上記の実験により証明されました。またそれは、瞬時に影響が遠方に伝わるのではなく、二つの電子の状態がセットで決まっており(「もつれて」いて)個別では決められないからであることも分かりました。これが、「量子もつれ」「量子からみ合い」とよばれるようになります。

同時発生的に起こる発明や発見も、同じようなことを考えていた(相互作用のある)発明家の「脳、思い」が、ミクロの世界(量子)で繋がっていて(セットになっていて)、一人の発明家がある発明・発見をした途端、「量子もつれ」「量子からみ合い」により、繋がりのある発明家の状態も確定(同じ発明・発見が確定)したとも考えられます。

 

<シンクロニシティは量子もつれにより起こる>

英国・オックスフォード大学のロジャー・ペンローズの研究で量子脳理論が発表され、意識”や‟こころ“の問題には量子が深く関わっており、クオンタム・マインド(量子意識)とも言われます。量子意識は他者や宇宙と繋がって(シンクロ)おり、量子テレポーテーションや臨死体験、死後の世界や生まれ変わりにも言及しています。

2022年4月、カナダ・アルバータ大学と米・プリンストン大学の研究グループで行われた研究によるとヒトの意識は量子的な効果で発生しているという実験結果が示されました。
さらにダブリン大学トリニティ・カレッジ神経科学研究所の研究チームが、ヒトの脳は量子計算を行っていることを実験的に突き止めたと発表しました。現状では、量子脳理論が実験的に確かめられつつあると言えそうです。

量子脳理論と量子もつれの合わせ技により、ヒトの脳は他者と、或いは宇宙と何らかの繋がりがあると言えそうです。

「量子もつれ」から一方が観測されると、もう一方の状態も確定することが分かり、ミクロの世界での繋がりで、シンクロニシティ(「共時性」や「同時性」)、世界中で同じような理論や発明が同じような時期に現れる、以心伝心、虫の知らせ、なども科学的なエビデンスとして捉えられるようになりつつあります。

スイスの精神科医で心理学者のC・G・ユングは師であるフロイトの無意識の理論を拡張して集合的無意識を提唱しました。ユングは、シンクロニシティ(共時性)という概念でヒトの想いは繋がっているとも言っていますが、シンクロニシティも集合的無意識も「量子もつれ」よるものと推察する事も出来ます。

 

 

 

2023-09-13 16:36:00

真実を観る「眼力」3 (状態の共存と確定)

 量子のミクロな世界では、真実を観る「眼力」2でのように光や電子などのミクロのモノには「波の性質(状態の性質)」と、「粒の性質(物質の性質)」のどちらも併せ持つことがわかりました。これを量子論では「波と粒子の二面性」といいます。

もう一つの量子論での重要項目にミクロの世界では、一つのモノが同時に複数の場所に存在できる、「状態の共存」という、量子(ミクロの世界)での不思議な現象があります。

<マクロ(物質)の世界>

①例えば、マクロのモノ(物質)を箱の中に入れ、仕切りをします。

②りんご1個を箱に入れ仕切りをした時、箱の中のりんごは仕切りのどちらか一方に存在します。

フタを開けてみても同じくりんごはどちらか一方にあります。

 

「状態の共存」実験

量子 状態の共存.jpg

<ミクロ(量子)の世界>

①電子1個[ミクロのモノ(量子)]を箱の中に入れ、仕切りをします。

②このとき、箱の中の電子1個は「どちらにもある」、電子は左右同時に存在しています。

ミクロの世界では一つの物体は同じ時刻に複数の場所に存在できます!!「状態の共存」

③そして、フタを開けて観測した瞬間、電子はどちらか一方に入っている。「状態の確定」がおきます!

(観測した瞬間に、どちらかにある状態に収束する) [観測問題]

 

この実験から言える事は電子は観測前には「右にいる状態と左にいる状態とが共存」しています。観測するとその時にはじめて「どちらの状態が観測されるかが確定」します。

箱の中の電子が観測後に右側にあることが分かったとしても「もともと電子がはじめから右側にあった」ということではなく、「左右両方に共存する状態」が、観測によって「右側に存在する状態」に変化し、観測すること自体が、電子の状態に影響をおよぼしたということです。

 

天才物理学者「フォン・ノイマン博士」は、「ミクロの世界では人間(または観測機)が観測するまでは、物質の状態は確定していない」ことを、数式や方程式で証明しました。

 

このようにミクロ(量子)の世界で、ミクロの物質の状態が同時に重なりあっていることを、「量子重ね合わせ(状態の共存)」といいます。

 

そして「電子の波(ミクロ)は、観測者、物体(マクロ)とふれあうと(相互作用)収縮」し、電子の波の性質が失われ、波動(ミクロ)は粒子(マクロ)となり現れ(顕在化、物質化)ます。

 

私たちに起こる様々な状態・現象は、たまたま、偶然に、発生したことではなく、自身の観測行為(マクロ)がミクロの世界での状態を確定させ、現象化、顕在化したものであり、この事はヒトの意識の向け方、在り方、の大切さを量子の世界からも紐解くことができます。

 

 

2023-08-19 10:36:00

真実を観る「眼力」2 (ミクロ編)

量子とは】

物質を形作っている原子そのものや、原子を形作っているさらに小さな電子・中性子・陽子といったもので、 光を粒子としてみたときの光子やニュートリノやクォーク、ミュオンなどといった素粒子も量子に含まれ、量の最小単位のことをいいます。

20世紀初めに科学者達は光の正体が「粒」なのか「波」なのかで議論となり、光は「粒」であると同時に「波」でもある性質が分かりました。

「粒の性質」と「波の性質」を合わせ持つミクロの物質(素粒子、電子、原子、分子など)のことを「量子」と呼びます。

 

<実験方法>

電子を発射する「電子銃」の先に、二つのスリットの入った板を置きます。その先にスクリーンがあり電子がぶつかると感光して跡が記録されます。

 

1.電子を一つ発射します。

スリット1.jpg

スリットAまたはBを50%の確率で通り抜け、スリットの先のスクリーンに点状の跡が一つ残ります。

 

2.電子の発射を何度も繰り返します。

するとスクリーンには少しずつ干渉縞が現れました。

 

3.一度に大量の電子を発射します。

 明瞭な干渉縞が現れました。

 

4.測定器をスリット側に置き観測しながら電子を発射します。

量子 二重スリット_01.jpg

 電子をいくら飛ばしても片方ずつのスリットしかすり抜けなくなり、スクリーンには2つの線しか描かれなくなりました。

 

【実験結果からわかったこと】

 量子のミクロの世界を理解する重要項目の一つに「波と粒子の二面性」があります。電子などのミクロな物質や光は、波のような性質と粒子のような性質の両方をもつということです。

 

二重スリット実験で、

①電子が単純な粒子であるならばスリットのまっすぐ先にしか到達できないはず!!<実験1>

②しかし電子の発射を多数回繰り返すと「干渉縞(かんしょうじま)」とよばれる独特な明確のしま模様がスクリーンに現れた!?<実験2、3>

③二重スリット実験で干渉縞が現れたのは「波特有の性質」であり、これは電子や光子などの量子は「波の性質」も持っている事の証拠であることがわかった。この実験から、ミクロな世界では電子などあらゆるものが「波と粒子の二面性」をもつことが確かめられた。

④電子などの量子は、観測する前は空間に広がった波として存在しているが、観測した瞬間に広がっていた波はどこか1点に縮み(波の収縮)、電子は「粒子」の姿に変わる。<実験4>

 

【④からわかったこと】

「量子」の不思議な性質は、人が見ていないときは姿のない「波」であり、ミクロの世界では人間(または観測機)が観測するまでは、物質の状態は確定していません。

 そして人が見たとたんに、目に見える「粒子」となって姿を現します。

「未確定のミクロ(波動)世界を観測した時、波動はマクロ(粒子)となる」

 

つまり「量子は、人間が観測していないと波動となり、人間が観測すると物質になる」ということです。

 

量子論では、人間の「見ない」「見る」という行為が量子の状態を変え、

量子で作られている万物は人間が観測していない(人間が「意識」を介さない)と波動であり非物質で、人間が観測する(人間の「意識」が注がれる)と物質化する事を明らかにしました。

 

 このように量子は、人間が観測すると「物質化」し、観測していないと「波動」になるという事を究明したのが「二重スリット実験」です。

 

【人間の観測行為とは】

「意識」をもった観測者が観測(意識を置く、意識を向ける)し、それを脳が認識した瞬間に、未確定だった波動が収縮(波の収縮)して波から粒子となり、現象化・顕在化・物質化(状態が確定)します。

 

「意識」が現象や状態を作っている根拠として、「多重人格障害の患者のケース」があります。

医療の現場では、「多重人格障害の患者」がAという人格の時、Bという人格の時、Cという人格の時では、それぞれ検査結果が異なる現象が起こることがあるようです。

Aという人格の時はガンがあり、Bという人格の時にはガンは消え、Cという人格の時は糖尿病であるなど。このことは、「意識にある」ものが現象化、顕在化するということを証明しています。

 

 意識を置くところにEGが集約するのがエネルギーの法則です。

「意識」したとき、Egは意識したものに集約され、同質のものを引き寄せてくる、このように、量子の性質を「引き寄せの法則」のエビデンスとして推察することも出来ます。

 

意識したもの(選択したもの)が現れる(現象化、顕在化)は、量子の性質からも解せますが、なぜ私たちは自分の望んだもの(選択したもの)だけを引き寄せる事が出来ないのでしょうか?

 

 ユングの言う潜在意識が97%に対し、顕在意識はたったの3%しか占めていないと言うことからも、いくら3%の顕在意識で意識し選択したところで、97%の圧倒的な潜在意識に打ち消されてしまうという事なのでしょうか!?

 

 

(優位なエネルギーは劣位のエネルギーを支配する法則)

私たちの潜在意識には、社会通念、概念、価値観、世間体、常識、体験(トラウマ、独断と偏見)、教育など、様々な観念(自分が信じている思い込み)が刷り込まれ、これら観念の根底にあるものは、恐れや不安により作られます。(自己処罰、罪悪感などによる)

 

 顕在意識で何かを望んでも(ポジティブ)、圧倒的な潜在意識のpower(ネガティブ)によって打ち消されてしまい思い通りに成らないのが人の常です。

 

認知科学で「マインドワンダリング」と呼ばれる現象の重要性が指摘されています。マインドワンダリングとは意識が”心ここにあらず”の状態となり、目の前の作業とは無関係なことを考え始めてしまうことで生じる「思考のさまよい」のことです。普段の私たちの意識は生活時間の長い間を白昼夢やマインドワンダリングによる「こころの迷走」に占められているといいます。

 

 ヒトはこのように日常の生活時間の大半を目の前にあることとは別のことを思考、想像しています。過去のネガティブな記憶や未来に対する不安などのマインドワンダリング(思考のさまよい)は、脳内においてはそれがまさに今現実に起こっているがごとくに反応をし、実際に身体ではストレス反応が起きていることが分かっています。

 

 大切なことは、自身が何に意識を置き、何に意識を向けていくか、。

 

 意識の原動からすると利己とは奪う、収奪、takeで、利他とは与える、愛、giveになります。

 

 利己的意識から引き寄せられるEgは低下、縮小、破壊、消滅の方向で、利他的意識から引き寄せられるEgは向上、拡大、創造、発生です。

 

 conscious「意識が在る」とconscience「良心」の語源が同じ(scire「精通している」)ことからも推測されるように、意識はほとんど良心と同義であると解すこともできます。

 

 顕在意識(意識が在る)から、良心に沿った行動を心がけ実践することは、潜在意識を浄化する最も効果的な方法のように感じますし、そのような状態での観測者の観測行為は「真実」を観る眼に向けられているため、意識を自由にコントロールしながら必要なところにEGを動かす事ができ(自身が望む顕在化)、万象万物と調和し自然とEGが拡大(普遍真理との共鳴)していくように推察されます。

 

3次元世界は、「意識」し、「行動」を起こす事で生じる世界です。

 

何に意識を向け、行動するかは一人一人の自由意思によるところです。

 

 

 

 

 

2023-08-12 10:24:00

真実を観る「眼力」1 (マクロ編)

 目(眼)は、光を受容する感覚受容器で光の情報は眼で受容され中枢神経系の働きで視覚が生じます。

1.ヒトの眼は網膜に映った像を電気信号に変換して視覚情報を脳に送ります。視覚ははじめ、網膜の上で対象物を光点の集合として写し取り、その光信号は網膜で電気信号に変換されて脳の後頭葉(視覚野)に運ばれて第1次の情報処理を受けます。

2.網膜から1次視覚野(大脳皮質視覚野)までの情報は、単に視像の輪郭(エッジ)を映しているに過ぎず3次元空間を2次元の平面的情報に置き換えて見ています。

3.その情報がその後も脳の各部位をめぐりながら2次、3次と情報処理されて脳で対象物を認知していきます。これらの視覚情報は30ほどあるとされる視覚野に中継されながら情報処理されて視覚認識されます。最初の視覚情報の情報処理(線、エッジ、輪郭、コントラスト、色 等)は自動的に働きます。

4.更に視覚連合野という脳部位で3次元的空間に変換するための形態分析をおこないます。

5.高次連合野では入ってきた視覚情報を今までの自分の経験、知識、概念等に照らし合わせて視覚情報の解釈をします。この目から送られてきた基本情報が意味あるパターンに結び付けられ対象を解釈し視覚認知されるには、自身の脳にある既存の常識・先入観・知識・概念・経験等に照らし合わせることで対象を意味あるものとして視覚認識する仕組みとなっています。

 

40眼 図o_01.png

 しかし、入ってきた視覚情報で今までに自分の経験、知識、概念等の無いものに関しては情報の解釈が出来ないので推察して解釈し視覚化する必要があり、このような時にヒトが見るという行為は脳が作ったイメージを見ている、こころの反映を視覚化している、ということになります。

極端な話、文明に接した事の無い未開人が見たこともない飛んでる飛行機を見た時に飛行機と言う認識やそれに関する知識も無いので自分のいままでに体験した情報に転化して視覚化し、あれは鳥だとか、または何にも見えない等!?

 

このように視覚からの感覚認識さえも「常識・先入観・知識・概念」というフィルターを通すことでありのままの真実を正確に捉える事が出来なくなり脳で誤認識された結果、自身にとって都合の良い合理的な解釈をしてしまいます。ヒトは、他の生物と違い大脳新皮質という思考・演算機能を持つ強力な武器を身に付けたがゆえにその機能(思考回路)が反って仇となり、その産物である常識・概念・観念等が身体感覚からの入力にフィルターをかけて感覚能力を不純なものとしてしまいました。

 

正邪善悪の入り交じった現象社会において真実を見通す目は、自身の脳にある常識・先入観・知識・概念というフィルターを通さず、ありのままの現象を唯、観察・客観しようとする意識の持ち方と実践、それに基づく分析と行動により真の眼力が磨かれます。

 

 では錯誤する感性(感覚)を、真実を感じとる確かな感性へ磨き育てることはできるのでしょうか?

 生物学的に動物とは「動く生物」との如く、物質環境のなかで身体運動を行ってきた生命体です。

 これを裏付けるようにヒトの脳は進化的に古い旧脳(脳幹・小脳・大脳基底核)の上に大脳新皮質がのっている構造となっています。

 旧脳(脳幹・小脳・大脳基底核)は身体活動、身体運動(出力)に深い関係をもつ脳部位です。

 ヒトの脳の構造からも分かるよう、旧脳から派生し後付けで大脳新皮質を発達させて来たことは生物は本来、身体運動(出力)を重点に作られ、それから身体感覚(入力)と身体運動(出力)のバランスを発展させて来たことをうかかがわせます。

 

 米デューク大学のクルパ博士の実験では、ネズミがヒゲを積極的(能動的)に動かし(身体運動=出力)モノに触れた(感覚神経=入力)時と、ヒゲを(受動的)に(身体運動=出力)なしでモノに触れさせた(感覚神経=入力)時の感覚神経の活性度は、積極的に身体運動からモノに触れた時の方が10倍も感覚神経が活性化したそうです。

 この事からも感性(感覚神経)は、身体運動や行動という(出力)から発信した方が活性化しやすい特性があるので、この脳の特性を使い、意志から行動を通し体感しながら感性を磨いて行くことは脳生理学的にも順当な方法だと思われます。

 

感覚・感性の活性化の方向
脳・前頭前皮質(意志)→身体運動、行動(出力)→身体感覚、感性(入力)の活性化

 

 

 

 

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